TRPGがおもしろくない原因と6つの対処法

TRPGを始めてすぐだったり、しばらくしたりすると「思っていたものと違う。面白くない」と感じる人は出てきます。どうして面白くないと感じるのか、どうすれば面白くなるのか、というTRPGの課題について解説します。

TRPGが面白くないと感じる原因

TRPGは30年ほど歴史がありますか、盛り上がった時期もあれば冷え込んだ時期もあります。ここしばらくはクトゥルフ神話TRPGブームもあいまって 新規のプレイヤーが増加しています。ただ実際にTRPGをやってみてもみんなが面白いと言うわけでもありません。また、しばらくは楽しくプレイしていたのに急激に面白くなくなったという方もいます。面白くないと感じる事はその個人の問題でだけではなく様々な原因があり、その原因を解決しない限り楽しむプレイヤーと言うものは増加していきません。

TRPGが面白くないと感じる原因は様々ですが、人間関係のこじれが1番多いです。ほかにも他の人のロールプレイが苦手だったり、そもそもシナリオが面白くないこともありますし、楽しいより疲れたということもあります。またどうしても合わないと言う人も存在します。

人間関係がダメ

TRPGが面白くないと感じるの一番の原因は人間関係にあります。それまで問題がない関係でもプレイヤーとGMであったり、プレイヤー同士であったり、人が集まればこじれることはあります。そして一旦拗れてしまうと多くの場合がダメになり、その原因となる場を作ったTRPGに対してネガティブな印象を持つことになります。

近くの友人など現実的な交流があればそこまでひどく拗れることはありませんが、会ったことがない、SNSでしか交流がない、相手の名前も碌に知らないような場合でこじれるとほぼその関係はダメになります。

ロールプレイの気持ち悪さがダメ

ある一定の割合はロールプレイに対して嫌悪感を持つことがあります。特にTRPGに興味がない人を無理矢理引き込んだ時に2〜3歩引かれることがあります。これはロールプレイに恥ずかしさを感じると没頭することができず、客観的に自分を見てしまいます。ロールプレイの現場とありたい自分の理想とのギャップが大きいいほど、ロールプレイにたいしての羞恥心が嫌悪感に変わりやすくなります。

うちよそがダメ

「うちよそ」とは「うちの子とよその子が何かしらの関係性を持ったりカップリングとなった際に呼ぶ名称」であり、おもにプレイヤーキャラクター同士がそのように関係を持った設定になることを指します。実際のロールプレイでも「うちよそ」で楽しくやっている人もいます。ただ、日本でのTRPG黎明期から暗黒期を支えてきた人たちにとってうちよそ文化は受け入れられにくいという人もおり、他の人のロールプレイの些細な部分が気になり出すと苦手意識が芽生えてきます。

キャラクターのロスト(消滅)がダメ

愛着を持って誕生したキャラクターがロストしてしまうと激しい喪失感に襲われる人もいます。それがダイスの結果、ロストすることになってしまうのはしょうがない部分ではあるのですが、中には強引なマスタリングやバランスの悪いシナリオによってロストしてしまうことがあります。この場合はプレイヤーはロストに対して悪い感情を持ってしまう場合があります。

だらだら長い

TRPGを初めてする人はプレイにどのくらい時間がかかるかが想像できません。そのため楽しく参加しても集中力が持続できずただ疲れたと感じる人もいます。

TRPGを面白くするためには

TRPGで遊ぶほとんどの人はセッションを面白くしたいと思っています。セッションの場を開くのはGMでありホストになるのですが、面白くすることにGMがすべての責任を追う必要はありません。GMは楽しんでもらいたいと思ってマスタリングするし、プレイヤーはキャラクターになりきって非日常を体験することができ、面白く成立させるためにも全員の協力が必要になります。

GMのスキルアップ

GMがすべての責任を追う必要はないといいましたが、マスタリングのスキルが低すぎるとプレイヤーが協力的でも楽しむことはできません。ですのでGMは最低限のホスピタリティーとセッション進行を管理するテクニックは必要です。また事前準備をせずにマスタリングできたと自慢する人がいますが、準備をしておくほうがプレイヤーに余計な負担がかかりません

礼儀正しくする

当たり前のことのように思われますが、親しくなり始めると礼儀が失われ始めます。これは挨拶をするしないということではなく、相手を尊重するということです。そもそもTRPGはGMを含めて全ての人が協力して楽しむゲームであり、自由度にかまけてなんでもしていいゲームではありません。自分を押し通すロールプレイをすることはその分誰かに精神的負担をかけることが多く、またそのような人に限って他者を思いやるということをしません。自分が礼儀正しくしていても同じセッションでみんなで楽しむという礼儀を知らない人がいることがあります。この時は他人を変えることは難しいので、別のセッションや一緒に楽しめる出会いを大切にしましょう。

TRPGは自由度が高いルールで遊ぶだけであり、自由度以前に相手がいて成立する遊びです。まず、相手のことを考えましょう。

多様性を受け入れる

GMのマスタリングやルールの厳しさ、プレイヤーのうちよそなど一生懸命ロールプレイしている場合は少しずつ受け入れてみると良いです。受け入れることができれば自分にゆとりができ、ロールプレイ自体にも幅が出て表現技術も向上します。常に気心の知れた人たちだけでプレイするというわけでもないのであれば、多様性を尊重できる方が心の負担も減ります。ただ、多様性を受け入れる努力をしてもどうしても合わない人というのも出てきます。そういう時はその人とは無理に一緒にプレイせずにそっと距離を置くだけで良いです。

GMの取り決めが基本ですがさまざまなプレイスタイルが存在します。自分が知らないものでも少しずつ受け入れましょう。優しくなれます。

セッションスタイルを変えてみる

もしかするとセッションのスタイルが合わない可能性があります。ボイセならテキセ、テキセならボイセや半テキセに変えてみるとプレイの進行スピードも変わります。それぞれにメリット・デメリットがあるので自分に合うものが見つかるかもしれません。オンセ自体がダメと感じたら近所でオフセを探しましょう。もしくは主催しても良いかもしれません。

恥ずかしさがあるのであればテキセ、進行が気になるならボイセが合う可能性は高いです。

思い切って違うルールブックで遊んでみる

もしかするとそのルール自体が合っていない、ということがあります。例えばキャッキャ楽しいロールプレイがしたいけど自キャラが発狂してロストするのが嫌!となるとクトゥルフ神話TRPGは合いません。思い切ってファンタジーものやSFものなど、ジャンルが違うルールブックに手を出してみるのも面白いです。

TRPGが面白くないと感じた時は別のルールブックに手を出すチャンス!

敢えて一回離れる

世の中には楽しいものはたくさんあります。いろいろ試してもTRPGを面白くないと感じるのであれば一度離れてみるのもアリです。

まとめ

いかがでしたか?TRPGは協調性を重要視する遊びなので、ほんとに楽しむためには自分だけではなくみんなに協力する必要があります。みんながみんなのために行動すれば面白くないわけがありません。そのためにも周りを受けれいたり、自身のスキルをあげたりする必要があります。ただどうしても難しいということはあるので、そういう時は無理をせずTRPGと距離をおきましょう。全員が楽しんでこそのTRPGですので、無理をせずゆっくりと楽しんでいきましょう。

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