クトゥルフの言語技能とは|役に立つ母国語とほかの言語の使い方
地球上には様々な人種や様々な国がありますが、みんながみんな同じ言語を話せるとわけではありません。また一人で何ヶ国語も話せる人もいて、世界で活躍する人物もいます。クトゥルフ神話TRPGの探索者も同様で言語があり、言葉を介して様々なストーリーを繰り広げます。ただ言語技能は実際のロールプレイでどのようにを使うのかがわかりにくいので、今回は言語技能の使い方について解説します。
クトゥルフ神話TRPGの言語とは
クトゥルフ神話TRPGでは言語は主に2パターンで「母国語」と「ほかの言語」に分けられます。プレイヤーが会話を交わしてTRPGをするように探索者もNPCと会話をしながら情報を得てシナリオを進めていきます。探索者が情報収集をする時、キーパーから指示がなければ母国語で会話をしていることになりますが、外国人であれば探索者の母国語が通じない場合があります。探索者自身が外国へ行ったときにその国で使われている言語が分からなければ訳もわからずに事件に巻き込まれるかもしれません。また本棚や机、遺品などの中から外国語で書かれた書物を見つけることがあります。もし、それが魔道書だったりオカルト関連書物であれば呪文やクトゥルフ神話技能、オカルト技能を獲得できるかもしれません。
母国語技能
クトゥルフ神話TRPGでの母国語
とはその探索者が生まれて育った地域の言語を指し、読み書きとヒアリングの言語能力ます。両親が日本人で日本生まれでも幼少期をアメリカで過ごした場合、その探索者の母国語は英語になります。母国語は普段使う分にはロールすることはありませんが、文書を読むのが極端に困難であったり現在では使われていないような古語による表現などを読む場合にロールをします。
母国語の初期能力値は6版であればEDU×5%、7版であればEDU%
ほかの言語(外国語)技能
クトゥルフ神話TRPGでのほかの言語(外国語)技能
とは母国語ではない特定の言語を理解して会話することができ、読み書きができることを表します。言語は様々なものがありますが、未知の言語や古代の言語はキーパーが許可しない限り習得することはできません。
ほかの言語の初期能力値はどの言語でも6版・7版とも1%。キャラ作成時の言語習得には技能ポイントの分配が必要。
ほかの言語の例 | 特徴 |
---|---|
ラテン語 | 古代ローマからローマ帝国の公用語として普及した古代言語で古典的文語。古代ギリシア語と共に西欧諸言語および文化に多くの影響を与えているものの、日常語としては死語。 |
英語 | インド‐ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属する言語。現在、大ブリテンと北アイルランドのほか、アメリカ・カナダ・インド・オーストラリア・香港などで使われ、国際的な傾向が強い。 |
フランス語 | フランスのほか、ベルギー南部・スイス西部・カナダのケベック州などで話されている。鼻母音は特徴的。 |
アラビア語 | 長いあいだ中近東世界の国際語でり、アラブ諸国の共通語。イラク・シリアやアラビア半島・北アフリカなどで広く使用されている。 |
ギリシャ語 | ギリシャ本土からエーゲ海の島々、キプロス島などで話されている。3000年以上にわたる豊富な記録を有し、ふつう、前2000年から前4世紀前半までを古代ギリシャ語、15世紀半ばまでを中世ギリシャ語、それ以降を近代ギリシャ語に別れる。 |
中国語 | 中華人民共和国の公用語。台湾および国外の華僑の間でも話される。普通話とよばれる共通語は、北方方言を基礎とし、北京語の発音を標準音としている。 |
イタリア語 | イタリア本国のほか、スイス・南北アメリカ・オーストラリアでも使用される。ヨーロッパにある言語の中ラテン語の面影を強く残している。 |
ドイツ語 | ドイツ・オーストリア・スイス・リヒテンシュタインなどで話されている。同系統の英語に比べ、複雑な語形変化を有し、複合語が豊富。 |
アラム語 | 古代西アジアの共通語として広く使用され、イエス=キリストの母語。 |
エジプト語 | 古代エジプト時代からイスラームの征服によってエジプトがアラブ化されるまでの間エジプトで用いられていた言語。象形文字。聖刻文字。神聖文字であるヒエログリフが使われていた。 |
フェニキア語 | 紀元前2000年紀の末葉からローマ時代に至るまで、レバント(南シリアからパレスチナに至る沿岸地帯)を本拠に、地中海世界で通商や植民で活躍したフェニキア人の言語。 |
ビルマ語 | ミャンマーの公用語。チベット語と特に近い関係にある。ミャンマー語。 |
日本語 | 日本の国語。万葉仮名で書かれた古代日本語からの文献をもつ。 |
言語能力の高さによる理解度
ほかの言語はその技能の高さによりどのレベルで理解しているかがわかりにくいものです。以下の表ではほかの言語の理解度がわかるようにしたものです。50%を超えるのであれば同じ語族の理解度も若干上がるオプションルールがありますが、これはあくまでもキーパーの選択になります。キャラクター作成時に言語を習得する場合はある程度の職業技能ポイントを割り振っておいたほうが良いでしょう。
ほかの言語の能力 | 理解度 |
---|---|
5% | その言語かどうかロールしなくてもわかる |
10% | 単純な概念を伝えることができる |
30% | 取引での要求を理解することができる |
50% | 流暢に話すことができる 同一語族の理解が10%上がる(ただしキーパーの裁量による) |
75% | その言語のネイティブスピーカーと見なされる |
言語は魔道書を読む時に役立つ
母国語やほかの言語のメリットはNPCとの会話や読み書きでヒントを得ることができることですが、一番は魔道書を読むことができるかもしれません。魔道書は英語やラテン語など様々な言語で書かれていますが、探索者が手に入れた魔道書が読める言語で書いていない場合はその内容を読んで理解することはほぼできないでしょう。理解できないということは正気度を失いことにはなりませんが、呪文を習得する機会も逃してしまいます。魔道書で代表的な「ネクロノミコン」であればアラビア語版・ギリシャ語・ラテン語・英語であるため、探索者が日本語しかできないのであれば読むことは困難でしょう。
ネクロノミコン |
出版社 : 学習研究社 (2006/1/25) 発売日 : 2006/1/25 言語 : 日本語 単行本 : 320ページ |
まとめ
いかがでしたか?シナリオによっては言語技能は一切使用せずに進むことも多いですし、あまり恩恵がないかもしれません。しかしクトゥルフ神話技能を上げたり、呪文を習得するには魔道書が読める方が良いでしょう。キーパーがオリジナルで作成したシナリオ次第では恩恵がないかもしれませんが、世界を股にかけていくような大掛かりなキャンペーンであれば言語能力も活かせることができるでしょう。キーパーの方は是非とも言語を活用するようなシナリオを使ってみてください。