ウィザードが入る召喚術系統の学派とは|物・生物を生み出す召喚術師

ダンジョンズ&ドラゴンズのウィザードには召喚術が得意なものも多くいます。物体や生命を忽然と出現させるウィザードは召喚術師とも呼ばれ、実際にロールプレイでも召喚術を使うことは可能です。使いこなすには少し理解が必要ですが、わかりやすいように8つある秘術の学派の召喚術系統について解説します。

召喚術系統

異次元の門
召喚術とは何もないところに忽然と物体や生物を生み出すことができる魔法であり、召喚術師と呼ばれるウィザードは日々その呪文の研究をしています。多くのゲームに召喚師という職業が出てきますが、その召喚師のように契約した召喚獣を呼び出すといったものではありません。実際には呼び出して戦わせることも呪文もありますが、本質は何もないところに何かを出す(生み出す)こと長けています。強力な召喚術になれば異次元とを繋ぐ門を開いたり、それなりの代償をもとに運命を変えるようなことまで可能になります。

召喚術系統のメリット

召喚術系統のメリットは召喚術中はダメージを受けても精神集中が乱れないことにあります。召喚術では一人を対象に効果を発揮するというのはあまりなく、空間に効果を及ぼす呪文が多く、その効果を持続させるために精神集中を必要とするタイプも多くあります。通常は精神集中時にダメージを受けると「耐久力」セービングスローが必要になり、失敗すると精神集中が途絶え召喚したものは消えてしまいますが、召喚師の場合はダメージを受けても決心て集中が途絶えることはありません。

学べる特徴レベル効果
召喚術の専門家2召喚術呪文を呪文書に書き写す時間と費用が半分になる。
小召喚2手元や近くに見たことがある非魔法である物を召喚できる。
友好的位置交換630フィート内を瞬間移動。または友好的な生物との位置を入れ替えることができる。1度使用したら大休憩かLV1以上の召喚術を使わないと再度使うことができない。
召喚術集中強化10召喚術での精神集中時にダメージを受けても集中が切れない。
頑丈な召喚クリーチャー14召喚したものやクリーチャーは一時的なHP30を持つ。

召喚術系統のデメリット

召喚術系統でのデメリットは召喚術自体の数があまり多くありません。単体にダメージをあたえるような呪文はあまりなく、実際に使役ができるものを召喚する呪文も多くはありません。ウィザードの中でも考えてロールプレイをする必要もあるため、プレイ難度は少し上がります。

召喚術呪文の例

召喚術では何もないところに物体や生物を出現させることができます。

  • アシッド・スプラッシュ ・・・ 酸のあぶくを投げつける。
  • ポイズン・スプレー ・・・ 手のひらからぷっと毒ガスを放つ。
  • メイジ・ハンド ・・・ 幽霊のような空中に浮遊する手を出現させる。
  • アンシーン・サーバント ・・・ 見えない従者を作り単純作業をさせる。
  • グリース ・・・ 地面を脂で覆う
  • テンサーズ・フローティング・ディスク ・・・ 空中に浮かぶ力場を作る。力場には230kgまで載せることができ、術者を追いかけてくる。
  • ファインド・ファミリアー ・・・ 使い魔を獲得する
  • フォッグ・クラウド ・・・ 濃い霧を発生させる。
  • ウェブ ・・・ 蜘蛛の巣状の網を呼び出す
  • クラウド・オブ・ダガーズ ・・・ 旋回するダガーの群れを呼び出す。
  • ミスティ・ステップ ・・・ 一瞬銀のモヤに包まれ30フィート内に瞬間移動できる

なお定命のものが使える最強の呪文である「ウィッシュ」は召喚術です。

ここがスゴイ!召喚術師

wish
召喚術は呪文だけではほとんど使い道がないように思われますが、使い魔がいるだけでも魔術師としてはできることが格段に変わります。使い魔は偵察から攻撃のアシストなど便利に使えるので、まずは基本として使い魔を使い回すことから始めると良いです。そして高レベルになるほどより強力な現象を召喚することができます。

「ファインド・ファミリアー」で得た使い魔が長生きする

全てのウィザードは召喚術「ファインド・ファミリアー」を使うことができれば、ネコやヘビなどの形をした使い魔を得ることができ、攻撃の援護や近接呪文の接触役として使うこともできます。全ての使い魔にはHPがありますがほとんどが1~2しかないため、ダメージを受けるとすぐに消えてしまいます。

しかし召喚術師の場合、そのレベルが14を超えると召喚術系統の特徴である「頑丈なクリーチャー」により、30の一時的なHPをクリーチャーに有することができます。HPを多く持つ使い魔であれば、術者のアシストも長いこと行うことができます。なお、これは「ファインド・ファミリアー」だけでなく「アンシーン・サーバント」など召喚または創造するクリーチャー全てに作用します。

遠くから離れている相手に対して使い魔を通じて強力な近接呪文を安全に使えるというのはウィザードにとってアドバンテージになります。初級呪文「ショッキング・グラプス」などは使い魔にやらせるのが一番です。そういう意味でもウィザードにとって、すぐ消えない使い魔というのは優秀です。

「小召喚」が使いこなせるかがポイント

2レベルになると「小召喚」が使えるようになり、これまで見たことのある非魔法的物体を1時間出現させることができます。ただ制限があり一辺が3フィート(約1m)かつ重量が10ポンド(約4.5kg)までしか召喚できません。10ポンドがD&Dの世界でどのような物が相当するかというと、大金槌、10フィートの鎖、つるはし、鉄のなべ、50フィートの麻のロープが該当します。滅多に使わないものであれば持ち歩く必要もないので身軽になることもできます。なお召喚された物は1時間経過するか、再びこの特徴を使うか、またダメージを与えたり受けたりすると消滅します。そのため武器や防具であれば一回で消滅します。

そのほか、緊急事態の対応にも使うことができます。例えば詰所に連れて行かれて牢屋の鍵をしっかり見ていたのであれば、牢屋に入れられても鍵を召喚して中から開けることができるかもしれません。極寒の地で暖を取りたい時に薪を召喚するなど、道具が十分でないサバイバルでも役に立ちます。

「ミスティ・ステップ」と友好的位置交換を上手に使う

レベル6になると「友好的位置交換」が使えるようになり、自分から見える30フィート先まで瞬間移動ができます。しかも友好的なものであれば瞬間移動を行なって入れ替わることができます。またこの特徴は大休憩(8時間)か1レベルの召喚術呪文を使えば再度使えるようになります。
例えば跳躍では飛び越えることができないような段差や亀裂がある場合、もし「ミスティ・ステップ」が使えるのであれば、まず召喚術師が「ミスティ・ステップ」を使い30フィート内の安全な場所に移動し、次に「友好的位置交換」で残された仲間と入れ替わり、再度「ミスティ・ステップ」で瞬間移動するといった移動も可能です。なお「テンサーズ・フローティング・ディスク」ならまとめて移動はできそうですが、亀裂などを含め高低差がある場合ディスクが術者を追いかけることはありません。

まとめ

いかがでしたか?召喚術師は低レベルでは学派の恩恵は感じないかもしれませんが、広範囲に影響を及ぼすクラウド系の呪文を使う得るようになると召喚術師として戦闘で活躍できます。召喚術系統で使える特徴から考えると、どちらかというと考えるロールプレイが得意な人に合います。使い魔はウィザードのプレイの幅を広げ、小召喚は使い方が良ければパーティーでの物不足による物理的制限を回避できるかもしれません。是非とも秘術の学派では召喚術を選んでみてください。
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