SIZとは|クトゥルフ神話TRPGの探索者の身長・体重・体格の指標


クトゥルフ神話TRPGの探索者はいくつかの能力値と呼ばれる指標を持っています。その中でもSIZは探索者の体つきを表します。また戦闘時の追加ダメージや耐久力にも大きく影響し、どのような時にSIZが使われるかを理解しておくと良いでしょう。

クトゥルフ神話TRPGのSIZとは

クトゥルフ神話TRPGのSIZは英語のSize(サイズ)の略であり「体格」を表す能力値です。TRPGにおいて体格はあまりステータスとしては重要視されておらず、クトゥルフ神話TRPGなどの基礎となるBRPの特徴と言えます。クトゥルフ神話TRPGでは体格は身長や体重をイメージさせほかに、体格の大きさによるメリット・デメリットがルールに記載されています。例えば、体格は大きい方が良さそうですが、逃げ道に穴が小さくSIZが10以下しか通れないのであれば11以上の探索者はその逃げ道が使えません。このように場面によってはデメリットになることもあります。


なおSIZは6版では2D6+6で決定し、7版では2D6+5の5倍で決定します。
CON決定のダイスロールはこちら

SIZの役割

siz
SIZは身体の大きさであり、CON(体力)を加味して探索者の打たれ強さを算出するときに使います。また近接戦闘において筋力と共により大きなダメージを与えるにも影響します。また一般的な体格の人が相撲取りに押さえつけられたらなかなか逃げ出す小tができなように、相手を押さえつけたりするときも体格がモノを言います。

SIZの値による身長のイメージ

SIZは生まれつき持つ能力であり、成長の段階で増加し、加齢とともに減少します。一般的にSIZが大きい人は、見た目にも大きく見えます。基本的には身長を意味しますが、STRやCON次第では身長があまりなくても超巨体によるサイズということもあるかもしれません。

6版7版身長目安数値の表すもの(体重や身長)
1150cm赤ん坊(0.5~6kg)
315100cm子供、非常に身長が低い人(15kg)
615130cm子供、小学校低学年(25kg)
1015150cm身長が低い人(45kg)
1365170cm平均の人間の体格、またはぽっちゃり(75kg前後)。
1680180cm非常に背が高い、体が強健、あるいは肥満(100kg前後)。
2099200cm超身長か体重が特大(150kg)。身長200cm前後
26150馬や牛(436kg)
40180記録がある中でもっとも重い人間(634kg)
40200+怪物(872kg)

近接戦闘

SIZはSTRと共に近接戦闘においての追加ダメージを算出する時に使います。また7版から追加された戦闘ルールの戦闘マヌーバで必要なビルドを決定する時もSTRとSIZから求められます。つまり、近接戦闘においては筋力と体格が大きく影響するため、戦闘で活躍したい探索者であればSIZも高い方が良いでしょう。

STR+SIZ(6版)STR+SIZ(7版)ダメージ・ボーナス(6版)ダメージ・ボーナス(7版)
2~122~64-1d6-2
13~1665~84-1d4-1
17~2485~12400
25~32125~164+1d4+1d4
33~40165~200+1d6+1d6
追加ダメージ

近接戦闘または投擲武器が命中した時は武器の持つダメージのほかに、探索者の身体能力による追加ダメージを与えることができます。この追加ダメージはSTRとSIZの合計から算出され、投擲武器は算出されたものが1/2になります。

戦闘マヌーバに使うビルド

相手を組み付いたり、投げたりといった相手の体をコントロールして行う攻撃は7版では戦闘マヌーバとして処理されます。このマヌーバにはビルドが関係しており、ビルドが大きい者が有利になるようにできています。ビルドはSTRとSIZの合計から算出されます。ビルドが3以上離れている場合、小さい方が仕掛けたマヌーバは効果がありません。このことからも戦闘マヌーバを仕掛けたい探索者にとってSIZは重要になります。

MOVへの影響

7版では探索者の能力値によってはMOVに影響ができます。一般的なMOVは8ですが、STRとDEXがともにSIZより大きければ+1され、ともに小さければ-1されます。これは筋力と敏捷性が高ければ体を思うように操ることげできるため早く走ることができ、逆にどちらも低ければ体をコントロールすることが難しくなり走るのが遅くなります。MOVはチェイスに大きく関係するため、ただ単に逃げるのであればSIZが小さい方が良いこともあります。

耐久力の算出

耐久力とは探索者の打たれ強さを表し、耐久力が高いほど負傷しても死ににくくなります。耐久力はCONとSIZの値から計算されるため、CONが高い方が耐久力も高くなります。

ルールブック計算式
6版CON+SIZの合計値の1/2
7版CON+SIZの合計値の1/10

STRへの対抗ロール

踏ん張っている体を持ち上げたり押し退けたりする場合、SIZはSTRに対する対抗ロールとして使われることがあります。SIZが小さい子供などはいくら踏ん張っても軽々と持ち上げられますが、相撲取りのように大柄で踏ん張っている人は簡単に動かすことはできないでしょう。

狭い場所の通り抜け

探索者は逃走または潜入の際に人があまり通らないような場所を通ることがあります。その中には壁の隙間やダクトなど大柄な人であれば通過できない細い通路も存在します。そのような場合通り抜けできるSIZが設定されており、その設定値より上のSIZであれば通り抜けることができません。通り抜けようとしても途中で挟まり身動きが取れなくなります。このような場合、SIZが高いことが必ずしも正しいわけではありません。

跳躍の飛距離

跳躍技能を持ちいる場合、幅跳びや垂直跳びの飛距離は身長が基準になります。つまり身長が高い方がレギュラー成功で遠くまでジャンプすることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?SIZはキャラクターの作成から耐久力の算出、そして近接戦闘に深く関わる能力値です。どちらかと言えば大きい方が良いですが、SIZが小さい方が良い場面というのも実際にあるので一概に高い方が良いと断言できません。頼もしい兄貴キャラなどであればSIZが高い方がイメージも合い、か弱い女性キャラであればSIZは小さめが合います。このようにSIZはキャラクターの一要素として考えるくらいが良いでしょう。

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ルール改定があり7版が出てもなお遊ばれているクトゥルフ神話TRPG6版。個人制作のシナリオの多くが6版で作られていることもあり、まだまだ人気のルールブックです。
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クトゥルフ神話TRPGの最新版のルールブックです。能力値の見直しや技能の変更、プッシュロールや戦闘マヌーバの追加など、6版のテイストを継承してルールが新しくなりました!神話生物の情報もあるのでこれ一冊で遊べます。キーパー、プレイヤー必携のルールブックです。

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