ソウルナイフ(Soulknife)とは|超能力に目覚めたD&D5版ローグの類型

ダンジョンズ&ドラゴンズではローグのサブクラスもいろいろありますが、超能力を操るソウルナイフが存在します。精神エネルギーを武器として使うローグですがどのように戦うのか、わかりやすいようにこのローグの類型にソウルナイフについて解説します。

ソウルナイフとは

ローグ

「ターシャの万物釜」(未訳)で追加されたソウルナイフ*(Soulknife)とは自身の中で目覚めた超能力を使うローグのサブクラスです。この類型のローグは自身に秘められた超能力に目覚め、ローグとしての働きをするためにその力を注ぎます。この超能力はソウルナイフが物理的や精神的な障害を切り抜け、相手の心に忍び込み一撃を与えることを可能にします。

ソウルナイフの特徴

ソウルナイフは自分の念力に目覚め、念力ダイスを持つことができます。念力は「精神の刃」に使うことが多いですが、能力値判定の追加ロールにも使うことができ、戦闘以外にも潜伏に使える特徴も充実しています。

ソウルナイフの特徴レベル効果
念力*(サイオニック・パワー/Psionic Power)3念力ダイスを得て能力値判定に追加できる「サイ・ボルスタード・ナック」と数時間のテレパシーができる「サイキック・ウィスパーズ」が可能。
精神の刃*(サイキック・ブレード/Psychic Blade)3手から精神エネルギーを模した刃を出し攻撃できる。攻撃がヒットしたらボーナスアクションでも攻撃が可能。
魂の刃*(Soul Blade)9「ホーミング・ストライクス」で「精神の刃」による攻撃がミスした時にロール値に追加したり、「サイキック・テレポーテーション」で刃を投げたところに瞬間移動ができる。
精神のとばり*(Psychic Veil)131時間または攻撃するまで不可視状態になる。
心を引き裂く*(Rend Mind)17「精神の刃」で急所攻撃をした時、対象がセーヴに失敗すると朦朧状態にできる。

ここがスゴイ!ソウルナイフ

精神の刃

ソウルナイフは精神エネルギーを超能力にとして様々な現象を引き起こし戦うことができます。主な使い方はエネルギーで作る精神の刃を作るものであり、その刃は急所攻撃にも使えます。そのほかにも不可視状態になることもできるので、視覚に頼る相手には急所攻撃を繰り出し、強力な精神ダメージを与えることができます。この攻撃には傷跡が一切残らないため、暗殺の手段としても用いることができます。

「念力*(サイオニック・パワー/Psionic Power)」で習熟を得る

3レベルになるとソウルナイフに自身の中の念力の源泉を心に抱きます。この力は「念力ダイス*(Psionic Energy die)」と表現され、どれもd6になります。ソウルナイフは習熟ボーナスの2倍に等しい数だけこのダイスを持ち、念力ダイスを消費することで以下の特別な力を使うことができます。この念力ダイスはレベルが上がるとd8、d10、d12と上昇します。消費した念力ダイスは休憩を取ることで回復ができます。また1回だけボーナスアクションを用いて1つ念力ダイスを回復することができますが、一度行うと小休憩または大休憩までこのボーナスアクションを使用することはできません。

念力の種類説明
超能力による才覚増強*(サイ・ボルスタード・ナック/Psi-Bolstered Knack)習熟を持つ技能や道具の能力値判定に失敗した時、念力ダイスをロールしてその値を加算することが出来る。その結果失敗が成功に変わる可能性がある。ロールが成功した時は念力ダイスを消費する。
精神の囁き*(サイキック・ウィスパーズ/Psychic Whispers)他の人との間に潜入時に使えるようなテレパシーで行うコミュニケーションを確立する。アクションで一人以上、最大で習熟ボーナスと同じ人数まで選び、念力ダイスのロール値と等しい時間テレパシーで会話を行うことができる。このテレパシーには以下のような条件下で可能です。

  • テレパシーのやりとりにはアクションは必要ない。
  • テレパシーの有効範囲は1.6km(1マイル)
  • 共通言語は必要ない。
  • どの言語も話すことができない者はテレパシーを行うことができない。
  • いつでもテレパシーを止めることが出来る。
  • 選ばれた者は選んだソウルナイフとだけテレパシーができる。
  • ソウルナイフは選んだ全員とテレパシーができる。

大休憩の直後に初めてこの力を使用した場合、念力ダイスは消費しません。それ以外の時間で力を使うときは念力ダイスを消費します。

才覚増強は習熟があるもののみ使用でき、ローグであれば罠の解除や鍵開け、隠れ身の判定で使うことができます。テレパシーも二手に分かれて同時に進める作戦などで情報を共有する時に使えます。大休憩終了時には念力ダイスを使用せずに使えるので聞かれて困る内容はテレパシーを使って共有しましょう。

「精神の刃*(サイキック・ブレード/Psychic Blade)」で手から刃を出す

3レベルのソウルナイフは「精神の刃*(サイキック・ブレード/Psychic Blade)」により、精神エネルギーの煌めく刃として念力を現すことができます。攻撃アクションを取るときはいつでも何も持っていない手から「精神の刃」を出して攻撃することができます。この魔法の刃は単純近接武器で妙技と投擲特性を持ちます。射程は60フィートで攻撃命中時は1d6+攻撃に使用した能力値修正の合計に等しい精神ダメージを与えることができます。この刃は目標にヒットでもミスでも直後に消滅し、ダメージを与えたとしてもその痕跡は残りません。また、この刃の攻撃が命中した後にもう片方の手が空いていたら、同一ターンでボーナスアクションとして2回目の精神の刃による近接または遠隔武器攻撃を行うことができます。その場合は1d6ではなく1d4になります。

同名の特徴がバードのささやきの楽派にありますが、内容は全く異なります。この特徴は両手に何も持っていないのであれば二刀流のように刃を 出現させることができます。この攻撃は妙技特性を持つため急所攻撃も行うことができ、投擲による遠隔攻撃も可能です。この刃のダメージだけで死んだ相手は傷が残らないため、暗殺にも使えます。

「魂の刃*(Soul Blade)」で死者の魂を捉える

レベル9になるとソウルナイフの「精神の刃」は今、超能力で満ちた魂を発現し、以下のように念力ダイスを使う力を与えてくれます。

魂の刃の種類説明
追尾打撃*(ホーミング・ストライクス/Homing Strikes)「精神の刃」による攻撃がミスした場合、念力ダイスをロールしてその値を攻撃ロールに加えることが出来る。これにより攻撃が命中した時は念力ダイスを一つ消費する。
精神の瞬間移動*(サイキック・テレポーテーション/Psychic Teleportation)ボーナスアクションとして、「精神の刃」を出現させ念力ダイスを1つ消費してロールし、最大でダイスの目×10フィートの見ることが出来る何もない場所へ「精神の刃」を投げ、場所へ瞬間移動することが出来る。瞬間移動した時に精神の刃は消滅する。

「追尾打撃」はあまり使わないかもしれませんが急所攻撃を狙う時にミスした場合であれば使うことがあるでしょう。瞬間移動は機会攻撃を発生させず敵から離れたり、一気に距離を詰めたりする特に活用できます。

「精神のとばり*(Psychic Veil)」で不可視状態になる

レベル13になれば「精神のとばり*(Psychic Veil)」で自分を覆い隠すために静かに覆い隠す精神のとばりを織り成すことができます。アクションとして身に付けていたり運んでいる物全てと一緒に魔法的に不可視状態になることができ、1時間もしくは効果を終了するまで持続します。この不可視状態は誰かにダメージを与えたり、セーヴィングスローをさせたりすると突然終了します。一度この特徴を使うと再びこの特徴に念力ダイスを使うか大休憩が終了するまで再び使うことはできません。

この特徴により不可視状態になれば、見ることができない相手には有利を得て急所攻撃をすることもできます。

「心を引き裂く*(Rend Mind)」で死と密接になる

レベル17になるとソウルナイフは「心を引き裂く*(Rend Mind)」に生物の心を通して「精神の刃」で払うことができます。対象に「精神の刃」で急所攻撃によるダメージを与えた時、判断力セーヴをさせることができます。もしセーヴに失敗すると対象は1分間朦朧状態になります。朦朧状態は自分のターン終了時のセーヴに成功するまで続きます。一度この特徴を使うと、3つの念力ダイスを使うか大休憩を終了するまで再び使うことはできません。

判断力セーヴの難易度は【8+習熟ボーナス+敏捷力修正値】です。急所攻撃成功時に朦朧状態にできれば、次のターン以降でも攻撃ロールに有利がつくので毎ターン急所攻撃を狙うことができます。

まとめ

いかがでしたか?ソウルナイフは念力を使ってローグとしての働きに力を注ぐことができます。手から精神エネルギーを使ったナイフを放出して戦ったり、テレパシーや姿を消したりと潜入にも使うことができます。傷付けた形跡を残すこともないので暗殺者やスパイとしても活動できます。サイ・ウォーリアーとは違った形で念力を使いますが、是非ともソウルナイフを楽しんでみましょう!

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