ホライズン・ウォーカーとは|次元間移動を使いながら戦うD&D5版レンジャーの類型

TRPGダンジョンズ&ドラゴンズには多くのクラスが存在し、ドルイドやバーバリアンのように自然と共存しているレンジャーが存在し、その中に他の次元界から世界を守っているホライズン・ウォーカーが存在します。一体どのように形で世界を守るのか、わかりやすいようレンジャーの類型であるホライズン・ウォーカーについて解説します。

ホライズン・ウォーカーとは

レンジャーとは
ホライズン・ウォーカー(Horizon Walker Conclave)とは別世界の存在から世界を守っているレンジャーのサブクラスです。このホライズン・ウォーカーのレンジャーは次元間ポータルを探し出して監視し、敵を追うためなら内方次元界や外方次元界まで踏み込んでいきます。そのため諸次元界の秩序を維持し命ある者を守るために活動する善良なドラゴンやフェイ、エレメンタルと親しく付き合います。

  • 内方次元界・・・物質界を取り巻き、地風火水の元素を供給している元素界のこと。それぞれの元素の次元界が存在する。
  • 外方次元界・・・多元宇宙を構築する指針、思考、創意の世界。善の要素の上方次元界と悪の要素の下方次元界が存在する。

ホライズン・ウォーカーの特徴

ホライズン・ウォーカーは次元界の移動を可能にし、多元宇宙の力を使いダメージを与えていく特徴を得ます。

ホライズン・ウォーカーの特徴レベル効果
ホライズン・ウォーカーの魔法特定のレンジャーレベルで呪文を習得する。
ポータル感知31マイル以内の次元間ポータルの存在を魔法的に感知する。
次元戦士3ボーナスアクションで1体を指定し、その目標に自分の初めての攻撃がヒットしたときに宇宙のエネルギーを引き出して、ダメージを力場に変換し、さらに1D8の追加ダメージを与える。
エーテル跳び7ボーナスアクションで「イセリアルネス」呪文を発動できる。
転移攻撃11各攻撃の直後に1回ずつ10フィートの瞬間移動ができる。2体を攻撃した時は3体目に追加攻撃ができる。
霊体化防御15ダメージを受けたときにリアクションを用いて1回の攻撃に対して抵抗を得ることができる。

ここがスゴイ!ホライズン・ウォーカー

次元界の入り口
ホライズン・ウォーカーは瞬間移動として次元界を通り抜けながら攻撃と離脱を行うことができ、多元宇宙のエネルギーを引き出すことができます。また、次元の境界をすり抜ける技術は高レベルになると防御にも生かされるようになります。

「ホライズン・ウォーカーの魔法」で移動を強化する

3レベルのホライズン・ウォーカーはレンジャーレベルが特定のレベルに達するたびに「ホライズン・ウォーカーの魔法」を修得します。追加の呪文は多くはありませんが瞬間移動や次元移動などが追加されています。使用後の反動は大きいですが「ヘイスト」が使えるので短期決戦にピッタリです。

レンジャーレベルグルーム・ストーカーの呪文
3プロテクション・フロム・イーヴル・アンド・グッド
5ミスティ・ステップ
9ヘイスト
13バニッシュメント
17テレポーテーション・サークル

「ポータル感知」で異次元への扉を見つける

レベル3になるとホライズン・ウォーカーは「ポータル感知」により1マイル以内に存在する次元間ポータルの存在を魔法的に感知することができます。1回のアクションとして最も近い次元間ポータルの距離と方向がわかります。なお、この特徴を使用すると小休憩または大休憩を終えるまで再使用することはできません。なおポータルは以下の種類があります。

  • 時間型・・・特定の時間にだけ機能し、限られた時間だけ開いている。
  • 状況型・・・特定の条件が満たされた時だけ機能する。
  • 不規則型・・・不規則な間隔で機能し、不規則な持続時間が過ぎると閉じる。
  • 合言葉型・・・合言葉を唱えられた時だけ機能する。
  • 鍵型・・・特定の物体を持っている時のみ機能する。

ポータルを機能させるには条件を調べたり鍵を得たりなど、一つのアドベンチャー並みの労力と時間を必要とします。その為、実際のセッションではあまり使う気かがない特徴と言えます。ただ、ダンジョン奥深くにあるポータルからモンスターが出てくるのを待ち伏せする分には時間は必要としません。もしかすると、異世界に存在する食堂への扉も見つけてしまうかもしれません。

「次元戦士」で多次元宇宙のエネルギーを引き出す

レベル3のになるとホライズン・ウォーカーは「次元戦士」の特徴により、多元宇宙のエネルギーを取り出して攻撃することができます。1回のボーナスアクションを使い、30フィート以内の敵1体を選び、同じターンで自分の武器攻撃が初めてヒットした時にそのダメージが全て力場ダメージに置き換わります。また、追加で1d8の力場ダメージを与える事ができます。レベルが11になれば追加ダメージは2d8になります。

この特徴は毎ターンのボーナスアクションを使用する必要があるため、二刀流ではそのパフォーマンスを最大化することができません。この特徴によるダメージは「ハンターズ・マーク」や「Favored Foe」と同時に効果が現れるので十分なダメージを与えることができます。

「エーテル跳び」で境界エーテル界に飛び込むことができる

レベル7になれば「エーテル跳び」により、「イセリアルネス」呪文を発動し境界エーテル界へ入り込むことができます。この呪文は呪文スロットを消費することはありませんが、発動したターン終了時にこの呪文は終了します。また一度使うと小休憩または大休憩が終了するまで再び使うことはできません。

  • 境界エーテル界・・・物質界に重なり合う次元界で物質界を見聞きできる、重なることができる。物質界からは見えない。

「イセリアルネス」は本来は最大8時間まで境界エーテル界に滞在することができますが、この特徴ではターン終了までしか滞在することができません。境界エーテル界であれば物質界の全てを通過できるので潜入などに活用できます。

「転移攻撃」で瞬間移動しながら攻撃を繰り出す

レベル11になると「転移攻撃」により、次元と次元の間を一瞬で移動する能力を得ます。攻撃アクションを行う際、各攻撃の直後に1回ずつ最大10フィート以内の何も占められていない場所へ瞬間移動を行うことができます。このアクションによって2体目以上の敵を攻撃した場合、このアクションの一部として3体目の敵に追加の攻撃を1回することができます。この移動は瞬間移動なので機会攻撃を受けることはありません。

この攻撃は追加攻撃で2回攻撃を行う時や「ヘイスト」による攻撃回数の増加があることで3体目を狙うことができます。この特徴のイメージ的にはドラゴンボールで瞬間移動しながら戦う感じです。

「霊体化防御」でダメージ抵抗を得る

レベル15になるとホライズン・ウォーカーは「霊体化防御」により次元を跨ぐ力を活かし、次元の境界をすり抜けることでダメージを軽減することができるようになります。自分が攻撃によってダメージを受けた時にリアクションを使って、この攻撃の1回のすべてのダメージに対して抵抗を得ることができます。

まとめ

いかがでしたか?ホライズン・ウォーカーは次元間を移動する戦い方を得意としています。特徴の効果適用の距離が短いことから、近接武器攻撃が中心でも活躍できます。また、「次元戦士」で毎ターン追加ダメージを発生させることができるので火力しても十分です。瞬間移動で飛び回るのも 面白いのでぜひともホライズン・ウォーカーを楽しんでみましょう。

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