One D&Dのローグの解説|PHBから若干変化したテスト版のクラス

One D&Dのローグ

One・D&Dではクラスが大まかなグループがあり、ローグはバードやレンジャーと同じグループである「Experts(専門職)」に分けられます。このグループは専門的な技能を持つため、Warriors(戦士)・Mages(魔法使い)・Priests(聖職)では手が届かない分野に秀でています。One・D&Dでもローグは隠密活動を得意としており、戦闘でも急所攻撃を行い大ダメージを与えることが可能です。

ローグの能力

One・D&DのローグはPHBのローグとほぼ同じです。技能習熟も任意のものを4つ選ぶ形でしたが、推奨されるものとして軽業、捜査、手先の早業、隠密が用意されています。またロングソードの習熟は無くなりましたが、シミターといった軍用武器で妙技特性があるものに習熟を得ます。つまりウィップにも習熟してるので離れた間合いでの近接攻撃による急所攻撃ができます。

ヒットポイント 1レベルでのヒットポイント:8+耐久力修正値
1つ目以降のレベルごとのヒットポイント:1d8 (または5)+耐久力修正値
ヒット・ダイスはローグレベルごとに1d8+耐久力修正値
習熟 セーヴィング・スロー:敏捷力、知力
技能: 軽業、捜査、手先の早業、隠密 (または軽業、運動、ペテン、看破、威圧、捜査、知覚、説得、手先の早業、隠密の中から任意の好きなスキル4つ)
武器: 単純武器、妙技特性のある軍用武器
道具: 盗賊道具
鎧: 軽装鎧
初期装備 1レベルのキャラクターとして、次の装備で開始するか、それを放棄して110GPを使って任意の装備を購入することができます。
[アロー (20) 、盗賊パック、ダガー2本、ショートボウ、矢筒、ショートソード、レザー・アーマー、盗賊道具、18GP]

ローグの特徴

One・D&Dでもローグの役割は大きくは変わらず、捜査や知覚で罠を調べて解除したり、隠れて移動したり、急所攻撃で強烈な一撃を繰り出すことができます。また技能習熟を持つ技能でも活躍できます。

EXPERTISE(習熟強化)

PHBでは「習熟強化」は1レベルありましたがその内容が変わっており、One・D&Dでは1レベルで「EXPERTISE(習熟強化)」も特徴を持ち、2つの技能に習熟を持つことができます。なお、手先の早業と隠密の習熟はローグを象徴する技能選択と言えます。またPHBでは2回目の「習熟強化」は6レベルでしたが、One・D&Dでは7レベルで再び「EXPERTISE」を獲得します。

「Expertise」は、特定の技能習熟の使用を強化する特別な特徴です。「Expertise」を持っている技能習熟を使い能力値判定を行うと、そのチェックの習熟ボーナスが2倍になります。

SNEAK ATTACK(急所攻撃)

One・D&DのローグもこれまでのD&Dのローグと同じように「急所攻撃」という特徴があります。急所攻撃が成立する条件もPHBと同じで、妙技武器または遠隔武器であること、攻撃ロールが有利もしくは自分が不利ではない状態で攻撃目標の5フィート以内に無力化されていない味方がいる場合でのみ成立します。そして、この攻撃が成功した時は追加ダメージが発生します。

THIEVES’ CANT(盗賊の符牒)

One・D&Dのローグもこれまでのローグと同じように盗賊の符牒を使いやり取りをすることができます。またOneD&Dでは符牒だけでなく、共通語と希少言語の一覧から一つ追加で読み書き会話ができる言語を選ぶことができます。

CUNNING ACTION(巧妙なアクション)

PHBと同じで2レベルで「CUNNING ACTION(巧妙なアクション)」があります。この特徴でもボーナスアクションで早足、離脱、隠密のいずれかを行うことができます。

サブクラス

3レベルでサブクラスを得るのはPHBと同じです。One・D&Dでは現在「Thief(シーフ)」があります。サブクラスでは3レベル、6レベル、10レベル、14レベルで新たに特徴を得ます。

FEAT(特技)

One・D&Dでも特定レベルで能力値を上昇させる代わりに特技を獲得することができます。ローグは4レベル、8レベル、12レベル、16レベル、19レベルがFEATを獲得できます。

UNCANNY DODGE(直感回避)

PHB同様、5レベルで「UNCANNY DODGE(直感回避)」ができま、相手の攻撃ロールが見中した際にリアクションでそのダメージを半減させることができます。

EVASION(移動性)

PHBでは7レベルで獲得する「身かわし」はOne・D&Dでは9レベルで獲得できます。特徴の内容はPHBと同じで、敏捷力セーヴにおいて成功すればダメージが半減するものはダメージを0にでき、失敗しても半分のダメージで済むようになります。ただし、無力状態の時はこの特徴を使うことはできません。

RELIABLE TALENT(確かな技術)

基本的にはPHBと同じですが、One・D&Dでは技能習熟だけでなく、道具習熟を用いる能力値判定の際は9以下のd20ロールはすべて10として扱うことができます。

データ的にはPHBと明確な違いはありませんが、道具(tool)の文言が明記されています。

SUBTLE STRIKES(巧妙な打撃)

OneD&Dで追加された特徴であり、「SUBTLE STRIKES(巧妙な打撃)」によって攻撃する時にターゲットの気を散らす方法を知っています。この特徴では無力化されていない味方の5フィート以内にいるクリーチャーを攻撃する時に有利を得ます。

SLIPPERY MIND(囚われぬ心)

PHBと同じ15レベルでは「SLIPPERY MIND(囚われぬ心)」を修得します。ただし、その効果は上がっており、判断力セーヴだけでなく、魅力セーヴにも習熟がつきます

ELUSIVE(補足不能)

PHBでは18レベルの「補足不能」は17レベルで修得します。性能も同じであり、無力状態でない限り自分に対する攻撃ロールに有利がつくことはありません。

STROKE OF LUCK(幸運児)

PHBでは18レベルの「幸運児」は18レベルで修得します。基本的にはPHBと同じですが、One・D&Dでは攻撃ロールと能力値判定だけではなく、D20テスト(攻撃ロール、能力値判定、セーヴィングスロー)で失敗した時にその値を20に変更することができます。ざっくりいえばセーヴの失敗にも使えるようになったということです。この特徴を一度使用すると小休憩または大休憩を終えるまで再び使うことはできません。

EPIC BOON(特技)

20レベルでは「EPIC BOON OF UNDETECTABILITY」または任意の「EPIC BOON」特技を1つ修得します。「EPIC BOON」は特技の中でも英雄的恩恵を受けることができる技能であり、「EPIC BOON OF UNDETECTABILITY」では隠れている間は魔法であろうと見つけることができなくなります。

まとめ

いかがでしたか?One・D&DではPHBのローグをそのまま踏襲しており、大きな変化は感じられません。ですのでこれまでのローグと同じように遊ぶことができます。またサブクラスによってはもっとエッジの効いたものも登場するでしょう。One・D&Dでも急所攻撃を狙ってローグで遊んでみましょう!

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