職業技能ポイントの上手な振り方|活躍する探索者になるために


探索者を作るときにどのように職業技能ポイントを割り振ればロールプレイしやすいのか?そう考えるプレイヤーも多く存在します。職業ポイントの上手な割り振り方について解説します。

職業技能ポイントとは

職業技能ポイントとは職業によって指定された能力値によって決定されるものです。そのベースにはEDUがあり、EDU×4のように教養が全てであるものや、EDU×2+DEX×2といった教養と経験、EDU×2+STR×2のような教養と筋力、EDU×2+POW×2のような教養と精神力など教養との組み合わせにより計算されます。

たとえば能力値が平均的(EDU65)であった時に、EDU×4の職業であれば職業技能ポイントは260となり、単純に8つの技能に平等に振ると考えると1技能につき32~33というところになります。

この職業技能ポイントは探索者の作成時の年齢が上になるとEDUの上達チェックを行い増やすことが可能です。また、個人的な興味としてINT×2ポイントを職業技能以外の技能にも割り振ることは可能です。

なお、6版ではEDU×20で算出します。

職業技能ポイントの振り方

職業技能ポイントの振り方は同じ職業でも大きく異なる探索者を生み出すことが可能です。探索者はその技能をどのように活かすのか、ほかの探索者はどのような職業かを考えて割り振ると能力が明確になります。

職業からの立ち位置を考える

探索者が職業を決定する時は好みの職業を選ぶパターンと、必要な職業技能を持つ職業を選ぶパターンがあります。好みの職業を選んだとすると、その職業技能から行動力で生き抜くのか、知識で生き抜くのか、傾向が見えてきます。

アクティブな探索者におすすめの技能

アクティブ探索者
探索者が刑事や警官、兵士やアスリートといった普段から体を動かしているような職業であれば暴力で解決しなければならない場面ではリードする活躍を見せなくてはなりません。そのため戦闘の基礎となる「近接戦闘」と「回避」は押さえておきたいところです。またシナリオ次第では銃火器が一切出てこない場合もありますが、職業技能に「射撃」があるようであれば職務上銃火器を使っていることなので伸ばしておくと良いです。「登攀」や「跳躍」は探索者がキーパーの想定外にアクティブに動き回る場合に必要とされることがあります。

アクティブ系探索者におすすめの技能:「近接戦闘」「回避」「射撃」「投擲」「登攀」

蘊蓄系探索者におすすめの技能

蘊蓄系探索者
現実世界同様、運動を苦手とする探索者も多くいます。そのような探索者が活躍するためには知識が必要な場面でその能力を発揮することになります。しかし蘊蓄系で難しいところは知識には幅があるため、シナリオによっては全く用いることがない場合もあります。医療系職業であれば「医学」「精神分析」「応急手当」、専門職であれば「図書館」あたりは持っておいた方が良いでしょう。「科学」「芸術/製作」などは能動的に使うことで役に立つ場面があり、「なにか」に気づく可能性はあります。またキーパーが情報を与えたがりの場合は事件や人物などの背景説明を知識系技能で獲得できるので、シナリオも濃厚になり楽しめます。

蘊蓄系探索者におすすめの技能:「図書館」「医学」「精神分析」「応急手当」

隠密系探索者におすすめの技能

隠密系探索者
戦闘もあまりしたくない、知識量や経験もあまり誇れない、どうせならひっそりと暮らしたい、と考えている隠密系探索者であれば迫る危機に対してパーティーを守れる立場になることができます。この探索者に一番必要とされる技能は感知系の技能であり「隠密」「聞き耳」「目星」「追跡」が該当します。

隠密系探索者におすすめの技能:「隠密」「聞き耳」「目星」「追跡」

探索者共通で持っておきたい技能

探索者は複数人で技能を補うことが理想ですが、常に誰かと行動しているわけではないため自分一人でも身を守る必要があります。この身を守る行動とは決して戦い生き残ると言うことではなく危険を回避するための行動であり、そのためには技能で「聞き耳」と「心理学」をとることをお勧めします。

「聞き耳」は「隠密」など忍び寄る危機に対して察知することができ、「心理学」は対人の場面で嘘を見抜くことができます。これは推奨である職業技能になかったり、任意の技能を持つ余裕がなければ無理に持つ必要はありません。そんな時はロールプレイでカバーしましょう。

余裕があれば取っておきたい技能:「聞き耳」「心理学」

推奨技能を取る

1からシナリオをする場合、ハンドアウトをもとに探索者を作成したりしますが、その時にシナリオに推奨技能がれていることがあります。推奨技能は使用される回数が多い、または決定的な場面で使用する技能であるため、成功度合いを上げるためにも獲得しておきましょう。

割り振る技能ポイントの目安

技能の能力値はどのくらい必要?ということもありますが絶対に必要な値というのはありません。EDUやINTが高ければポイントも高くなるため割り振りもしやすいですが、無計画に割り振るのも良くありません。技能ロールにはレギュラ・ハード・イクストリームがあるため、イクストリーム成功を10%は欲しいとすると、能力値は50%は必要になります。特に「近接戦闘」や対人技能、「心理学」など対抗ロールで成功度を比較するものであれば高めに設定した方が良いでしょう。最終的には職業技能を中心に割り振り、個性となる技能にも少し多めに降ると良いでしょう。

たとえば能力値が70%であった場合、ハードは35%、イクストリームは14%になります。この値であればロールして7回中1回はイクストリーム、3回に1回はハードで成功する確率になります。このことからも技能はイクストリームが10%を超える50%ラインとハードが33%を超える66%ラインを目安にして決定すると良いでしょう。

技能値からの水準を考える

技能値の一般的な水準からどのくらいを目安にするかを考えることも可能です。

技能値能力の一般的な水準
1~5%素人。まったくのアマチュア。
6~19%初心者。いくらかの知識は持っている。
20~49%アマチュア。ちょっとした西の丘初歩的な訓練を受けている。
50~74%プロ。技能で生計を立てることができる。特定の学科の学士号に相当する。
75~89%エキスパート。高度な専門的技術を持つ。修士か博士号に相当する。
90%~マスター。その機能に起きる世界最高の水準。

「信用」への割り振り

「信用」は探索者の生活水準のほか、社会的な信用も表します。職業により信用の幅は決定していますが、ある程度の高さになると資産価値のあるものを持っていたりします。できる限り高めの「信用」を持ち、ある程金銭に余裕がある方がよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?職業技能は探索者の色を出すものといえ、生存するために必要なものです。ただし、一人でいくつもの技能を高い成功率で持つことはできないので、得意とする分野・活躍できる分野を分けて持つことが大切です。そのためにも適切に職業技能ポイントを割り振る必要があります。ただ、効率を求めて機械的な振り方で決定するだけでは探索者に愛情もわかないので、探索者の人生を考えながら割り振ると良いでしょう。

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