2022年度版・人気のTRPGルールブック47選|初心者へのオススメあり
今、日本でプレイされているルールブックはなんなのか気になったことはありませんか?人気があるルールブックにはそれだけ人を惹きつける魅力があり、システムや設定などの完成度の高さも備えています。初心者をはじめ、多くのプレイヤーが知りたい2022年の人気のTRPGルールブックを解説します。
よくやるTRPGのアンケートを開催
2022年7月6日によくやるTRPGを教えてください!ということでTwitterにてアンケートを行いました。想像以上の拡散にご協力をいただき、多くのTRPGユーザーも回答をいただきました。アンケートの結果は以下の通りです。
【TRPGのアンケート】
2022年も後半になりました。そこで今年よくプレイしているTRPGの現状が知りたいのだけど、こっそり教えてくれませんか?項目以外はリプ欄にでも。フォロワー傾向も関係したのか、昨年は圧倒的にクトゥルフでしたが今年はどうだろう?#TRPG
母数が欲しいのでRTもお願いします— TRPGJAPAN (@trpgjapan) July 5, 2022
ただし、前回のアンケートと違い「その他」の項目をなくし、リプ欄に記入してもらうことを考えていたため、記入のない「その他」の票がカウントできていませんでした。これは反省材料として来年のアンケートには「その他」を記入したいと思います。
人気のTRPGルールブック
2021年度のアンケートではクトゥルフ(6・7版)が一番多く、ソードワールド、D&Dと続きました。リプ欄では国産TRPGも多数上がっており、おそらく今年も同様の傾向がみられるのではと思っていました。下調べの際にダブルクロスをよく見かけたため、今年の項目に追加したところソードワールドと同等の獲得がありました。アンケート結果としてはリプ欄に多数のルルブの報告があったので、それもまとめています。
1位:クトゥルフ神話TRPG
1位は前年と同様のクトゥルフ神話TRPGでした。「クトゥルフの呼び声」として登場したルールブックは今年も1位になっています。6版と7版のルールブックが同時に存在して、同じようにプレイされています。ファンタジーものとは違い、ホラーであることから発売当初は先頭を走るほどではなくコアなファン向けだったと記憶しています。動画でのリプレイやSAN値ピンチなどのフレーズがゲームの枠を超えて出て行ったことで、若いプレイヤーを獲得しています。ファンタジーとは違い現代をプレイできるというのも支持されているようです。
クトゥルフ神話TRPGはH.P.ラヴクラフトの小説の世界観をプレイすることができ、大いなるクトゥルフという外の世界の神の存在から、クトゥルフ神話に出てくる怪物などがシナリオに登場し、プレイヤーの分身である探索者はその存在による狂気の脅威にさらされながらシナリオを楽しむというものです。現在、日本で一番多くプレイされており、SNS上でも毎日のようにセッションの募集が行われているので、初めての方でも参加はしやすいでしょう。
2位:ソードワールド
暫定2位として輝いたのは今年もソード・ワールドでした。日本のTRPGを開拓したルールブックで、国産TRPGの草分け的存在と言えます。当時は珍しく書店で手に入れられた上、6面体のサイコロで遊べたこともあり、身近なものとして普及していたルールブックです。また、アンケート結果からも今でも根強い人気があります。2.5になってしばらく経ちますが国産ファンタジーものでは強く、ルールもわかりやすいのでファンタジー好きであれば初めてでも楽しめます。データが充実したサプリメントを用いることで幅広いプレイが可能になり、リプレイ集などでゲームの雰囲気を使うことも可能です。
2位:ダブルクロス3rd
ソードワールドと同じ票数で、いまだに根強い人気のある現代風アクションTRPGです。「レネゲイドと呼ばれる未知のウイルスの影響で超人となった少年少女を中心とするキャラクターが、彼らの平凡な日常を守るために非日常の力を駆使して戦う」というテーマでティーンエイジャー向けのライトノベル作品などと相性がよく、ここからTRPGに入った人もいます。リプレイも豊富で初心者でもイメージを掴みやすくておすすめです。
4位:ダンジョンズ&ドラゴンズ
昨年は3番手だったD&Dですが、今回のアンケートでは4位でした。TRPGはD&Dから始まったと言っても過言ではないルールブックであり、世界規模で見ればナンバーワンと言えます。ただし、今年6月でホビージャパンのサポートが切れたことにより、一部品切れになっています。7月からウィザーズ・オブ・ザ・コーストの直営になったようですが日本語展開にはまだ言及がないため、どのようになるかわかりません。なおベーシックルールブックは無料で公開されているので、それだけでも遊ぶことも可能です。
リプ欄にあったその他のルールブック
Twitterのアンケート機能上の問題で選択肢が4つまでしか作れなかったために、クトゥルフ・D&D・ソードワールド・ダブルクロスにしましたが、思いのほか得票数が多くリプ欄にもいくつか上がっていたので紹介します。歴史あるものやここ数年にできたもの、入手しやすい価格帯、現代物やファンタジーものなど様々で自分の好みに合うものがきっと見つかります。なお、順番に意味はありません。
トーキョーN◎VA
昨年も熱狂的な支持があったルールブックであり、いまもイベントが開かれることがあるルールブックです。災厄(ハザード)と呼ばれる天変地異が起こり傷ついた近未来の地球で、干上がった東京湾に作られ“災厄と歓喜の街”として繁栄している近未来都市・東京都新星市=通称“トーキョーN◎VA”を主な舞台としたサイバーアクションRPGです。他のTRPGと異なる部分として、ダイスロールは一切なく、判定にはトランプを使うというルールがあります。手札をどのように出すかが鍵となるため、キャラクターの行動に運だけではないカードの戦略的な要素が含まれます。
アドバンスド・ファイティング・ファンタジー第2版(AFF2e)
TRPGが日本に来る前に大流行したゲームブックがあり、中でも「火吹山の魔法使い」は絶大な人気を誇っていました。そのRPGとしてファイティング・ファンタジーが制作されて30年経ち、装いも新たに「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版」として販売されたファンタジーTRPGです。GMウォーロックなどでのサポートも展開されており、現行TRPGでは情報展開が一番安定していると言えます。
ルーンクエスト
クトゥルフの呼び声の制作会社であるケイオシアム社が同社システムのベーシックロールプレイング(BRP)を使用して作成されたファンタジーもののTRPGです。その歴史は長く、旧版は日本語化されRPGマガジンなどにも紹介されていましたが、現行版では有志が翻訳したものが存在します。グローランサという世界とさまざまな神々の設定など、世界観のしっかりしているルールブックです。
真・女神転生200X
人気RPGである女神転生をTRPG化したもので、現在入手困難なルールブックの一つです。前作である「真・女神転生III―NOCTURNE TRPG」を継承しつつ、以前の世界観でも遊べるようになっています。
アリアンロッドRPG2E
昨年に続き今年も投票があった国産にファンタジーTRPGです。初版発売からしばらく経ちますが継続して遊ばれているルールブックであり、サプリメントなども多く発売されています。「可能な限り分かりやすく、しかしヘビーなユーザーが楽しむことに耐えられ、だれもがいつまでも遊べる」「みんなの共通言語による、みんなが楽しめるTRPG」というコンセプトのもとに開発され、初心者にもわかりやすく作られています。
ウォーハンマーRPG
イギリスのゲームズワークショップ社が開発したファンタジーもののTRPGです。TRPGの中ではかなり頻繁に転職が起こるゲームであり、これはウォーハンマーRPGの「社会の下層の人間たちが冒険を通じて立身出世していく物語」というテーマがあるため、プレイヤーキャラクターは冒険を積み重ねていくたことでより社会的地位の高いキャリアへと転職することが可能になっています。ハードコアなファンタジー好きにはおすすめです。初心者向けにスタートセットが出るのでそこから始めるのも良いです。
トレイル・オヴ・クトゥルー
人気TRPGであるクトゥルフ神話TRPGとは一線を画したクトゥルフ題材のTRPGです。グループSNEから発売されており、BRPを使わずにサイコロひとつで判定するシンプルなシステムでクトゥルフの世界観を遊ぶことができます。ロールプレイ要素が重要視されるため、よりホラーの世界を感じることができます。6版や7版をしているユーザーでも楽しめるので、いつもとは違うクトゥルフをしたい人におすすめです。
迷宮キングダム
迷宮災厄という天変地異によって、世界そのものがダンジョンとなってしまったという設定のもと、プレイヤーキャラクターはランドメイカーという存在になり、ダンジョンの中に王国を作り、民を従え国家を運営したりダンジョン探索したりと一味違ったTRPGです。漫画があるのでイメージを掴むためにも読んでみると良いでしょう。
ラストレクイエム ~ネオゴシックRPG~
現代を舞台にした人と妖魔とが共闘し、強大な敵“背魂者”レムレスを討滅するアクションホラーTRPGです。システムはトーキョーN◎VAと同じようにダイスを使わずにトランプを使って遊ぶことができます。2021年11月に販売されたばかりなのでサプリやリプレイの展開が期待されます。
シノビガミ
昨年も投票があった現代の日本を主な舞台に、忍者となって冒険をすることができるTRPGです。GMから果たすべき【使命】と、非開示の個人情報【秘密】を与えられることにより、設定盛り盛りのキャラクターをプレイできることから若いユーザーに好まれています。インセインと同じサイコロ・フィクションを基幹システムとしています。現在では比良坂機関や鞍馬神流といった流派ブックもでており、より凝った設定も楽しめます。
パスファインダーRPG
昨年も投票があったD&D3.5版のルールを継承したファンタジーTRPGです。ルールを刷新したD&Dと違い、3.5版を突き詰めて発展させているのでD&D3.5e対応のサプリメントなども活用することができます。海外では一時期トップに躍り出るほどでした。D&Dのようなファンタジーを楽しみたい人におすすめです。また最近ではオンセツールFVTTに積極的との噂もあり、オンセ環境が良くなりそうです。
アンサング・デュエット
異界に取り込まれてしまったふたりの物語を描くTRPGです。怖ろしい怪異、ありえない現象、身体や心に起きる変異、そうした困難を乗り越えて、大切な人と共に帰るべき場所――現実世界への帰還を目指すというもので、公式にも「超ロールプレイ重視」と記載があるように、ルール自体は軽く初心者でも取りつきやすいものです。特にステラナイツが好きな人であれば楽しめます。また、リアル知人をTRPGに引き込むためのツールとしても使えます。
のびのびTRPG
アークライトが展開しているTRPGで、のびのびシリーズはホラー、スチームパンク、ファンタジーものがあります。10歳と小学生でもTRPGができるように分かりやすく、家族でTRPGをするにちょうどよく出来ています。GMはカードの説明をつなげてストーリーを紡ぐので、シナリオをガッツリ用意するような事前準備は必要なく、気軽にTRPGを楽しむことができます。
モノトーンミュージアムRPG
童話的なメルヘン色(絵本の世界観)が強い架空の美しいファンタジー世界に断片的に現れた、残酷で陰鬱な何かと相対するという「アイロニックメルヘンRPG」です。スタンダードRPGシステムを採用しており、イラストレーターが作ったゲームとしても知られています。書板はしばらく前に発売されていますが、リプレイや追加データは継続して発刊されています。
スタリィドール
2021年に冒険企画局より発売されたTRPGで、サイコロ・フィクションシリーズの第15弾にあたります。キャラクターは人間ではなく、人間になることを夢見ている星人形(スタリィドール)になります。舞台的には人形の視点での世界になるため、ファンタジーでになります。シノビガミやインセインと基本システムは同じなので、遊びやすいでしょう。
砂塵戦機2nd
2022年1月に発売されたロボットバトル&砂漠サバイバルRPGです。70年に及んだ戦争によって荒廃した砂漠において都市間の物流や、砂漠の底に沈んだ物資の採掘、
或いは秩序が失われて蔓延るようになったならず者たちとの戦いといった仕事を経て、チームの経済状況を豊かにするというものです。ロボット系TRPGは数があまりないため、ロボット操縦を楽しみたい人におすすめです。
インセイン
ゴシックホラー、コズミックホラー、サイコホラー、サバイバルホラーなどマルチジャンル・ホラーRPGと銘打った国産のTRPGです。シノビガミと同じシステムのため同様に【使命】と【秘密】を持っています。クトゥルフと共通して正気度を失うと狂気になっていくことから、クトゥルフをプレイするユーザーも多くインセインをプレイしているようで、CoCを始めたばっかりの初心者にもおすすめです。
ゴブリンスレイヤーTRPG
ラノベや漫画、アニメの人気のゴブリンスレイヤーのTRPGです。舞台は原作と同じ四方世界であり、キャラクターもゴブリンスレイヤーのように冒険者となってギルドから託される数々の依頼をこなし活躍できます。ヴィジュアル化されていることでプレイのイメージがしやすく、文庫形式でルルブも比較的安価なことから始めやすいファンタジーTRPGといえます。原作の世界を楽しみたいというユーザーにおすすめです。
ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション
F.E.A.R.より発売されているヒロイックファンタジーTRPGです。2015年に4版のブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイションが発売されています。プレイヤーは神々の力を持つ聖痕が体に刻まれている聖痕者として、殺戮者と戦い続けます。トーキョーN◎VAと同じ作者が作ったファンタジーものなので、ジャンルこそ違えどトーキョーN◎VA好きであればすぐに馴染むことができるでしょう。
この素晴らしい世界に祝福を!TRPG
原作者完全監修の『この素晴らしい世界に祝福を!』の世界観で遊べるTRPGです。システム的にはF.E.A.R.作であるため、アリアンロッドと同様のものと言えます。そのため、システモの完成度は高く遊びやすいものとなっています。原作の世界を楽しみたいというユーザーにおすすめです。
マギカロギア
冒険企画局から発売、魔法使いに焦点を当てたファンタジーTRPGです。戦闘は魔法戦が行われますがダイスロールでの判定ではなく、相手のサイコロの目を読み、自分のサイコロの目をセットするという手本引きの要領で戦います。繰り広げられる魔法戦には運の要素より読み合いといった戦略面が重要になります。なにかしらのヘマをやらかすと運命変転が起きて、キャラクターの運命の相手に降り注ぐという鬱展開も楽しめます。
Fate of Cthulhu(フェイト・オヴ・クトゥルフ)
Fate Core Systemを使い、キックスターターを通じて開発されているクトゥルフをテーマにしたTRPGです。荒廃した未来からクトゥルフ神話生物によってもたらされる黙示録を回避すべく立ち回ります。日本語化されていないためなかなかプレイする機会は無いかもしれません。シナリオも販売されており$4程度と安価に手に入れることができます。
ゆうやけこやけ
懐かしいのどかな田舎町を舞台にほのぼのとした優しい物語を紡ぐTRPGで「ほのぼのあったかろーるぷれいんぐげーむ」というジャンルです。変化と呼ばれる人に変身することができる動物になって困っている人を助けることを目的として遊びます。従来のTRPGとはことなり、ダイスやカードなどの変数を排除してすべてロールプレイによって解決していくシステムを採用しています。戦闘を良しとしないようにできており、ストーリー重視のプレイが好きな人にマッチします。
大正伝奇浪漫RPG あやびと
妖怪が人間社会に溶け込んでいる大正時代を舞台とし、人間と妖怪の協力部隊“あやびと”となり、心の闇に魔がつき発生する“鬼”を封印浄化する大正浪漫なアクションTRPGです。近代化が進む大正時代と鬼の要素があるため、鬼滅の刃好きは入りやすいでしょう。公式サイトにはユドナリウムのデータもあるため、オンセでもすぐに始めることができるようになっています。
ストリテラ
【オモテ】と【ウラ】の顔持つキャラクターで遊ぶTRPGです。キャラクターの二面性が重要であって、シナリオはジャンルを問わず幅広く展開がしやすくなっています。そのためシナリオによってはほぼダイスを振ることがない、または意図的にダイスを振らせることもできます。基本的にはロールプレイ重視であるため、キャラクターになりきって楽しむ人にマッチしています。難しいルールは嫌!という初心者におすすめです。
ネバー・レイト・ナイターズ
世界救済社畜TRPGと銘を打ってあるように、プレイヤーは世界を救う無理難題を社畜として対応するTRPGです。業務(タスク)が飛び交い、労働環境とは?と問いかけながら同僚と協力してタスクを完了させていきます。現代社会に通じる理不尽な事をあえて楽しむというものは従来のTRPGには無い新しい遊び方とも言えます。システムも簡単であるため初心者でも楽しめます。
捏造ミステリーTRPG 赤と黒
現実世界を時空の外から監視する魔術師となり、論理生命体イツワリの介入によって謎を「脚色」された事件を、解明、あるいは真相を「捏造」するTRPGです。TRPGにおいてキャラクターとプレイヤーの頭脳の差から課題となっていたTRPGの謎解きやミステリーにおいて、システムを使い上手に処理できるようにしています。謎が解けなくても捏造することで解決するという手法もあり、従来のTRPGとは一風異なったものになっています。
レックス・アルカナ
クラウドファンディングサイトKickstarterで、700%を上回る出資を集めた、今もっとも期待されているイタリア製TRPGでプレイヤーたちは皇帝直属の部隊であるコホルス・アウクスィリアーリア・アルカナの隊員、クストーデス(監視者)の一員となり、帝国のエージェントとして、ローマ帝国やそのさらに向こう側まで遠く危険な任務に就きます。日本語化もされています。
エンゼルギア 天使大戦TRPG The 2nd Edition
天使と天使を信奉する勢力によって制圧された世界で反抗すべく開発された第三世代人間戦車“シュネルギア”で天使たちと戦うミリタリーロボットファンタジーTRPGです。またMoEシステムによりロールプレイが評価されるため、気合を入れてロールプレイができる人は楽しくなるように出来ています。
メタリックガーディアンRPG
去年も投票があった既存のロボットアニメやゲーム等のオマージュ要素が強いロボットアクションテーブルトークRPGです。なかなかロボットもののTRPGはないのでロボットを操縦してみたいのであればメタリックガーディアンがおすすめです。従来のロボットものの小難しいアクションをシンプルにしているので楽しみやすいものとなっています。
永い後日談のネクロニカ
核戦争によって人類文明と地球生態系が完全に崩壊した近未来を舞台に、生ける屍(ゾンビ)となってしまった少女たちの悲劇を描くSFホラーもののTRPGです。ほかのTRPGを一線を画す部分がプレイヤーキャラクター(PC)たちが原則として「少女」に限られるというもので、滅んだ世界を旅しながら自分たちの失われた過去を取り戻すというものです。このゲームにも狂気点が存在し、クトゥルフ同様狂気を楽しむことも可能です。
サイバーパンクRED
サイバーパンク2020とサイバーパンク2077の間の赤の時代を描いたサイバーパンクのTRPGです。PS4などで話題になった2077との繋がりもあるため、2077をあそんだ人であればより親近感が湧くでしょう。ゴリゴリのサイバー化をしたキャラクターでスラングを使うとより楽しめます。今後の展開によってはシャドウランと並ぶサイバーパンクものとなるでしょう。
異界戦記カオスフレア
「三千世界」と呼ばれる多元宇宙に存在するファンタジー世界「オリジン」を舞台とした異世界ファンタジーTRPGです。キャラクターは地球から召喚されたフォーリナーという位置付けで、ファンタジーとSFと武侠と現代要素が絡み合う異世界をヒーローとしてロールプレイすることができます。またトランプと六面体ダイスを使用する分かりやすいシステムが採用されているので、初心者も遊びやすいものとなっています。サプリメントも豊富です。
アジアンパンクRPG サタスペ
現実の歴史とは違う歴史を辿った日本の無法都市オオサカを舞台にアジアンテイスト溢れるTRPGです。一般的なルールシステムとは違い、「ハプニングを楽しむ」ことができれば、十分に楽しめるシステムとなっています。クライムアクションにも耐えることができるシステムになっています。
ガンドッグ・リヴァイズド
本格的な銃撃戦と映画さながらのアクションシーンをシンプルなルールで再現したガンアクションTRPGです。プレイヤーは、民間保安企業に所属するエージェントである“ガンドッグ”となって、さまざまな任務を遂行していきます。現代の銃器や装備を使用し、戦術を踏まえて行動を起こしたり、コンディションによる銃撃戦への影響などシンプルながら細かく設計されています。
アニマアニムス
現代日本を舞台とし、特別な関係を持つ二人組のキャラクターが切ないストーリーで二人の関係性を表現するTRPGです。あなたは異能力者である魂願者となり、あらゆる“願い”を叶えるという魔宴(サバト)に二人で挑みます。最終的には強い絆で結ばれた二人が戦うことになるので、PvP好きやストーリー重視の人に人気があります。
トーグ エタニティ
2021年に新版が発売された歴史あるTRPGです。基本的には現代地球が舞台ですが並行世界の存在という幅広い設定があるため、原始時代やファンタジー、オカルトやSFなど、あらゆるジャンルに対応できるシステムになっています。一度は日本語版も衰退しましたがキックスターター経由で再開してエタニティの日本語化まで繋がっています。根強いファンを持つルールブックのひとつと言えます。
人鬼血盟RPG ブラッドパス
現代社会を舞台に、“血契(ちぎり)”で結ばれた人間と吸血鬼が織りなす、血と死に彩られた物語を体験するTRPGです。「ブラッドパス」と呼ばれる特殊な繋がりを得た人間と吸血鬼がペアとなって、現代の世界で起きる、さまざまな事件に挑み解決してきます。ダイスを使わずトランプを用いて遊ぶわかりやすいシステムになっています。公式サイトでいくつかシナリオが公開されています。二次創作を推奨しています。
エモクロア
現代を舞台とした怪異が巻き起こす事件を解決していくTRPGです。プレイヤーは共鳴者となり超常の力と関わりを持つようになりますが、うっかりすると自分も怪異になってしまったりします。オカルト要素満載なのでクトゥルフ神話TRPGしか遊んだことがない人でもスムーズに入り込むことができます。また、ウェブでルールブックが無料公開されているのでルルブ購入のハードルなく初心者におすすめです。二次創作を推奨しています。
ビーストバインド トリニティ
現代社会の闇に生きる、さまざまな超自然存在をPCとして遊ぶゴシックホラーTRPGです。プレイヤーは魔物でありながら、人の心を持ち人として生きる存在「半魔」となって冒険をします。半魔も様々なルーツがあるためバラエティ豊かな集まりになります。エゴや絆などはF.E.A.R.作品だなと実感できます。サプリメントやリプレイ集も多数販売されているので、世界観を把握するのに役立ちます。
シャドウラン5th
超巨大企業が世界を牛耳り、勢力拡大のために暗闘を繰り広げるファンタジーとサイバーパンクを融合した近未来を舞台にしたサイバーパンクTRPGです。プレイヤーは銃・魔法・テクノロジーと頭脳を駆使するシャドウランナーとして都会の影を駆け抜けます。プレイヤーが行う多くは犯罪行為ですが、プロの犯罪者としてのロールプレイを楽しむことことができます。サイバーパンクとファンタジーがうまく融合しているので熱烈なファンがいます。
小さな勇者のRPG ウタカゼ
身長20cm前後の小さな種族“コビット族”の選ばれた勇者“ウタカゼ”になって冒険を繰り広げるファンタジーTRPGです。6面体のサイコロのみを使用し、単純な計算だけで遊べてしまうゲームシステムは、キャラクターの作成も10分と短時間でできます。ルールもわかりやすいので初心者でも気軽に始めることができます。
オクトパストラベラー
スクウェアエニックスから発売された人気ゲーム「オクトパストラベラー」のTRPGです。F.E.A.R.によるシンプルなシステム設計とオクトパストラベラーの世界観がうまく融合しています。TRPGの経験がない原作ファンはプレイしやすくなっています。またリプレイも含まれているので、実際どのようにプレイされているかを知ることもできます。
まとめ
いかがでしたか?2022年7月のアンケートとしては今よくプレイされているルールブックが何かわかりました。クトゥルフ神話TRPGの国内人気はまだまだ健在ですが、またF.E.A.R.やグループSNE、冒険企画局、アークライトなどの国産TRPGの人気の高さも感じ取ることができました。また同人ルールブックも盛んにプレイされているようです。このアンケートは年齢やオンセ・オフセでセグメントすれば変わってくるとは思いますが、色々なルールと偏りがわかり有意義なものとなりました。ここに上がっているものでやったことがないルールブックで遊ぶのも良いですね。