ヒプノーシスとは|クトゥルフ神話TRPG7版から追加された技能

クトゥルフにはさまざまな探索系のスキルがあり、そのスキルをフル活用して手がかりを入手していきます。目星はその中でも代表的なものは技能であり、視覚情報の多くは目星で発見するといっても過言ではありません。しかし、なんでも目星を使えばいいと言うことでもないので、初心者にもわかりやすいように目星の正しい使い方を解説します。

ヒプノーシスとは

ヒプノーシス

(Hypnosis)とは催眠術のことで7版から追加された技能です。自発的な対象をトランス状態に導く技術であり、軽く暗示にかけたり、対象の緊張を和らげたり、失われた記憶を思い出させたりすることができます。この技能は戦闘技能のように身に迫る危機に対して対処するものでもなく、目星のような技能に何かを見つけるものでもなく、交渉に有効な技能でもありません。初期値が1%であるようにだれでも少しはできるような一般的な技能ではないことから、この技能を得意とする催眠術士は珍しい職業と言えます。

ヒプノーシスの使い方

実際に催眠術を行う場合は対象と特殊なコミュニケーションを取りコントロールすることができます。いわゆる暗示にかけるわけですが、暗示をかけることで記憶を掘り起こしたり、恐怖症やマニアの原因の認識を書き換えたりすることができます。催眠術は瞬間で行える行動ではなく、技術に合わせて催眠状態に持っていくための時間も必要です。また、対象が催眠に同意していない場合は抵抗されるので対抗ロールによる処理が必要です。

催眠状態か情報を引き出す

催眠状態にかけられた対象は心が無防備の状態になり、深層心理へアクセスされやすくなります。通常では心理的な抵抗があって思い出せないようなことや忘れてしまって思い出せないような記憶が引き出されるかもしれません。

マニアや恐怖症を治療する

暗示の力を利用してマニアや恐怖症を緩和することができます。しっかりと準備した状況でマニアや恐怖症の原因と向き合わせて認識を変える暗示を行う行為を数回(1d6回)成功すると、マニアや恐怖症は解消されます。ただしファンブルやプッシュロールに失敗した時は正気度を失うことにしても良いでしょう。

ヒプノーシスの対抗ロールは心理学とPOW

同意しない相手に対してヒプノーシスを実行する場合、相手は心理学またはPOWによって対抗することができます。例えば強制的に情報を引き出そうとする場合、通常であれば威圧などの対人技能を使いますが、思い出せない記憶を引き出すことはできません。そこで、対象を椅子に縛り付け強制的にトランス状態に導くことで記憶をひきだせるかもしれません。相手が抵抗する場合、相手より上位の成功度で成功する必要があります。

  • 心理学・・・ヒプノーシスを実施する人物の心理状態を読み、かからないようにする。
  • POW・・・なんだかわからないけどトランス状態に陥らないように我慢する。

探索者の南川(心理学39%/POW55)は目を覚ますと椅子に縛り付けられていました。目の前には覆面姿の人物(ヒプノーシス67%)が立っており、何かをしゃべっています。南川は情報を吐くように拷問を受けて気を失ったことを思い出しました。覆面姿の人物は深層心理にアクセスすると言って南川に手持ちのライトを点滅させて光を浴びせ続けます。その状況でヒプノーシスと実行し、ロールは25でハード成功!南川は催眠術をかけられないように能力値の高いPOWを選択し対抗ロールをして51でレギュラー成功。対抗ロールの結果、覆面姿の人物のヒプノーシスがハード成功で上回っていたため、南川はだんだん気持ち良くなって意識が遠のきました・・・。

ヒプノーシスのプッシュロール

対象が抵抗に成功したり、そもそもロールに失敗した場合などプッシュを行うことができます。トランスに導きやすいような音や光の機会を導入したり、薬物を利用したり、混乱するようなことを行い精神的負担をかけたりとプッシュをする方法は様々です。プッシュに失敗した場合はトラウマを呼び起こしSAN値(正気度)を1d6失ったり、トランス状態に陥ったまま危険な行動を取ったり、悪意のある存在に取り憑かれたりと危険な状態になります。

暗示のハウスルール

キーパーはハウスルールで暗示を活用することもできます。ゲームを壊さない程度に潜在能力を引き出し一時的に能力値を伸ばしたりする人もいるようです。ただし、このような処理をする場合は暗示にかけられた対象が暗示が解けた時に何かしらのペナルティ(限界を超えて体を酷使したせいで怪我をするなど)が課せられる方が良いでしょう。また精神分析のような使い方として、一時的に恐怖の対象を抑え込むことができるようにしても良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?ヒプノーシスは対人技能としては使用する場面が限定されるためなかなか使うことがありません。また、仲間がマニアや恐怖症を必ず持っているというわけでもないので症状の緩和も狙いにくいところです。ただ、暗示により何か引き出せることができるハウスルールが適用さればヒプノーシスを使う場面も出てくるかもしれません。もしこの技能を持っているのであればキーパーにどのこまで暗示が可能かを確認すると良いでしょう。

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クトゥルフ神話TRPGの最新版のルールブックです。能力値の見直しや技能の変更、プッシュロールや戦闘マヌーバの追加など、6版のテイストを継承してルールが新しくなりました!神話生物の情報もあるのでこれ一冊で遊べます。キーパー、プレイヤー必携のルールブックです。

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