クレリックの自然の領域について|動物と植物を制するスタイル
ダンジョンズ&ドラゴンズでは数多くの神の中には自然に関係する神が存在し、自然の恵みである豊穣は多くの生物を支えています。その恩恵である自然の力を受けたいクレリックにおすすめなのが自然の領域です。ドルイドとの違いがわかるように「自然の領域」について解説します。
自然の領域とは
自然の領域に影響を及ぼす神々は、自然世界そのものと同じく多様です。深い森の謎めいた神や、特定の泉や森と結びついた神もいます。この神々を崇めるクレリックはドルイドのように自然全体を尊ぶのではなく、特定の自然の神の利益にかなうように行動します。自然の領域の神々の属性は中立が多いです。
この領域には以下の神々が影響を及ぼします。
フォーゴトン・レルムの神々 | エルダス(平和の女神)、オーリル(冬の女神)、シルヴァナス(荒ぶる自然の神)、マイリーキー(森の女神)、マラー(狩の神) |
グレイホークの神々 | アローナ(森の女神)、オーバドハイ(大自然の神)、ベイオリー(大自然の女神) |
ドラゴンランスの神々 | ハバクク(野生と海の神)、シリオン(炎と変化の神)、チスレヴ(大自然の女神) |
エベロンの神々 | アラワイ(豊饒の女神)、バリノール(獣と狩の神) |
ヒューマン以外の神々 | イアドロ(マーフォークの海の神格)、スケリット(ケンタウロスとサテュロスの大自然の神)、セコラ(サフアグンの狩の神)、”深き”サシェラス(エルフの海の神)、リリフェイン・ローラシル(ウッド・エルフの大自然の神) |
自然の領域の特徴
自然の領域は森の怪物を狩り、信徒がより良い収穫をえられるようにくクレリックに祝福を与えます。また神の怒りに触れた者どもの作物を枯らします。クレリックはその祝福により自然の力を活用する術を手に入れます。
領域の特徴 | レベル | 効果 |
---|---|---|
習熟追加 | 1 | 重装鎧の習熟を得る |
自然のしもべ | 1 | 一つのドルイド初級呪文を修得し、「自然」「生存」「動物使い」技能の1つの習熟を得る。 |
神性伝導:動植物魅了 | 2 | 野獣や植物型生物を魅了する。 |
元素緩和 | 6 | 自分か30フィート以内の誰かが「酸」「電撃」「火」「雷鳴」「冷気」のダメージを受けた時にリアクションで抵抗を与える。 |
信仰を込めた打撃 | 8 | 武器攻撃がヒットした時に追加で「電撃」「火」「冷気」のいずれかの属性のダメージを与える。 |
大自然の王者 | 17 | 魅了した動植物に対してボーナスアクションを用いて命令を与える事ができる。 |
自然の領域呪文
自然の領域を信仰するクレリックは通常のクレリック呪文以外の特定の呪文をクレリック呪文として使用することができます。この領域では「アニマル・フレンドシップ」「スピーク・ウィズ・アニマルズ」といった動物と触れ合うドルイド呪文のほか、「スパイク・グロウス」「プラント・グロウス」など植物の成長を促し利用できる呪文もあります。
クレリック・レベル | 呪文 |
---|---|
1 | アニマル・フレンドシップ、スピーク・ウィズ・アニマルズ |
3 | スパイク・グロウス、バークスキン |
5 | ウィンド・ウォール、プラント・グロウス |
7 | グラスピング・ヴァイン、ドミネイト・ビースト |
9 | インセクト・プレイグ、ツリー・ストライド |
ここがスゴイ!自然の領域
自然の領域は自然の神の利益をかなえるために力を与え、その力は自然を活用したものとなります。そのためクレリックはドルイドのように環境を生かした戦い方も考える必要があります。
前線で戦うための「習熟追加」
通常クレリックは中装鎧と盾、それに単純武器の習熟を持っています。そのためメイスにスケイル・メイルといった装備が多いのですが、自然の領域の加護を受けることでACが高い重装鎧を使用することができます。ただ、嵐の領域や戦の領域のように軍用武器の習熟がないため直接大ダメージを与える点では劣ります。
「自然のしもべ」で自然の力を得る
1レベルの時点で「自然のしもべ」となり、初級ドルイド呪文を1つと技能の「自然」「生存」「動物使い」の中から習熟と得る事ができます。「自然」は知力系技能で地形や動植物、天候などの知識の技能です。「生存」は判断力系技能で追跡や狩り、天候予測や自然の脅威を避ける時などの技能です。「動物使い」の判断力系の技能で動物をなだめたりや動物の意図を読み解いたり暴れ馬の騎乗などに使う技能です。ドルイド的にはなりますが、クレリックがどのように進むかで選ぶ技能を決めると良いです。
またドルイドの初級呪文と言えば「シャレイリ」みたいなところがありますが、クラブまたはクォータースタッフにしか欠ける事ができないので、主武器が別の単純武器であれば積極的に取る必要はないでしょう。なお、ここで修得できる初級呪文はクレリック呪文として扱いますが、初級呪文の修得数には含まれません。
「神性伝導:動植物魅了」で攻撃を当てる
2レベルになると神性伝導として「動植物魅了」を使用することができます。自然の領域の加護を受けることで聖印をかざして神の名前を呼ぶ事で、30フィート以内の動植物(野獣型と植物型生物)をすべて魅了する事ができます。対象は「判断力」セービングスローに失敗すると1分間(5ラウンド)魅了状態になり友好的になります。
ターン・アンデッドのような形で周囲すべてに効果が出るので使い所さえあっていれば絶大な効果を出す事が可能です。
「元素力緩和」でダメージを和らげる
レベルが6になると「元素力緩和」が使えるようになります。これは自分か30フィート以内の仲間が「酸」「電撃」「火」「雷鳴」「冷気」のどれかのダメージを受ける時にリアクションを用いて使う事で、その属性に対して1回だけ抵抗を与える事ができます。魔法やブレスなど大ダメージを与えるような属性攻撃に対して効果があるので重宝できます。
「信仰を込めた打撃」で追加ダメージ
レベル8以上になるとクレリックの攻撃には「信仰を込めた打撃」が身につき、攻撃がヒットすると打撃にそ「電撃」「火」「冷気」のどれかの属性ダメージを追加することができます。
「大自然の王者」で自然を支配する
レベル17になると「大自然の王者」の特徴を得ることができ、「動植物魅了」で魅了状態の動植物に対して、ボーナスアクションを使用して各クリーチャーに声で命令を下す事ができます。魅了できる数が多ければ大きいほど命令させる動植物も増えるので、圧倒的に有利な環境を作り出す事ができます。
まとめ
いかがでしたか?自然の領域はクレリックの中でも戦闘だけでなく自然を活かした戦い方を楽しめる領域と言えます。ドルイドに近いクレリックではありますが、群れで行動するような動植物に対して一斉に魅了できることはパーティーを危機から救い出すことも可能です。ただし、動植物と戦う時も呪文を織り交ぜて戦うことは忘れないようにしましょう。