TRPGに使えそうなAI自動描画サービス4選|背景・挿絵・立ち絵のバージョン作成など

今、MidjourneyというAIによる自動画像生成サービスが話題になっていますが、今年Midjourneyの他にさまざまな自動画像生成サービスのベータテストや研究資料が出ています。これらのサービスが普通に使えるようになるとTRPGのオンラインセッションで画像を手配することが容易になりそうです。そこで今後のTRPGで使えそうな自動描画サービスについて解説します。

AI自動描画サービスとは

AI自動描画サービスとは入力したテキストをもとにAIが判断し描画を行うサービスです。膨大な画像データを解析して機械学習させることにより可能となっており、0ベースからのアイデア出しやプロ並みの描画ができたりします。TRPGでGMをしたことがある人であれば、セッション中のイメージを伝えるのに画像が有効なのがわかっていると思いますが、イメージに近い画像を自分で書くのは大変です。そこでAIによる自動生成でGMの負担を減らすことができます。

Midjourney(ミッドジャーニー)

Midjourneyはベータテストが終わり公開された自動描画サービスです。Discord(ディスコード)サーバ上で稼働するので、Discordのアカウントさえ作れば誰でも25回分の画像生成が可能です。使用方法は簡単で、Midjourneyのディスコード公式サーバのチャンネルでコマンドと一緒に作りたい画像のテキストを入力するとAIが勝手に4バージョン生成してくれます。画像をスケールアップさせることで詳細な書き込みが行われることで、TRPGのオンラインセッションに使える挿絵や背景画像を作り出すことができます。

Stable Diffusion Beta(スタブル・ディフュージョン)

stable diffusion
Stable DiffusionはStability AI社で開発中の自動描画のオープンAIで、現在βテストが行われています。一旦新規テスター受付は締め切られていますが、テスターのウェイトリストへの登録は可能です。生成された画像はパブリックドメインであるため誰でも自由に商用利用することができそうです。8月22日にStable Diffusionを使ったDreamStudioのベータ版が公開されました。


Stable Diffusionを使ったDreamStudioはこちら

DALL·E 2(ドール・イー・ツー)

DALL E2
DALL·E2はアメリカOpenAI社が開発中の自動描画のオープンAIツールで、現在βテストが行われています。一旦新規テスター受付は締め切られていますが、テスターのウェイトリストへの登録は可能です。テスターは50枚+15枚/月を無料で使えるほか、15ドルの追加で460枚分の作成が可能になります。生成した画像は商用利用できそうです。なお、DALL・EのInstagramアカウントのプロフィール欄に「アイデアをダイレクトメッセージで送ってもらえれば、それを実現する」と記載しているため、直接アイデアを送ると生成してくれそうです。

OpenAIのサイトはこちら

Imagen

Imagen
Googleの研究部門Google Researchは5月に発表した文章から画像を生成する拡散モデルです。Googleの発表では独自のベンチマークにより「DALL-E 2より好まれる」としています。Googleはフェイクニュースやリベンジポルノに容易に悪用できそうなツールであることから、「現時点では公共の使用には適していない」と判断し、一般に公開はしないとしています。ただ、Googleはこれまでさまざまなツールを公開しているため、先々に諸々の問題が解決されると公開される可能性はあります。

Imageのサイトはこちら

まとめ

いかがでしたか?AIによる自動画像生成も多数開発中であり、Midjourney以外でもテスターが利用できるものもあります。サービスによっては今後のTRPGのオンラインセッションの背景や挿絵画像の他に、立ち絵のバージョン作成に使えるかもしれません。Imagenはまだ公開予定はないですが、Stable DiffusionとDALL·E 2はウェイトリストに登録すればそのうち招待が届くので是非とも登録しておきましょう!

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