ファントム(Phantom)とは|死者の魂を戦闘と斥候に活用するD&D5版ローグの類型

ダンジョンズ&ドラゴンズではローグのサブクラスもいろいろありますが、死者の魂を捉え助けを求めるファントムが存在します。死の領域に最も近いローグですがどのように死者の魂を使うのか、わかりやすいようにこのローグの類型にファントムについて解説します。

ファントムとは

ローグ
「ターシャの万能釜」(未訳)で追加されたファントム*(Phantom)とは死にゆく者の魂を捉え利用するローグのサブクラスです。この類型のローグは死の領域に足を踏み入れたものであり、霊と独特な絆を持ちます。ファントムの近くで亡くなった者の魂をネクロマンサーのように手に手繰り寄せることで装身具として霊を留めておくことができます。これは一見すると死を冒涜し地えるようにも見えます。霊はファントムの求めに応じてさまざまな手助けを行い、ファントムは魂を解放していきます。

ファントムの特徴

ファントムは近くで死んだものの魂を捉え、装身具として持ち歩きます。魂の装身具はファントムの命を守る他、生前の知識などを与えることができます。レベルが上がることで戦闘や諜報活動にも優れた存在になることができます。高レベルのファントムはその特徴から幽霊のように見えるようです。

ファントムの特徴レベル効果
死者の囁き*(Whispers of the Dead)3死者の魂が取り憑き、その魂が持つ知識を共有することが出来る。
墓場からの嘆き*(Wails from the Grave)3急所攻撃時に近くの2体目に死霊ダメージを与えることが出来る。
死者のしるし*(Tokens of the Departed)9リアクションを使い近くで死んだ者の魂を装身具に捉える。装身具はセーヴを強化したり、急所攻撃を強化するほか、死者に対して質問することが出来る。
非実体移動*(Ghost Walk)13ボーナスアクションを使い10分間霊体化し、10フィートの飛行移動速度と浮遊能力を得る。物体や人も通り抜けることが出来る。
死の友人*(Death’s Friend)17「墓場からの嘆き*(Wails from the Grave)」で一人目にも死霊ダメージを与える。大休憩終了時に魂の装身具がなければ一つ得る。

ここがスゴイ!ファントム

装身具
ファントムは死にゆく者の魂を捉え装身具にすることができます。「墓場からの嘆き」は急所攻撃を繰り出し近くの敵に死霊ダメージを与え、「死者のしるし」を持ち続けることでいつでも「墓場からの嘆き」の準備をしておくことができます。また死者の霊から情報を引き出したり、霊体化して建物に潜入することもできます。

「死者の囁き*(Whispers of the Dead)」で習熟を得る

3レベルになると死んだ者の影がファントムに取り憑きます。小休憩や大休憩が終了した時はいつでも習熟がない技能か道具を一つ選び、霊の存在がその知識を共有するように習熟を得ることができます。この特徴を使い他の習熟を得た時にこれまでの習熟は消滅します。

パーティーメンバーが持っていない技能に習熟を持つことが出来るので、万が一ロールが必要な時に活躍することができます。

「墓場からの嘆き*(Wails from the Grave)」で二人目にダメージを与える

3レベルのファントムは誰かを墓場にそっと押しやるように、誰かに危害を与えるために死の力を導くことができます。この特徴により自分のターンで急所攻撃でダメージを与えた直後、最初の目標から30フィート以内で見ることが出来る二人目を目標にすることができます。一瞬の墓場の死者の嘆きとして急所攻撃のダイスの半分(切り上げ)をロールした値を死霊ダメージとして二人目に与えることができます。この特徴は習熟ボーナスと等しい回数使用することができ、大休憩を終了した時にすべての使用した回数を回復することができます。

レベル3時点で急所攻撃は2d6のダメージを与えるので二人目には1d6の死霊ダメージを与えることができます。レベルが上がり急所攻撃の威力が増すごとに死霊ダメージも上がっていきます。

「死者のしるし*(Tokens of the Departed)」で死者の魂を捉える

レベル9になるとファントムは自分のいるところで命が終えた時、死者の魂から、物理的に形どった生命の霊的存在の断片であるしるしを捕まえることができます。30フィート以内で死を目撃した時のリアクションとして、何も持っていない手を開き、「魂の装身具*(Soul Trinket)」である小さな装身具を出現させます。この形状はプレイヤーズハンドブックの珍品奇品の一覧をd100してDMが決定します。

この魂の装身具を最大で習熟ボーナスと等しい数だけ持つことができ、最大数持っている間は新しい魂の装身具を作ることはできません。この装身具を持っている間は以下の恩恵を受けます。

  • 装身具を所持している間、中の生命の霊的存在に生命力が強化され、死亡セーヴと耐久力セーヴに有利がつく。
  • 自分のターンで急所攻撃でダメージを与えた時、所持している魂の装身具の一つを破壊することができ、破壊すると「墓場からの嘆き*(Wails from the Grave)」の特徴を使わずにすぐにその効果を引き出すことができる。
  • アクションとしてどこででも魂の装身具の一つを破壊することができ、破壊した時に押す寝具と関連した霊に一つ質問することが出来る。霊は出現し、生前の言語で答える。ただし、例は正直になる義務はなく、自由になりたいのでDMが決定した生前の知識に基づき出来るだけ簡潔に答えるだけである。

この特徴はかなり強力な特徴です。所持するだけで死亡セーヴや耐久力セーヴに有利を得るほか、魂の装身具を破壊することで「墓場からの嘆き」をすぐに使うことができます。戦闘で常に魂を掴みとり続ければ、いつでも「墓場からの嘆き」を使うことができるようになり、レベル9時点では二人目に3d6の死霊ダメージを与えることができます。また、魂に質問ができるのは斥候等して重要であり、相手の防御の配置や人員、知っていれば作戦すら聞き出すことができます。なお、魂が正直に離さない可能性はあるので「看破」技能を持つのであれば話が真実かどうかを見極めることも可能でしょう。

「非実体移動*(Ghost Walk)」で霊体になる

レベル13になれば「非実体移動*(Ghost Walk)」で段階的に死の領域へ移行して幽霊のようになることができます。ボーナスアクションを使い、霊体の形状をとることができます。この形状では飛行移動速度10フィートを得て空中を漂うことができ、自分への攻撃に対して不利をつけることができます。物体や生物を移動困難な地形として通過することはできますが、物体や生物の中でターンが終了すると1d10の力場ダメージを受けます。この形状は10分間経つかボーナスアクションを使用して終了することができます。再びこの特徴を使用するには魂の装身具を一つ破壊するか、大休憩を終える必要があります。

ゆっくりでも空中で移動することができ、物理的障害も通過できるので潜入に向いています。また、攻撃に対して不利を作ることが出来るのでピンチの時に使うというのも有効です。背後の壁から突然現れ、霊体を解除して敵に急所攻撃を繰り出すことも可能です。

「死の友人*(Death’s Friend)」で死と密接になる

レベル17になるとファントムは「死の友人*(Death’s Friend)」により死との関係が密接になります。その結果、以下の効果を得ます。

  • 「墓場からの嘆き」を使うと最初と二番目の目標の両方に死霊ダメージを与えることが出来る。
  • 大休憩が終了した時に魂の装身具がないのであれば、死者の魂が引き寄せられるように一つの装身具が手の中に出現する。

この特徴により「墓場からの嘆き」で一人目にも死霊ダメージを追加で与えることができます。レベル17では5d6の死霊ダメージになるので一人目には強烈なダメージを与えることができます。また、装身具を無くさない限り、大休憩後には必ず一つは持っていることになるため、魂を掴み取る前にでも死亡セーヴや耐久力セーヴの有利を持つことができます。

まとめ

いかがでしたか?ファントムは死者の魂を捉える助けを求めることができます。レベルが上がることで強烈な急所攻撃のほか、情報収集にも優れたクラスになることができます。また装身具を持ち続ければ常に恩恵を受けることも可能です。死者を成仏させがる融通が利かないクレリックがいると衝突するかもしれませんが、ぜひともファントムを楽しんでみましょう!

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