心理学とは|クトゥルフ神話TRPGでの対人技能への対抗ロール
クトゥルフにはさまざまなコミュニケーションスキルがあり、NPCに探りを入れて重要なヒントを聞き出すということもあります。しかし、聞き出した情報はもしかすると嘘の可能性もあり、聞き出した情報が正しいかどうかという別の問題がでてきます。そうならないためにも嘘を見破れる心理学の正しい使い方を解説します。
心理学とは
心理学とは心と行動の学問であり、さまざまな科学的な手法によって研究される学問です。その人の心理状態を解析するためのアプローチ方法は行動や認知を客観的に観察しようとするものと、主観的で内面的な経験を理論的な基礎とするものがあります。心理学も細かく分かれており行動主義心理学、人間性心理学、認知心理学、社会心理学、発達心理学といった形で研究されています。
クトゥルフでの心理学は一つの技能であり、個人を研究して他人の動機や性格について考えをまとめるほか、受動的な近くとして人の行動の裏側にある心理を読み解くこともできます。NPCと会話して情報を引き出すことが多いクトゥルフとしてはよく使われる技能の一つのため、高い技能を持っていることでいいこともあります。初期値は10%あり、あらゆる人間が持っている知覚技能です。あくまでも理性がある時の心理状態を読むものであり、精神分析のように心の安定を図るようなことはできずから情報を得ることはありません。
心理学の使い方
心理学技能は積極的に対象の心理状況を把握したいという「他人への洞察」と、言いくるめなどを受けているときに受動的に「対人関係技能(威圧・言いくるめ・説得・魅惑)に対抗する」という時に使います。また、キーパーがプレイヤの代わりにこっそりロールして情報を与えることにも使います。
他人への洞察
探索者は人の振る舞いや人間性などを感じ取り、その対象となる人物の心理状態を把握することができます。そしてその洞察から対象が次にどのような行動を取るかの予測をすることができます。これは奇襲されるときに攻撃者の意図を読み取り、攻撃を予期することができます。
対人技能への対抗ロール
受動的に働く知覚系の技能としての心理学は対人技能(威圧・言いくるめ・説得・魅惑)に流されないようになることや変装を見破ることができます。心理学はこれらの技能に対しての対抗ロールとして用いられます。人はだれでも言いくるめられていると気付いたり、説得がしつこいと感じた時は相手に対して騙されたくないという気持ちから嫌悪感を持ちます。そのように騙されたくないという思う人は心理学が50%以上持っています。対人技能に対しての心理学は嫌悪感の高さといっても過言ありません。
- 威圧・・・威圧をかけてくる人を苦手と思う、威圧に対して負けたくないとい気持ちの表れ
- 言いくるめ・・・口車が上手い人への嫌悪感、騙されたくないという気持ちの表れ
- 説得・・・説得をしかける人への苦手意識、騙されたくないという気持ちの表れ
- 魅惑・・・露出や個性に対する苦手意識、第一印象に対する嫌悪感の表れ
- 変装・・・姿を変えて人を騙そうということへの抵抗
- ヒプノーシス・・・強制的にトランス状態にされることへの抵抗
この対抗ロールは通常の対抗ロールとは異なり、相手の技能の高さによってロールの難易度が変わります。例えば言いくるめ50%の人は自分の心理を悟られないようにするため、その心理を読み解こうとするのが難しくなりハードの難易度になります。相手の技能が90%ある場合はその難易度がイクストリームになります。
相手の技能の% | 自分の心理学の成功難易度 | 意味 |
---|---|---|
1~49% | レギュラー | 相手の技術は高くないので、心理を読むことの障害はない。 |
50~89% | ハード | 相手の技術が巧妙であり、心理を読むのが難しい。 |
90%~ | イクストリーム | 相手の技術は卓越しており、心理を読むのが困難。 |
心理学を高い技能で持っているキャラクターは自我をしっかり持っていて操られにくいと考えることができます。
まとめ
いかがでしたか?心理学をある程度使えるようにしておくことは嘘や言葉の中にある危険を察知して回避することができます。この技能は探索者だけでなく、NPCも最低限の確率10%は持っており、探索者が持ち前の対人技能で丸め込もうとしても対抗されることもあります。追跡やアクションがメインのシナリオであればあまり出番がない技能かもしれませんが、シティークライムものであれば多くの登場人物との会話も可能であり、使える心理学は重宝されます。是非とも嘘を見破ることができるように心理学にポイントを割り振ってみましょう。