人類学とは|観察して生活様式や価値観を理解するクトゥルフ神話TRPGの技能

クトゥルフにはさまざまな知識系のスキルがあり、その知識をうまく活用することで重要な手がかりを得ることがあります。人類学も知識系技能の一つであり、ある程度時間をかけて研究観察をすることで対象の生活様式や価値観を理解することができます。ただ、どのような場面で使えるのかがわかりにくいので、初心者にもわかりやすいように人類学の使い方を解説します。

人類学とは

クトゥルフ神話TRPGでの人類学とは、人の生活様式を特定し理解できる、探索者があまり使うことがない技能の一つです。戦闘技能は身に迫る危機に対して対処する技能ですが、知覚系技能は忍び寄る危険を感知することで前もって避けることもできます。しかし、人類学は必要か?といわれるとそうでもなく、余程シナリオで意識しないとロールすることすらありません。人の生活様式を特定し理解できる技能ですが、この生活様式とは個人ごとに特有の「生活のしかた」ではなく、ある社会集団や地域的拡がりに共通してみられる生活のしかた、暮らしかたの型(類型・タイプ)を意味するものであり、そこから洞察を得るために使います。また「心理学」と合わせればプロファイリングのようなことも可能になります

例えば「●●な人は、◯○をしやすい」といったものはクトゥルフ神話TRPGでは、心理学だけではなく人類学と心理学の組み合わせで判定させることも有効です。

人類学の使い方

人類学技能は地域や民族といった対象群を分析する時に使うことができます。そのため特異な個人について当てはめることは難しいですが、対象の研究(十分な観察や会話)をして活環境や地域特性、人種や民族の特性を理解することで、その個人がどのような生き方をして、どのような価値観を持っているかを推測することができます。

  • 観察・・・観察とは意識して対象を見ることです。観察することを宣言せずとも近くにいたり、会話をしていれば観察しているとしても良いでしょう。
  • 研究・・・誰かが観察して記録したデータを分析します。データから仮説を導き出します。
  • 時間・・・観察や研究には時間を要します。費やされた時間は難易度に関係します。

人の生活様式がわかる

探索者は人をじっくりと観察することで、その対象の生活様式である個人の態度・生き方・価値観・世界観を読み取ることができます。例えば食事前の小さな動作により、特定の地域での風習であることに気づき出身地を推測したり、他者との関わり方を観察することで生き方などが分かります。そのようにして得られた情報は同郷の人を装うなどして見ず知らずの人の警戒を薄めることもできるでしょう。

「心理学」を合わせたプロファイリング

人類学は心理学と組み合わせて判定することで、対象の行動や信念を推測することができます。これには、その対象を十分に理解できる情報が必要ですが、生き方や価値観が理解できれば対象が次に起こす行動を推測して事前に手を打つことができます。など、ドラマであるような犯行現場の証拠から犯人を特定できる技能ではありません。しばらく保護していた対象が勝手にいなくなった時にどこへ向かったかを推測したりなど使い方は様々です。

「考古学」と合わせて死滅した文化を推測する

研究の側面を持つ人類学は十分な資料があれば、既に死滅した文化を推測することもできます。絶滅した民族などの風習を理解できれば、用途がわからない道具の使い方やその地域での生活方法がわかるでしょう。もし、探索者がマヤ文明の痕跡を見つけた時にそこに十分な資料があれば、そこで生息していた人たちの生活様式を推測することもできるでしょう。ただし、この方法では「考古学」との組み合わせ技能として判定する必要があります

人類学技能を難易度

人類学への難易度は探索者がどれだけ対象となる人物や地域と関わったかが目安になります。パッと見ただけでは人類学は機能せず対象の人々と一緒に過ごしたり資料を分析したりすることが大事です。セッションでは長時間をかけて特定の人と関わることがないため、人類学を生かすにはハードによるロールが基本と考えて良いでしょう。これは考え方によっては人類学で高い技能値を持っていれば行動予測のためのプロファイルを行うこともできることを意味します。

難易度 説明
レギュラー その文化の人々と一ヶ月以上触れ合った
ハード その文化の人々と一週間以下しか触れ合っていない

難易度は一瞬しか触れ合っていないのであればエクストリームかと思われますが、人類学で分析することはできず心理学での分析となるでしょう。

民俗学の教授であるカンバヤシ(人類学94%心理学66%)はS町に伝わる「森にまつわる文献」の調査に来ています。4日経過したある日、カンバヤシの世話をしていた住民のウメノが失踪したことを知ります。しかし、町の人はそれに騒ぐことなく普通に過ごしており、そこに違和感を感じています。6日目にカンバヤシはウメノを探すことをきめ、ウメノが行きそうなところを回ってみようと決めました。キーパーはカンバヤシに人類学と心理学の組み合わせ技能でハードでのロールが必要(人類学47%と心理学66%)であることを伝えます。カンバヤシのロールは45でハード成功をしたことで、キーパーはカンバヤシがウメノの言動や何気ない仕草とその変化から「何かが原因でウメノが決して足を踏み入れることがない森に1人で入った」ことに確信を得たと伝えます。

人類学を保有する職業

人類学を持つ職業は生活様式を分析するような職業であれば保有していることが多いです。民俗学者や歴史家、超心理学者、またプロファイラーなどは人類学を保有していることが多いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?人類学は実際のセッションではロールを行うためにある程度の研究観察をとる必要があり、テキパキと進む流れであれば使いにくい技能の一つと言えます。ただし、一週間以内の研究期間であればハード難易度でロールをすることができるため、ハードであれば数日かかるようなセッションであれば使うことも可能です。プロファイラーをしたいのであれば人類学と心理学を組み合わせることで行動予測をすることも可能なので、是非とも人類学を活用してみましょう。

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