ウィザードの心術系統の学派とは|人や生物を魅了し操りやすくする心術士

ダンジョンズ&ドラゴンズには心術が得意なウィザードもいます。ただ、心術は派手さがない上、その効果を考えて使わないと期待した結果を出すことができません。心術士は難度が多少高めですが、わかりやすいように秘術の学派の心術系統について解説します。

心術系統

心術

心術とは他の人やモンスターを魔法によって正気を失わせ欺くことができます。心術を得意とするウィザードは心術士と呼ばれています。幻術が幻を見せて感覚を惑わすのに対し、心術は直接心に影響を及ぼし魅了します。魅了されたものは心術士に心酔してしまい、心術士によって操られやすくなります。魅了に長けている呪文の性質上、心術はペテンや詐欺などにも使われるほかに組織の頂点などに立つものも得意としています。

心術系統のメリット

心術系統のメリットは人型生物やモンスターを魅了しコントロールができるようになります。そのため自分が直接手を下す必要がないことを魅了した相手に実行させることができます。レベルが上がると呪文スロットを使わず魅了することができるようになります。

学べる特徴レベル効果
心術の専門家2心術呪文を呪文書に書き写す時間と費用が半分になる。
催眠の凝視25フィート以内の一人を魅了状態にする。
とっさの魅了630フィート以内に他に誰かいる状態で狙われた場合に攻撃をそらす。
二股の心術10呪文レベル1以上の呪文の標的を2体にできる。
記憶操作14魅了状態を気づかせることがなく、魅了中の記憶を消すことができる。

心術系統のデメリット

心術系統でのデメリットはまず呪文の数が少ないことに加え直接ダメージを与える呪文がありません。心術士は心術系統以外の呪文を修得できますが、得意とする系統でダメージを与えることができないとなると、派手な攻撃呪文を期待するプレイヤーにはあまり魅力的には見えないでしょう。

使い勝手がよい初級呪文なのですが心術の「フレンズ」は尋問したり積極的に人を動かすようにしないとめったに使い所がありません。言い換えれば積極的に人を動かそうと魅力判定を行うのであれば使い道が多いと言えます。可能性のある初級呪文ですが多くのプレイヤーは余程のことがない限りNPCを動かそうとも考えないため、修得しても使わないことが多い呪文とも言えます。

心術呪文の例

心術では力術呪文のように派手さはありませんが、敵を傷付けず無効化するのに最適です。

  • フレンズ ・・・ 敵対的ではない相手に対しての魅了判定に「有利」を得る。
  • スリープ ・・・ 範囲内のHPの低い順から気絶状態になる。
  • ターシャズ・ヒディアス・ラフター ・・・ 敵1体を笑わせ転がす。
  • チャーム・パースン ・・・ 人型生物1体を魅了する。
  • クラウン・オブ・マッドネス ・・・ 人型生物1体を魅了し、近くの誰かに攻撃させる。
  • サジェスチョン ・・・ 目に見え声が届く敵に対して行動を示唆する。

心術の最強の呪文である「パワー・ワード・キル」はHP100以下のものを即死させることができます。

ここがスゴイ!心術士

心術士は派手さはあまりありませんが、生物を魅了する能力に長けています。生物を魅了できるということはやり方次第ではカリスマになることも可能です。ウィザードはACは低く、武器を使った戦闘では打たれ弱い出すが、そのような戦闘状況でも相手を魅了することで無力化して生き延びることもできますし、高レベルの呪文になるとそのまま麻痺や即死など戦闘不能にすることもできます。

催眠の凝視で無力化できる

催眠の凝視

心術士はレベル2になると「催眠の凝視」を使うことができます。この特徴は1アクションを用いて5フィート内の1体に対して行うことができ、相手がセーブに失敗すると無力状態に魅了することができます。無力状態ではアクションやリアクションは一切行えず、ずっと術者見惚れています。近距離でしか使えないため使う場面が限られてきますが、アクションやリアクションを封じ込めることができるので術者が狙われるような場合や近接戦闘をしている仲間のアシストをすることができます。なお、相手は術者の姿が見えるか術者の声が聞こえる必要があり、相手が無力状態のときに5フィート以上離れたりダメージを与えたりすると魅了から脱します。

とっさの魅了で身を守る

6レベルになると「とっさの魅了」を行うことができ、自分へ向けられた狙いを違う者に向けることができるようになります。「催眠の凝視」は術者のアクションを必要としましたが、「とっさの魅了」は術者のリアクションで行うことができるため、自分に対して30フィート以内の見える敵からの攻撃ロールが行われた時に使うことがきます。攻撃者は「判断力」セービングスローを行い、失敗すると心術士を狙うことを止めて一番近い者に対して攻撃をします。

地味に役に立つ「二股の心術」と「チャーム・パースン」

「チャーム・パースン」はレベル1の心術で人型生物を魅了して親しい知人のように思わせる呪文です。人型生物とはプレイヤーがキャラクターとして生成できる種族すべてとゴブリンやオークなどの言語を持つ中型の生物が多く含まれます。この呪文は洗脳ではないため命令をだすことはできませんが、友人としての提案やお願いをすることは可能です。なお魅了中の相手に対してはすべてのロールに「有利」を得るため、魅力判定による説得や威圧、ペテンが成功しやすくなります。

たとえば入り口の見張りが一人であればこの呪文一つで一人を魅了すれば良いですが、多くの場合は見張りが二人のセルとして行動しています。そうなると一人しか効果が出せないのであればもう一人が異変を感じることになります。ただレベル10以上の心術士であれば2人目にも同じ呪文をかけることができます。心術は一人を対象にするものが多いので「二股の心術」はなかなか重宝します。

まとめ

いかがでしたか?心術士は魅了によって人を動かすことを得意としていることがわかったことと思います。人を動かすということは説得や威圧、ペテンといった技能がかかわってくることが多く、具体的にどのような結果が欲しくて動かすかを考えなければなりません。これはDMが管理しているNPCにたいして働きかけるものであり、いわば心術士vsDMのロールプレイ比べとも言えます。そのため心術士をロールプレイすることは初心者にとってはハードルが高いかもしれませんが、心術士で魅了し思い通りに動かしていくごとにロールプレイのスキルも上がっていきます。ある程度経験を積んだら是非とも心術士にチャレンジしてみましょう。
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