エルドリッチ・ナイトとは|魔法戦士を体現するD&D5版の戦士の類型

D&Dのファイターのサブクラスにエルドリッチ・ナイトというものがあります。ダンジョンズ&ドラゴンズではエルドリッチ・ナイトはファイターの中での位置付けは魔法戦士であり、さまざまな戦士の戦闘技術と魔法を使うことができます。魔法を上手く使う戦闘スタイルで立ち回り方も変わってくるので、初心者でもわかりやすいようにエルドリッチ・ナイトについて解説します。

エルドリッチ・ナイトとは

ファイター
エルドリッチ・ナイトは秘術騎士と呼ばれ、あらゆるファイターの戦闘技術と研究した魔法を組み合わせて戦うことができます。エルドリッチ・ナイトが使う魔法はウィザードの呪文似ており、力術と防御術中心に研究しています。高い戦闘能力で前線を維持しながら火力の高い魔法で広範囲にダメージを与えたり、防御呪文をうまく使い敵を食い止めて戦うことも可能です。

エルドリッチ・ナイトの特徴

エルドリッチ・ナイトは魔法戦士としてエルドリッチ・ナイトの呪文を習得することができます。実際にはウィザード呪文から選択することができます。その他にも魔法と関連した特徴を持ち魔法と攻撃を繰り出すことができます。

エルドリッチ・ナイトの特徴レベル効果
呪文発動32種類の初級呪文と3種類のレベル1呪文を習得する。
武器との絆3自分と武器との間に絆を結び、どこからでも呼び出せるようになる。
魔法戦士7アクションを用いて初級呪文を発動するなら1回の武器攻撃が可能。
魔法戦士の武技10敵に自分の呪文に耐える力を削ぐ攻撃をする。
怒涛の瞬間移動15怒涛のアクション中であれば目に見える30フィート以内のところへ瞬間移動できる。
上級魔法戦士18アクションを用いて初級呪文を発動するなら1回の武器攻撃が可能。

ここがスゴイ!エルドリッチ・ナイト

エルドリッチ・ナイトはファイターの戦い方に合わせて、魔法を使い広範囲で攻撃を可能とします。そのためエルドリッチ・ナイトは魔法を交えた戦い方ができるようになっています。

「呪文発動」で戦術の幅が拡大

エルドリッチ・ナイトは3レベルでエルドリッチ・ナイトの呪文としてウィザード呪文の中から初級呪文を2つと1レベル呪文を3つ習得することができます。1レベル呪文の3つのうち2つは力術か防御術に限られ、レベルが上がり新しく呪文を習得する時も力術と防御術から選ぶことになります。ただし、8・14・20レベルで覚える分はこの縛りはありません。またウィザード呪文から選びますが呪文書を必要とせず、脳裏に刻み込まれるためウィザードのような準備は不要です。

初級呪文には離れた相手を攻撃できる「ファイアーボルト」「レイ・オヴ・フロスト」のほかにも、近接攻撃をメインとするファイターであれば「ショッキング・グラスプ」とも相性が良く、また近接攻撃の命中を上げる「トゥルー・ストライク」や物理ダメージの抵抗を得る「ブレード・ウォード」など、エルドリッチ・ナイトなら有効に使えるものも多くあります。

ソードコースト冒険者ガイドやターシャの万物釜(未訳)で「グリーンフレーム・ブレード」「ソード・バースト」「ブーミング・ブレイド」といった近接武器攻撃をトリガーとする初級呪文が追加されています。これらの初級呪文はエルドリッチ・ナイトでも修得できるので、「魔法戦士」の特徴を得るまでは使い倒すことができます。なお呪文は動作要素がほぼ必要であるため、片手を開けておく必要があります。

「武器との絆」で武器を召喚できる

エルドリッチ・ナイトは儀式を通して武器と絆を結ぶことができます。絆を結んだ武器は無力状態にならない限り決して落とすことはなく、目に見えない離れた場所にあっても瞬時に呼び出すことができます。二刀流にも対応できるように2つまで絆を結ぶことができます。

戦闘スタイルが片手武器戦闘で盾持ちの時や二刀流を選んでいる場合、呪文を発動させる前に自分の意志で武器を手放し、アクションで呪文を発動させたのち、ボーナスアクションで手元に引き寄せることができます。また、投擲武器と絆を結んでいる場合は投げた後で呼び寄せることもできます。

「魔法戦士」で魔法と攻撃を両立

7レベルになるとアクションで初級呪文を発動させる場合ボーナス・アクションで1回の武器攻撃を行うことができます。初級呪文では「トゥルー・ストライク」との相性が良く、アクションで「トゥルー・ストライク」を掛けるとボーナス・アクションによる攻撃は有利を得ることができます。またダメージを与える呪文であれば敵のHPを削っていくことができます。

先に初級呪文を発動させる必要がありますが、「ショッキング・グラスプ」を使って近接武器攻撃などの組み合わせも可能です。

「魔法戦士の武技」で呪文を掛けやすくする

レベルが10になると魔法戦士の武技が使えるようになり、武器攻撃がヒットした相手に自分の次のターンまでにかける自分の呪文に対するセービングスローに不利を与えることができます。例えば「トゥルー・ストライク」で武器の命中を上げて、弓など攻撃がヒットすれば魔法戦士の武技が発動するので、次のターンに「ファイアーボール」などの大ダメージを与えるような呪文を成功しやすくする、といったことも可能です。

力術呪文だけでなく状態異常を引き起こすような心術や変成術などを修得していればセーヴに不利を与えているので、状態異常を引き起こしやすくなります。

怒涛の瞬間移動

レベル15になるとファイターの特徴である怒涛のアクションに合わせて瞬間移動することができます。目に見える30フィート以内の場所への瞬間移動なので高低差のある場所や大きな亀裂の向こう側に移動してアクションすることも可能です。

瞬間移動は機会攻撃を発生させずに敵と距離を取ることができます。

「上級魔法戦士」で魔法と攻撃を使った幅が広がる

またレベル18になると「上級魔法戦士」になるため初級呪文の縛りはなくなり、1レベル以上の呪文でも同様にボーナス・アクションで1回の攻撃が可能です。1レベル以上の呪文である「マジック・ミサイル」や「ファイアーボール」を飛ばしながら武器を振るったりすることができます。また防御系呪文をかけながら攻撃もできるので、動きに無駄がなくなります。

エルドリッチ・ナイトの戦い方

エルドリッチ・ナイトは追加された初級呪文の「グリーンフレーム・ブレード」「ソード・バースト」「ブーミング・ブレイド」が許可されるかどうかで、低レベル帯での働きが大きく変わります。これらの呪文がOKであれば近接攻撃のアクションの中でこの初級呪文を使うことができます。もし、採用されなければファイターの戦闘力で接近戦をしながら合間に呪文を使う感じになります。「魔法戦士」の特徴を得ると「トゥルー・ストライク」でまずは攻撃ロールにボーナスをつけた上で武器攻撃を活かすことができます。基本的にはファイターの攻撃力で戦い、呪文は補助や遠距離からダメージを狙う手段として使うことができます。

呪文の効果を維持させるために精神集中しながら戦うエルドリッチ・ナイトには特技「戦場の術者」を習得することで、ダメージを受けた時の精神集中を維持する耐久力セーヴに有利を得ることが出来ます。また両手武器や盾などで手が塞がっていても呪文の動作要素を行うことができます。機会攻撃で呪文を使うこともできるので「戦場の術者」はエルドリッチ・ナイトにおすすめの特技と言えます。

まとめ

いかがでしたか?エルドリッチ・ナイトは魔法を併用しながら近接戦闘もこなすことができるファイターです。呪文の多くは力術や防御術ですが戦士では難しい広範囲への攻撃も呪文により可能になります。7レベルになるとボーナスアクションで手数を増やすことができるので、戦士としての火力が上がります。呪文の使い方次第ではパーティーのアタッカーにもタンクにもなることができるので、是非とも魔法戦士として戦ってみましょう。
ファイターの他の戦士の類型はこちら

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