ささやきの楽派とは|言葉で敵から恐怖を引き出し支配するD&D5版バードの楽派

D&Dのバードのサブクラスにはささやきの楽派と呼ばれるグループがあり、耳元で囁き恐怖を抱かせることができます。恐怖の言葉を放つ楽派ですが実際にはどのようなロールプレイが合うのか、初心者でも分かりやすいようにささやきの楽派について解説します。

ささやきの楽派とは

バードの楽派
ささやきの楽派はもともとCollege of Whispersであり、囁く言葉に闇の力を織り込み相手を恐怖で支配することができます。この楽派のバードは獲物の中に紛れ込み、バードとしての知識と魔法を活用して他者の秘密を暴き、脅しのネタにしています。そのためバードの中での評判は最悪の楽派であり、公にささやきの楽派ということはなく正体を隠しています。ただし、全員が全員悪どいことをしているのではなく、悪人を始末するためにそ秘密を掴もうとしているバードもいるでしょう。

ささやきの楽派の特徴

ささやきの楽派は相手を恐怖に陥れる特徴に優れています。そのため、このサブクラスをプレイするのであれば恐怖状態の相手はどのような行動をとるのかを理解しておく必要があります。また、恐怖を与えるだけではなく自身も武器攻撃時に敵に多くのダメージを追加できる特徴も持っています。

ささやきの楽派の特徴レベル効果
精神の刃3攻撃命中時に声援ダイスを使い追加で精神ダメージを与えることができる。
恐怖の言葉31分間以上語り合うことで対象を恐怖状態にすることができる。
ささやく者の装い630フィート以内で死んだ人型生物の影を捉え、その人物に魔法的になりすますことができる。
闇に囁く声1430フィート以内の声を聞くことができて言語を理解する1体に囁きかけ魅了状態にできる。

ここがスゴイ!ささやきの楽派

ささやきの楽派は自身の攻撃にバードの声援を活用できるほか、相手を恐怖に陥れることができます。恐怖で支配すること有利な状況を作り出すこともでき、単純に力押しするサブクラスではありません。また「ヴィシャス・モッカリィ」や「ディソナント・ウィスパーズ」の精神ダメージを与える呪文を修得しておけば遠近両方で活躍できるバードになります。

「精神の刃」で追加ダメージ

ささやきの楽派では3レベルで自分の武器攻撃が命中した時に相手の心を蝕む魔法を乗せることができます。これは武器攻撃が命中した時に「バードの声援」の使用回数を1回使用することによって、追加で2d6の精神ダメージを与えることができます。この特徴は各ラウンドに1回だけで自分のターンでしか使うことができません。この特徴はバードのレベルが上がることで威力が増し、5レベルで3d6、10レベルで5d6、15レベルで8d6になります。

多めにダメージを与えたいバードにとって追加ダメージを与える手段があるのは大切です。この特徴は1ラウンドに1回で自分のターンでしか使えないという制限がありますが、声援ダイスを持つというプロセスを使わずにすぐに追加ダメージを与えることができます。自分のターンではないリアクションによる機会攻撃には使えませんが、自分の攻撃でしっかりダメージを与えたい時には有効な手段です。

「恐怖の言葉」で相手に恐怖を与える

3レベルで無害に聞こえる言葉の中に魔力を潜ませ、相手に恐怖を与えることができます。人型生物と1対1で1分以上語り合うことで相手に恐怖を植え付け、会話が終了した時に判断力セーヴを行わせることができます。相手がセーヴに失敗すると自分又は自分以外の誰かを恐怖の対象として指定することができます。恐怖状態になったものは恐怖の対象には近寄らず逃げようとしますが、この効果は1時間経つか対象がダメージを受けるか、対象の味方がダメージを受けるのを目撃するかまで継続します。このセーヴに成功したとしても恐れさせようとしたことは気づかれません。この特徴は1回使うと小休憩又は大休憩まで再使用することができません。

この特徴は1対1の状況で1分間以上の語り合うほどの濃密な会話が必要ということであるため、戦闘が開始したらほぼ使うことができません。そのため直前の工作などに使用するのがベストでしょう。ただ知らない人(生物)から突如話かけられても会話が続かないこともあるため、「ディスガイズ・セルフ」などで変装して話しやすい状況を作りましょう。恐怖の対象は自分以外の誰かをを指定できることから、特定の人に近寄ってほしくない場合などに効果的に使うことができます。ただし、この効果は解けやすいため迂闊に敵を攻撃しないようにすることが大切です。

「ささやく者の装い」でなりすます

ささやきの楽派のバードは6レベルになると「ささやく者の装い」を使い、人型生物の人格を盗み取ることができます。この特徴は30フィート以内で人型生物が死んだ時にリアクションを使って死んだ者の影を魔法的に捉えることができます。この影には本人が秘密にしていたこと以外の来歴や日常的な情報などが含まれており、アクションを使ってこの影を使うことで魔法的な変装を行うことができます。この変装は1時間経つかボーナスアクションで終了するまで効果が持続します。

この変装で影の持つ情報を全て読み取ることができ、十分になりすますことができます。この変装は自分の魅力「ペテン」技能と相手の判断力「看破」技能の対抗判定で相手が勝てば見破ることはできますが、この判定のペテン技能に+5のボーナスがつきます。なお、この特徴を使い1体の死体の影を捉えたのであれば小休憩又は大休憩が終了するまで別の影を捕まえることはできません。

この特徴による変装は外見やその個人の生活に関する詳細な情報は分かりますが、秘密にしていることはわかりません。そのため秘密の暗号などはわからないでしょう。秘密とは人に知られたくない情報であり、特定のものと共有している秘密も含まれるでしょう。DMはこの共有する秘密があればどう扱うかを考える必要があります。もしかするとこの共有している秘密から変装がバレるかもしれません。また、人型生物が対象であるため、ゴブリンやオークにも変装ができるのでその集落に入り込むこともできるでしょう。

「闇にささやく声」で魅了する

レベル14になると「闇にささやく声」で自分の言葉に闇の魔法を織り込み、潜在意識の中の恐怖を引き出すことができます。この特徴はアクションで30フィート以内にいてささやき声を気ことができ、なおかつ話す言語を理解できる対象にのみ作用し、その対象は判断力セーヴを行う必要があります。対象が声を聞くことができない、または言語が理解できないのであれば自動的にセーヴは成功し、このささやきは何かの戯言と思われます。

このセーヴに失敗した対象は8時間経つか、対象がダメージを受けたりセーヴをしたりするまで魅了状態となります。この魅了は深層にある隠しておきたい秘密をバラされることを恐れていることにより命令に従います。なお、この秘密を知ることはできず、相手が勝手に知られたと思い込みます。この魅了では自分の命を危険に晒したり、闘ったりすることはありませんが、親友のようにもてなしプレゼントを贈ったりします。この特徴の効果が切れた時になぜそうのように振る舞うように恐れていたのかは分かりません。なおこの特徴は1度使用すると大休憩を終えるまで使用することはできません。

この特徴は声を聞くことができる相手であれば恐怖で支配することができます。ただし、その最大の壁は言語であり、バードの言語能力が意味を成します。この特徴は対象を人型生物に指定していいないため、その対象の言語を理解すればこの特徴の対象として魅了することもできます。つまり地獄語や奈落語、深淵語を話すことができればデーモンやビホルダーなど特殊な言語しか話せない相手にも効果を及ぼすことができます。DMが許可すれば特技「語学の才」で珍しい言語を習得することもできます。なおテレパシーによる念話は言葉を発さないためにこの効果の特徴は発揮されず、「コンプリヘンド・ランゲージズ」は自分から話せる理解ではないのでここでは効果はありません。

まとめ

いかがでしたか?ささやきの楽派は相手に気づかれず言葉に恐怖を織り込むことで、恐怖による支配を可能とします。また、「精神の刃」を使えば自身の攻撃でも高いダメージを与えることができるので、サポートするだけのサブクラスではありません。魔法を使って恐怖を与えようとすると敵対心を持たれますが、ささやきの楽派の特徴ではバレずに相手を恐怖に陥れることもできるので堂々と行うこともできます。ぜひとも敵に囁いて恐怖を抱かせてみましょう!

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