ナビゲートとは|クトゥルフ神話TRPGで地図を読みルートを理解する技能


クトゥルフ神話TRPGでは探索者は現在地がよくわかっていない状況で移動する時に使う技能としてナビゲートがあります。その名前の通り道案内としての技能ですが、どのように技能を使えば良いか初心者でもわかりやすいようにクトゥルフでのナビゲートについて解説します。

ナビゲートとは

クトゥルフ神話TRPGでのナビゲートは探索者が正確な現在地の把握と正しい道順を知らない時に目的地へとたどり着けるかを表す技能です。いわゆる地図を読む能力を指しており、高い能力であれば実際に測量して地図を作成することも可能です。また正確に進むことができるかを考えると方角を認識できる能力とも言えるでしょう。テレビ番組にある歩き旅の番組ではこの技能があるとスムーズに進むことができるでしょう。初期値は10%と低いですがだれでも多少なりと地図は読めることを意味しています。

知らない場所に連れて行かれた時に太陽の位置や季節と星座の位置、切り株などを見ることができれば北の方角を知ることができ、周囲の環境を把握できればおおおよその位置の検討がつくかもしれません。もし閉じ込められていても鉄道の音や建物の設備からどの区画にいるかわかるかもしれません。

ナビゲートの技能ロールはキーパーが行う

ナビゲート技能はロールをキーパーがこっそり行い(シークレットダイス)、プレイヤーはロールをしません。これには理由があり、プレイヤーがナビゲートのロールに失敗した時に正解の道順がわかったり、失敗したことで進まないことが発生するためです。そのためナビゲート技能はキーパーの元で管理され、プレイが進んでいくうちにナビゲートが成功だったか失敗だったかを知ることになります。

ナビゲートに影響を与えるアイテム

正確な地図やGPSなど現在地と目的地の把握ができ、道中の進行をアシストできるものであればナビゲートロールは成功しやすくなります。6版であれば成功確率が増えたり、7版であればボーナスダイスを1つ獲得できます。同行者が詳しい場合はNPCの技能ロールになりますが、場合によってはアイテムとして扱っても良いでしょう。

ナビゲートを持つ職業

ナビゲートを持つ職業は士官や運転手などが考えらます。士官は部隊を率いて目標地点まで移動させることにナビゲートを使い、運転手は実際に自分の運転で目的の場所に向かうために使っています。

ナビゲートと追跡の違い

ナビゲートと追跡は技能の性質が大きく異なります。ナビゲートは位置の把握と地図を読む能力で既にゴールを認識しているのに対し、追跡は足跡やフンなどの痕跡を辿りまだ見ぬゴール(追跡対象)まで一歩ずつ進んでいく技能です。またナビゲートには対抗ロールは存在しませんが、追跡は隠密や隠すなどが対抗ロールになり得ます。そしてロール自体もキーパーが行うナビゲートとプレイヤーが行う追跡では大きく異なります。そのためこの二つの技能を組み合わせてロールすることはありません。

ナビゲートの失敗とは

ナビゲートに失敗することは目標地点にうまく辿り着けないことを意味します。ただし、まったく見当違いの方向に進んで迷子にさせるのではなく、迷子になり時間がかかったものの目標地点にはたどり着いたことにした方が良いです。この迷子の時間で探索者は何かを失ったり、物事が悪い方に進んだ方がナビゲートの失敗に気づきます。また目的地にたどり着かない場合はシナリオと関係する場所に誤って辿り着いた方が良いでしょうい。この失敗はアイデアロールの失敗ほどのものではなく、ちょっと不都合くらいが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?ナビゲートはあまり使用することがない技能ですが、シークレットロールで判定するため探索者も気づかずに失敗して不利な状況になったということもできます。ある意味移動を使ったアイデアロールとも言えますが、タイミング良く使えばシナリオに復帰させることも可能です。是非ともキーパーは上手にプレイヤーをナビゲートしてあげましょう。

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