TRPGにおすすめのダイスの選び方|サイコロの種類やアプリ、サイトを解説

初心者に限らずダイス選びはTRPGの楽しみの一つです。ダイスにもデジタル化が進み、とても便利になっています。そのため様々な種類のダイスが登場しており、「一体どれがいいのか?」とお悩みの方にTRPGにおすすめのダイスの選び方をご説明します。

ダイスってなに?

ダイス(英語表記でDice)はTRPGをやる上で必須のアイテムでいわゆるサイコロです。ただその形状は六面体のサイコロや20面体、12面体、10面体、8面体、4面体のものがあります。TRPGでは戦闘時の攻撃や回避、スペルキャストの成否などありとあらゆる行動の成否判定をダイスを使っておこないます。この成否判定を行う行為をダイスロールと呼び、3d6(6面体を3個)や1d10(10面体を1個)など表記します。行動の結果がランダムで変化することがゲームを盛り上げる要因になっています。

ダイスの目を使うことで確率の話になりますが、0~100%の目標に対して10面体を2個(うち一つを10の位、もう一つを1の位)使い判定するわかりやすい方法や、ダイスの目の合計が目標値を超えているかどうかで判定を行う方法など、ゲームの特徴を表すものでもあります。ダンジョンズ&ドラゴンズではd20ロールと呼ばれる20面体で判定する方法を採用しています。またダイスロールだけでなくキャラクター作成時にそのステータスを決定する際にも使います。STRやDEXなどのステータスを3d6で決めるものも多く、複数のダイスの合計値を採用することで確率的にも歪なステータスになりにくくなっています。

ダイスの種類

TRPGのリプレイを読んだり動画を見ているとさまざまなタイプのダイスが出てきます。いくつかのダイスは実物としてあるため入手することができますが、計算上の処理だけを行う特殊なダイスには実物がありません。便宜上1d3などを書きますが、オンセツールなどが登場する以前は実際のダイスの目を半分にするような処理をしたりしていました。オンセツールなどダイスツールの登場で実在しないダイスを作ることも可能になっています。

1d6ダイス/6面体

1d6のダイスは一般的に6面体のサイコロとして認知されており、一番入手しやすいダイスです。頂点にある数字が目となります。TRPGのキャラクターの能力値決定などによく使われます。ソードワールドなど6面体のサイコロしか使用しないルールブックも存在します。100円均一などで簡単に入手できます。

1d4ダイス/4面体

1d4のダイスは三角錐の形をしています。このダイスの特徴はロールすると上面は必ず頂点になるため、各面の下部に値が描いてあります。ダメージの小さい武器や魔法使いの体力など大きな数値が出ないようなロールで使われます。

1d8ダイス/8面体

1d8のダイスは四角錐の底面を合わせたような8面体の形をしています。ちょっと強めの武器のダメージなどによく使われます。

1d10ダイス/10面体

1d10のダイスは10面体の形をしています。1~10の範囲の他に2個使うことで一つは十の位、もう一つを一の位とすることで1~100の数値を表すことだできます。クトゥルフ神話TRPGなどベーシックロールプレイング(BRP)のシステムを使用しているルールブックでは行動の判定に必ず使用するダイスです。市販ではなかなか入手しにくいですが、ホビーショップなどに置いてあることがあります。

1d12ダイス/12面体

一面が正五角形で構成された12面体のダイスです。あまり使用することはないダイスですが、大ダメージを与える武器などに使うことがあります。市販ではなかなか入手しにくいですが、ホビーショップなどに置いてあることがあります。

1d20ダイス/20面体

1d20のダイスは20面体の形をしています。D&Dの判定であるd20システムの根幹となるダイスであり、攻撃ロールやセービングスローに使われます。目の確率が5%であるため、ざっくりとしたBRPのロールにも対応できます。

1d100ダイス/100面体もしくは10面体2個

1d100のダイスは100面体の形をしています。BRPの判定に使われ、1~100%の判定と相性が良いです。まれにホビーショップに置いてあることがありますが、ほぼ球体である100面体ダイスは大きいため、10面体を二つ使用することでロールされる事が多いです。

1d2ダイス

1d2というダイスは実在しませんが、ダイスの奇数を1、偶数を2と割り振ることでも同じ結果を得ることができます。

1d3ダイス

1d3というダイスは実在しませんが、クトゥルフ神話TRPGなどのパンチによるダメージに用いられることが多くあります。そのため一般的には6面体のサイコロを使い、賽の目を半分にして切り上げることで同様の結果を得ることができます。

D66ダイス

D66というダイスは存在しませんが、これは6面体2つを用いて11、12、13、14、15、16、21、22・・・のように十の位と一の位がそれぞれ1~6の範囲で出現することで判定できます。あまり使うことはなく一部の方が1/36を判定する時に使います。

TRPGにおすすめのダイスの選び方

いざTRPGを始めるときにダイスが必要なことはご説明しましたが、ダイスも大きく分けると2パターンあります。一つは実物のダイスで手に取って使うもので、もう一つはダイスの形状のないデジタルのものです。さらにデジタルではアプリとして使えるものとブラウザで扱うツールに別れます。どれも一長一短があり、好みやプレイ環境によってどれを使うべきか変わってきます。

おしゃれなものもある実物のダイス(サイコロ)

ダイス
TRPGは最近ではオンラインでのセッションが増えていますが、元々はテーブルを囲んで実際にダイスを振って遊んでいました。そして6面体のサイコロ以外のダイスを見た時は多くの人が衝撃を受けたはずです。実物のダイスを使用すると、戦闘やセービングスローなど手に汗握る場面では本当にダイスを握る手に汗をかいたりします。

種類はどれでもいいの?

さまざまな形をしていますが、実際にTRPGで使用するダイスを必要な数だけ選ぶなくてはいけません。ダンジョンズ&ドラゴンズでは20面体をよく使いますが、ソードワールドTRPGであれば6面体のサイコロで十分です。

おしゃれなダイスはいいの?

おしゃれなダイスは全く問題ありません。ダイスの種類でGMが文句を言うことはまずありません。おしゃれなダイスにはカラフルなものや透明感のあるものもあります。ちょっとしたインテリアとしても人気です。他にも小さい子供の知育玩具としても人気です。

材質はなんでもいいの?

ほとんどのダイスがプラスチック製です。木製や金属、高級な象牙なども稀にありますが重さや転がり方を考えるとプラストック製のものがおすすめです。

アプリ

アプリ
スマホの普及でダイスのアプリもいくつか誕生しました。6面体のサイコロなら比較的簡単に入手・使い回しができますが、多面体のダイスはなかなか見かけることがなく、またアプリであれば無料で利用できることもあり使い勝手が良いです。TRPGに実用性を追求したタイプと言えます。

例えば、遠くのオフライセッション会場のTRPGに参加する時ダイスを忘れてしまっても、即アプリをインストールすることでロールプレイに支障をきたすことなくできます。ダイスを人に借りることもできますが、手に汗握ることも多いので自分用である事がが望ましいです。

アニメーション機能はあり?

好みによります。シンプルですぐに結果が出て欲しい人はアニメーションなし、実際にロールしている感じが欲しいのであればアニメーションありが良いでしょう。スマホの場合操作が指で弾いたり、スマホを振ったりでロールするのですが、アニメーションがある場合はロールでも実際にダイスを転がしたような気分になれます。

サイトのツール


スマートフォンアプリでの開発まではいかないもののランダムな処理が行われるプログラムでブラウザ上で動かすことができるアプリケーションです。スマホアプリと似たようなものですが、スマホやPCなどデバイスに関係なくブラウザさえ開けば利用することができます。個人で開発・公開されているためいつ利用ができなくなるかわかりませんが、別タブを開いて使うことができるので使い方によっては便利です。

オンラインセッションツールは?

オンラインセッションツールにもほとんどの場合はダイス機能が標準搭載されています。キャラクターメイクなどにも使うので、実物やアプリのインストールなどは不要です。

ダイスの入手方法は簡単

ダイスの入手方法ですが、どの種類のダイスを使うかによって変わります。実物であれば購入が必要ですし、アプリであればインストール、サイトのツールであればアカウントを作ったりする必要があるものもあります。実物やアプリは一通り揃えておいた方が無難ですが、自分にプレイスタイルにあった形での入手でも大丈夫です。

通販で買う

ダイスは通販サイトであれば簡単に見つけることができます。選び方は至ってシンプルで、ルールブックで指定されている種類です。あとは自分の好みで選ぶといいです。
シンプルなダイスだけのセットから、パッケージや質感にこだわった高額なダイスもあります。高額ダイスではクトゥルフ神話TRPGの人気もあり、「エルダーダイス[Elder Dice] クトゥルフ神話 多面体サイコロ9個セット」も人気のダイスです。

店舗で買う

ダイスはよく見かけるものではありませんが、ボードゲームを扱うようなホビーショップに行くと大抵置いてあり、1個100円前後で購入することができます。
100円均一の店舗には多面体のダイスは置いてありませんが、通常のサイコロ(6面体)であれば購入することはできます。 

アプリをインストール

iPhoneやAndroid携帯のストアで「ダイス」で検索すると候補がたくさん出てきます。アニメーションが無いすぐに結果が見れるものものあるので、好みのものをインストールすることができます。ダウンロードしてしまえばオフラインでも利用できるのでネット環境がない場所でも使うことができます。アプリによってはダイスの面数を任意の数に指定することができるものもありますが、アニメーションが素晴らしいものの6面体しかないものや、無料でも広告が表示されるものがあります。

iPhoneアプリでは「TRPGダイス*」がシンプルで使いやすいです。

ダイス機能のあるサイトを活用する

ウェブアプリとしてブラウザで使用できるのでインターネット環境さえあればいつでも使うことができます。個人が無料で公開されており、クトゥルフ神話TRPGのために運営されているようですが、クトゥルフに限らずあらゆるTRPGのダイスとして対応できています。

ダイスロール
当サイトのウェブダイスツールです。1D3・1D4・1D6・1D8・1D10・1D12・1D20・1D100のダイスと、任意のダイスとプラスの修正値で合計値を出すタイプのダイスがあります。

3D6をロールする  2D6+6をロールする
・Googleにもダイス機能があります。ダイスの種類や修正値の設定も可能です。

まとめ

TRPGも時代の変遷とともにダイスのあり方も変わり、スマートフォンが普及したことで実物のダイスを持ち歩く必要もなくなりました。アプリの登場でダイスロールの利便性は一気に向上しました。また最近ではオンラインセッションが主流になっており、セッションツールにダイス機能も組み込まれていることからそもそもダイスを用意する必要がないということもあります。状況が落ち着いたら集まってTRPGをすることもあると思います。その時一つは自分用として用意したいですね。

関連記事一覧