聞き耳とは|物音に気づくクトゥルフ神話TRPGで必要な知覚を表す技能

クトゥルフにはさまざまな探索系のスキルがあり、そのスキルをフル活用して手がかりを入手していきます。聞き耳はその中でも代表的なものは技能であり、聴覚情報は聞き耳で得ることができます。しかし、なんでも聞き耳を使えばいいと言うことでもないので、初心者にもわかりやすいように聞き耳の正しい使い方を解説します。

聞き耳とは

クトゥルフ神話TRPGでの聞き耳

とは、探索者が生存するために重要とされる技能の一つです。戦闘技能は身に迫る危機に対して対処する技能ですが、聞き耳は忍び寄る微かな音を聞き取ることができ、危険を前もって避けることもできます。ただ、探索者の職業によっては聞き耳が職業にないことも多く、初期値20%で行う探索者もいます。聞き耳能力が高い探索者は知覚能力が高いと言えます。なお目聞き耳技能に成功すれば成長フェーズで技能が上昇する可能性もあるので聞き耳が低くても活用しましょう。

聞き耳の使い方

聞き耳技能は能動的にノイズの中の特定の音を聞き分けたり、音を聞き取るためのものと、特定の行動の対象となったときに受動的に聞く時に使います。1d100でダイスをロールし、聞き耳技能以下であれば成功します。このロールについては基本的にプレイヤー側で行われます。能動的に使用する場合は対象をある程度絞り込む必要があり、その対象に対しての聞き耳ロールをプレイヤーが申請する必要があります。また対象の範囲が広ければ広いほど調べることに時間がかかったり、キーパーによっては難易度が上がったりすることがあります。受動的というのはキーパーの指示で行われる聞き耳ロールを指し、成功すればキーパーが知らせたい事実を知ることができます。

聞き耳で見つけ出す

探索者は聴こえている音や声の元を調べることがあります。能動的に使う時にはドアを挟んだ向こう側に人がいるかを確認したり、線路に耳を当てて震動音で列車の接近を感じ取ったりできます。ただし音はあくまでも情報の一部であるため、音を聞いた後の行動は探索者の想像力次第でしょう。人の声が聞こえたら助けを求めるかもしれないし、山の中で川のせせらぎの音が聞こえたら近くに水場があることがわかるでしょう。ただし、声の主は探索者を追いかけてきた人かもしれませんし、水辺には恐ろしいワニがいるかもしれません。

聞き耳で音を聞き取る

レストランなど多くの人がいる中でさりげなく対象の会話を聞き取ろうとする時に聞き耳を使います。人間にはカクテルパーティー効果により聞きたいことを聞き取る能力がありますが、聞き耳を使うことで意識を対象に集中して重要な部分を聞き取ります。ロールに失敗した時は肝心な部分が聞き取れないことになり、ひどい時は間違った内容を聞き取ったと思い込みます。

受動的に聞き取る

探索者は受動的な聞き耳により人の挙動に反応したり、本能的に周囲の違和感に気づいたりことができます。特に知覚の高い人であれば物音を察知し、その違和感に危険性を感じるでしょう。なお、難易度が高めで受動的な目星に成功した場合は重要な手がかりを与える方法としても有効です。キーパーが音を使ってヒントなど情報を与えたい時は、受動的な知覚として聞き耳を行うと良いでしょう。

不意打ちを見破る

受動的な聞き耳の代表的な処理には奇襲されるときに攻撃者の動作音に気づくことで、攻撃を予期することができます。これは撃鉄を起こす音や後ろでこっそり灰皿を手に取る音などを知覚することを意味しています。

隠密技能を難易度とした聞き耳ロール

聞き耳は隠密(忍び歩き)に気づくことができます。「どれだけ静かにしてにいられるか」と「どれだけ小さな音を聞き取ることができる」かの戦いであり、忍び歩きをした人物がいかに物音を立てずにいたかという隠密の成功度が聞き耳の難易度になります。

相手の隠密技能の%自分の聞き耳の成功難易度意味
1~49%レギュラー相手の隠密技術は高くないので、音に気づくことの障害はない。
50~89%ハード相手の隠密技術が巧妙であり、音に気づくのが難しい。
90%~イクストリーム相手の隠密技術は卓越しており、音に気づくのが困難。

また周りの騒音の大きさなどは単純に成功の難易度が上がることに繋がります。

探索者の南川(聞き耳33%)は公園のベンチでウトウトしていました。そんな南川を遠くから眺めている男がおり、その男は南川の懐の財布を狙っているようです。男(隠密63%)は南川の近くまでくると、隠密技能をロールして成功!そろりそろり足音を立てないように南川の背後から近づきます。キーパーは南川への接近を知覚するために南川に聞き耳ロールを指示しました。男の隠密は63%だったため難易度はハードでしたが、ロールは32でハード成功できなかったたため、男の接近に気付きませんでした。このままでは南川は財布を盗まれるかもしれません・・・

聞き耳を保有する職業

聞き耳を持つ職業は聞く動作に優れた職業であれば保有していることが多いです。刑事や聖職者、ミュージシャンなど聞くことに長けている職業は日常的に鍛えられているでしょう。

聞き耳の使いすぎにも注意

聞き耳は技能であり消費するものでもないので、何回でも使用することができます。だからといって場面が変わるごとに聞き耳を使うことはプレイの進行を遅くすることにもつながるためにお勧めできません。聞き耳を使うかどうかの判断はキーパーが与える情報を元にする必要があります。たとえば不気味な屋敷の主人が狡猾な人物であるため、深夜に包丁を持って忍び寄るかもしれません。また、キーパーが状況を説明する際の音の描写や楽器、音を立てる物の描写が細かい時は聞き耳で得られる手がかりがあるかもしれません。聞き耳を活用するためにも、音から得る情報は無いかキーパーの説明は注意して聞いておく必要があります。

もしキーパーが何も情報を与えずに探索者を罠にはめたり、手がかりの見落としをスルーするのはキーパーのスキルに難ありと言えます。キーパーは探索者が見落としている場合は受動的に聞き耳のロールをしてあげるなど、セッションの進行をスムーズにするための対応はしてあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?聞き耳は音を聞き取ることで身に迫る可能性のある危険を感じるできます。また、目が使えない時は音から状況把握することもできるでしょう。この技能は探索者だけでなく、NPCも最低限の確率20%は持っており、自分が不意打ちするときに動作音から見破られたりすることもあります。聞き耳はあらゆるタイプのシナリオでも活用できる技能であり、特に隠密を多用するシナリオであれば重宝されます。是非とも鋭い知覚を行うために、聞き耳にポイントを割り振ってみましょう。

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