応急手当とは｜探索者の命を繋ぐクトゥルフ神話TRPGの技能

2021.12.11

クトゥルフ神話TRPGでは探索者は戦闘をして傷ついたり、高いところから落下したり、罠にかかったりと様々な形で耐久力を減らすことがあります。そして耐久力が0になると死に近づくため、探索者は怪我を治療が必要になります。探索者には怪我を治療し容態を安定させる技能として応急手当があり、この技能に成功することで生存率も上がります。そこでどのように技能を使えば良いか、初心者でもわかりやすいようにクトゥルフでの応急手当について解説します。

応急手当とは

クトゥルフ神話TRPGでの応急手当とは探索者の突然のけがや病気に対して病院では無い場所での即時的な手当のことをいいます。応急手当は心停止の傷病者に対するものと、心停止以外の一般的なけがや病気に対してその悪化を防いだり、苦痛を軽減するために行われる、出血に対する圧迫止血などのその他の応急手当があり、容態を安定させる技能と言えます。

応急手当の具体的な行為は折れた脚に添え木を当てて悪化しないようにする、火傷を治療する、溺れたものに人工呼吸をする、AEDを使う、傷口を洗い包帯をする、といったものです。初期値は30%と高く、一般的にある程度は理解し実践できる技能で、職業では医療従事者であれば必須の技能と言えます。

瀕死を回復させる

探索者は耐久力が0になると意識を失い瀕死の状態になり、そのままにしておくと死亡します。応急手当技能に成功することで対象は耐久力を１ポイント回復し、１時間だけ容態を安定させるとこができます。容態が安定している間に医学技能による治療が行われ成功するのであれば快方へ向かいます。意識不明の状態から意識を取り戻させることができるので、気絶した人に応急手当を施せば早く回復させることができます。

応急手当てによる耐久力の回復

応急手当技能に成功すると手当を受けた者は耐久力が回復します。この回復量は6版であれば1d3ポイントで、7版であれば１ポイントです。この回復量に関してはキーパーがハウスルールを導入している場合も多く見受けられます。

応急手当をサポートするアイテム

ルールブック上、応急手当をサポートするアイテムは存在しません。医療キットであろうがシャツの袖を破って作った包帯であってもどちらも演出上に使用されるものです。ただキーパーによっては応急手当キットのようなアイテムを導入する人おり、ダイスを追加して回復量を増やしたり、応急手当技能の成功率を上げたりするハウスルールを導入していることがあります。

応急手当ができる状況とは

応急手当が有効なのは１時間以内に発生した怪我のみです。怪我を負って１時間以上放っておいた傷は応急手当による処置の効果を得ることはできません。少なくとも数分はかかる行為ですが、道具が揃っているのであればかかる時間も短くなるでしょう。

応急手当は自分にもできる

例えば足を骨折した場合、自分で添え木を当てて処置することができるように手が届く範囲であれば普通に応急処置ができるでしょう。また大怪我を負ってもかろうじて意識を保っているのであれば自分でどうにかしたいと思うでしょう。しかし、意識不明の状態になるのであれば応急処置をすることはできません。最終的にはキーパーの判断にもよりますが、探索者が生き残れる方法を考えてあげると良いでしょう。

応急手当の回数

応急手当は一回に同時に最大二人で行うことができ、どちらかが成功すれば手当に成功します。手当に失敗したあと同じ人物が再度応急手当を試みる場合は７版であればプッシュロールとして再度手当を試みることは可能ですが、失敗した場合にはリスクを負います。6版では時間を空ける必要があります。

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応急手当てと医学の違い

応急手当と医学はどちらも負傷者を回復させることができますが、この両者には根本的な違いがあります。応急手当ては短期的な処置を施し状態を安定させる技能であるのに対して、医学は中長期的な治療を施して状態を良くします。わかりやすく言えば裂傷や打撲の処置または救急の現場で使われますが、医学では同様の処置でも１週間以上の期間で見ると回復量は増えます。また入院してからの投薬治療や治療計画の作成、病状診断などは医学が必要です。医者が手術を行う場合は高度な医学の知識があることが前提で応急手当の技能を用いると考えるとわかりやすいでしょう。医学は知識、応急手当は技術とすると使用できる場面が異なるので、職業技能で獲得する際は注意が必要です。

応急手当だけが瀕死の患者を回復させることができます。