ウィザードが入る幻術系統の学派とは|幻を生み出し欺く幻術士

ダンジョンズ&ドラゴンズにはウィザードというクラスがありますが、ウィザードはさらに秘術の学派によって得意とする分野が変わってきます。幻を巧みに操り翻弄するウィザードは幻術師とも呼ばれ、実際にロールプレイも可能です。そこで8つある秘術の学派の幻術系統について解説します。

幻術系統

幻術
感覚を狂わせ、精神を惑わし、賢人をも欺く魔術をメインで学びます。幻術を巧みに扱うウィザードである「幻術師」は常にその魔術を研究しており、幻術師が生み出す幻影は存在しないものを実在するように見せることができます。幻術は呪文を使って人を楽しませるものもいれば、自分自身のために悪用するものもいます。レベルが上がり高位の幻術がつかえるようになると、他の人の夢の中に入ったり、幻の馬に乗ったり、幻を具現化させたりすることが可能です。

幻術系統のメリット

幻術系統のメリットとしては得られる特徴により幻術が強化されることにあります。逆に言えば、幻術系統でなければ幻術呪文の効果を100%生かすことが難しいと言えます。幻術を動かしたり実体化したりできるのは幻術系統の学派のみです。

学べる特徴レベル効果
幻術の専門家2幻術呪文を呪文書に書き写す時間と費用が半分になる
マイナーイリュージョン強化2初級呪文「マイナー・イリュージョン」を習得する。音と映像を同時に生み出せる。
可変幻影6持続時間1分以上の幻術呪文の幻の性質を変化させることができる
幻影変り身10 危機に対して瞬間的に自分をかたどった幻を作り出す。リアクションで生み出される幻は相手の攻撃の間に入り込み自動的に攻撃をミスにさせて消滅する。1度使用したら小休憩か大休憩をしないと使うことができない。
実体ある幻影14幻術呪文を1分間だけ実体を持たせ、ボーナス・アクションで操作できる。

幻術系統のデメリット

幻術系統でのデメリットは他の系統と比べると幻術が圧倒的に少ないです。また幻を作り出し活用する呪文が多く、力術のようにド派手にダメージをあたえる魔法がありません。そのため派手な攻撃魔法を使いたいプレイヤーにとっては大変物足りなく感じます。また、幻影を言葉で説明する必要があるためプレイヤーの表現力とDMの理解力が乏しいとオシャレに決まりません。

幻術呪文の例

幻術では様々な幻をみせることで欺き人をう動かすことができます。直接ダメージを与える呪文はあまりありませんが、レベルがあがると強力な精神ダメージを与える呪文もあります。

  • マイナー・イリュージョン ・・・ 1つの方とか映像の幻を作り出す。
  • カラースプレー ・・・ 手から放たれる極彩色の光が複数の敵を盲目状態にする。(戦闘が有利になる)
  • サイレント・イメージ ・・・ 1つの物体か生き物か視覚現象の幻を作り出す。
  • ディスガイズ・セルフ ・・・ 自分を別の外見に見えるようにする。(変装にぴったり)
  • インヴィジビリティ ・・・ 一体の生き物を見えなくする
  • ミステルズ・マジック・オーラ ・・・ 魔法のオーラやアライメントを偽装する。(ディテクト・マジックや正邪感知にも影響をあたえる)
  • ファンタズマル・フォース ・・・ 特定の一人に刺激を伴う幻を見せる。本物と信じさせる幻は精神にダメージをあたえることができる。
  • マジック・マウス ・・・ 物体にメッセージを埋め込む。(レコーダーのようなもの)
  • ミラー・イメージ ・・・ 自分と同じ幻の複製を3体作り出す。

ここがスゴイ!幻術師

幻術師
幻術は呪文だけではほとんど使い道がないように思われますが、本来の意味を考えれば幻を見せることで何かしらの迷いを生み出すことはできます。例えば足元に大きな穴があるのを幻術で床を作り出し隠すこともできますし、動かせるのであれば地面から突然無数の刃飛び出しような罠をみせることができればあなたを攻撃することに躊躇するかもしれません。

幻術師は幻術系統の研究をすることでより効果的に幻影を使えるよういくつかの特徴を習得することができます。その特徴を絡める時こそ幻術が最大限の効果を発揮することができます。

初級呪文「マイナー・イリュージョン」でもかなり使える

マイナー・イリュージョンは1.5フィートの立方体までの大きさで映像、もしくは一つの音を作り出すことができます。通常であればどちらか一つずつしか作り出せないのですが、幻術士のレベル2から使える「マイナー・イリュージョン強化」によって映像と音を同時に創すことができるようになります。本来であれば映像と音を交互に生み出すこともできますが、その場合はすぐに幻と見破られてしまいます。「マイナー・イリュージョン強化」によって音と映像が同時にできるということは簡単に見破られることはなくなります。たとえば普通の壁に扉の幻影を出し、そこから助けを呼ぶ女性の声を聞かせて誘き寄せるといったことができます。

またレベル6になることで「可変幻影」が使えるようになるため、「マイナー・イリュージョン」で作成した幻影を動かすことができます。たとえば石像の幻影を作り、像が軋む音を出しながら動かすことができたりもします。例えば天井から物が落ちる音と落ちる物の幻影を見せた場合、見破ることができないのであれば思わず身構えることになるでしょう。それが戦闘中であれば隙を作ることになるので、相手の攻撃ロールに「有利」を与えかねません。ただあくまでも「マイナー・イリュージョン」では実体をもたせることができないため、欺くことがメインとなります。

レベル1呪文サイレント・イメージも実体化できる

「サイレント・イメージ」は「マイナー・イリュージョン」と違いもともと動かすことができますが、精神集中が必要かつ音が出ません。ここだけを考えれば「マイナー・イリュージョン」の方が使えるような気がしますが、「サイレント・イメージ」では生物や視覚現象の幻を作り出すことができます。また一番違うところと言えば幻術の特徴である「実体ある幻影」を使うことができます。

レベル14から使える「実体ある幻影」はレベル1以上の幻術で生み出された幻に1分間だけ実体を保たせることができます。一時的ではあるものの本当に登れる梯子を作ったり、矢を避けるための土壁を作ることも可能です。ただ、「実体ある幻影」は魔法的ではない、かつ自立行動能力を持っていない物体にしか効果がないため、サイレント・イメージで生み出した生物を実体化することはできません。幻に武器や鎧がある場合はその部分を実体化することはルール上可能ですが、この物体ではダメージを与えることはできず、また直接害を与えることもできません。しかしこれを言い換えれば間接的には可能ということになります。

精神ダメージを与える幻術もある

力術のように直接ダメージをあたえるものもあり、「ファンタズマル・フォース」「ファンタズマル・キラー」「ウィアード」などは相手に幻を見せて、継続的な精神ダメージを与えることができます。特にファンタズマル・フォースのセーブに失敗した者は実際には受けていないダメージを本物と思い込むことによって精神ダメージを受けます。また「ファンタズマル・キラー」「ウィアード」は相手を恐怖状態に落として精神ダメージを与えることができます。

まとめ

いかがでしたか?幻術系統を学派として選択するのであれば直接ダメージを与えるのではなく、いかに幻影を効果的に使うかがポイントになります。そのため、ロールプレイのハードルは若干上がりますが、普通ではできないこともできるようになります。もちろん力術呪文も使えるので普通にダメージを与えることは可能です。幻術は創意工夫により効果的に使うことができ、これぞTRPGの自由度がものを言う箇所になります。DMの処理能力も影響しますが、ぜひとも幻影を操り翻弄しましょう。
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