死霊術系統の学派とは|アンデッドを生み出し使役する死霊術士

ダンジョンズ&ドラゴンズのウィザードには死霊術が得意な者もいます。スケルトンやゾンビを生み出すの呪文は人に忌み嫌われるため、ロールプレイは難しいところがあります。そこで少しでもわかりやすいように秘術の学派の死霊術系統について解説します。

死霊術系統

死霊術

死霊術とは宇宙の生と死、そして死せざるしを研究している学派です。死霊術はあらゆる生き物に自律行動能力を与えるエネルギーの操作を学びます。この研究を行うウィザードのことを死霊術士(ネクロマンサー)と呼びます。死霊術士は相手の生命体を破壊した際にエネルギーを抜き取る方法を学び魔力に変えます。一般的に死霊術士は死とゆかり深い存在と思われており、概ね恐ろしい存在、邪悪な魔法使いと思われています。事実、ほとんどの社会において死体を操るという行為は禁忌をされています。

死霊術系統のメリット

死霊術系統のメリットは命あるものを呪文で倒すとその生命力の一部を吸収することができます。またアンデッドを生み出す操ることを得意とするのでアンデッドの攻撃に多くある死霊に対して抵抗を持つようになります。

学べる特徴レベル効果
死霊術の専門家2死霊術呪文を呪文書に書き写す時間と費用が半分になる。
生命刈り取り2自分の呪文で殺した生物の生命エネルギーを収穫する能力を得る。
アンデッド使い6「アニメイト・デッド」で追加のアンデッドを生み出すことができる。
アンデッド慣れ10死霊ダメージに抵抗を持つ。
アンデッド支配1460フィート以内で見えるアンデッドを支配下に置くことができる。

死霊術系統のデメリット

アンデッド

死霊術系統でのデメリットは死霊術が少ないことと、「アニメイト・デッド」が使えるようになるまで時間がかかります。ウィザードレベルが5になることで呪文レベル3を習得できます。低レベルの間はウィザードとしては活躍できますが、死霊術士としてはあまり活躍できないかもしれません。

死霊術呪文の例

死霊術では力術呪文のように派手さはなく、弱体化や死霊ダメージといったところがメインとなります。「アニメイト・デッド」が使えるようになるとアンデッドを生成できるようになります。

  • チル・タッチ ・・・ 幽霊じみた骸骨の手を一つ生み出す。
  • フォールス・ライフ ・・・ 1d4+4の一時的HPを得る。
  • レイ・オブ・シックネス ・・・ 身体に不調をもたらす緑のビームを出す。
  • ジェントル・リポウズ ・・・ 遺骨や死体の腐敗を10日止める。
  • ブラインドネス/デフネス ・・・ 敵一体の視覚または聴覚を奪う
  • レイ・オブ・エンフィーブルメント ・・・ 力を奪う黒いビームを出す。
  • アニメイト・デッド ・・・アンデッドを作り出す。
  • ヴァンピリック・タッチ ・・・ 他者の生命力を奪う。
  • ビストウ・カース・・・ 敵1体を呪う。
  • フェイン・デス ・・・ 死体と見分けがつかないように硬直させる。

死霊術の最強の呪文である「アストラル・プロジェクション」は自分や仲間をアストラル体にしてアストラル界へ送り込むことができます。

ここがスゴイ!死霊術士

死霊術士はアンデッドが作れるようになってこそ一人前のところがあります。そのため低レベルでは死霊術士としての立ち回りよりダメージを与えたり、状態異常を起こして敵を弱体化したりする動きが求められます。そして高位になれば強力なアンデッドが生み出せるほか、生物に憑依したり、霊体となって彷徨うことも可能です。

「アニメイト・デッド」で作ったアンデッドが使える

アニメイト・デッド

全てのウィザードは死霊術「アニメイト・デッド」を使うことができれば、スケルトンかゾンビを作ることができ、簡単な命令ならアンデッドにを下すことができます。しかし、レベル6以上の死霊術士がこの呪文を使った場合に生み出されるアンデッドは「アンデッド使い」の効果で2体生み出されます。また最大HPがウィザードレベルと同じ分だけ加算されます。アンデッドの武器ダメージロールに習熟ボーナスが加算されます。

「アニメイト・デッド」によって生み出されたアンデッドはボーナス・アクションで操作でき、同じ命令であれば複数体同時に動かすことも可能なため、2体アンデッドを生み出せる死霊術士は戦闘を優勢に進めることができるかもしれません。死霊術士が近接戦闘を避けるのであればアンデッド2体で壁を作り、後方から呪文の支援や「チル・タッチ」で死霊ダメージを与えるような戦術を取ることができます。

なお高位呪文である「クリエイト・アンデッド」が使えるようになればグールを、さらに高レベルの呪文スロットを使用すればガスト・ワイト・マミーまで複数体生み出すことができます。

「アンデッド支配」でアンデッドを奪い取ることができる

14レベルになると「アンデッド支配」が使えるようになり、ほかのウィザードが生み出したアンデッドでも強奪して自分の支配下に置くことができます。スケルトンやゾンビ、グールなど知性がないアンデッドは「魅力」セービングスローに失敗すると死はされます。これは知性のあるアンデッドに対しても行うことはできますが、「知力」が8以上あるアンデッドはそのセービングスローに「有利」を得ます。支配されたアンデッドは友好的になり、死霊術士の命令に従うようになります。

地味に効果がある「生命刈り取り」と「レイ・オブ・シックネス」

レベル2になると「生命刈り取り」が使えるようになり、死霊術士が呪文で敵を生物を殺すとその時使った呪文のレベル×2のHPを回復します。またそれが死霊術系統の呪文だった場合は呪文レベル×3のHPが回復します。使い勝手が良い初級呪文はレベルが0であるためHPの回復はありません。ただレベル1の死霊術でダメージを与えるのは「レイ・オブ・シックネス」だけです。なおこの呪文はセーブに失敗するとダメージだけでなく攻撃ロールと能力値判定に「不利」がつく毒状態を引き起こすことができます。

まとめ

いかがでしたか?死霊術士は低レベルでは学派の恩恵は感じないかもしれませんが、「アニメイト・デッド」でアンデッドを使えるようになることで戦い方も変わってきます。ただ禁忌とされる呪文であるため、実際のロールプレイにはDMの協力とかなりのセンスが必要です。ただ一風変わったウィザードをやってみるであれば死霊術も面白いので、是非とも秘術の学派では死霊術を選んでみてください。
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