Midjourneyの使い方|TRPGの背景や挿絵に使える画像をAIが自動生成

Midjourney(ミッドジャーニー)とは

今、SNSで話題となっている自動画像生成ツールですが、新しい思考媒体を探求し、人類の想像力を拡大する独立した研究所であるMidjourneyが開発したAIが文章から自動で画像を生成するディスコードのプログラムです。基本的には公式サーバで動きますが、有料プランに加入することで自分のサーバでも稼働させることができます。


TRPGではオンラインセッションが主流になってきており、セッション時に使える画像を自動生成してくれるということで多くのユーザーが画像を作っています。特にファンタジーやサイバーパンクなどは相性が良いようです。

Midjourneyの使い方

Midjourneyでは難しいプログラミング技術は必要なく、簡単なコマンドを入力するだけなので誰でも簡単に画像を作ることができます。ただディスコードを使うので、ディスコードが初めての人は最初はよくわからないかもしれません。手順は以下に書いているので、その流れで進めると良いでしょう。

Discordのアカウントを作る

Midjourney自体がディスコードのサーバで動くボットであるため、ディスコードのアカウントは必須です。

Midjourneyの公式サーバーに入る

Discordのアカウントを作成したあと、Midjourneyの公式サーバー(https://discord.com/invite/midjourney)にアクセスして参加します。サーバー内に入るとさまざまなチャンネルがありますが、NEWCOMER ROOMSのnewbies-○○のどれかに入ります。

Midjourney公式サーバーはこちら(Discordに移動します)

/imagineコマンドで早速画像を作ってみる

画像はNewbiesのチャンネルに入りチャットにコマンドを流すことで生成することができます。生成ためには「/imagine」コマンドを実行する必要があり、/imagineの後に生成したい画像のイメージとなる単語やフレーズを入力するだけで後はAIが自動で生成します。無料トライアルでは25回分のジョブがあり、1つ作成するごとに1ジョブを消費します。

/imagineをチャット欄に入力すると[pronpt]が出てくるので、そのあとに単語や文章を記述すればとりあえずOKです。単語や文章は基本的には英語が良いですが、たまに日本語でも生成されることがあるようです。

/imagine ワード1,ワード2,ワード3…
/imagine 文章…
例)/imagine Two people were standing on top of the huge ruined pagoda

コマンドを実行し、何も問題がなければ画像生成が始まります。
生成した画像
生成が完了すると4つの画像とU1~U4のボタンと更新マーク、V1~V4のボタンが画像の下に出てきます。

  • U1~U4・・・U1~U4のボタンはアップスケールのボタンで、選んだ画像をアップスケールすることができます。アップスケールすることにより選んだ画像が1024×1024より大きく、詳細部分が明確な画像で生成することができます。
  • V1~V4・・・V1~V4のボタンは新しいバージョンを作ることができます。

Uボタンでスケールアップした場合、さらに追加で設定することができます。

  • Make Variations・・・Vボタンと同じようにバリエーションを作ることができます。
  • Upscale to Max・・・画像を約1664×1664のサイズにスケールアップできます。
  • Light Upscale Redo・・・できるだけ詳細を追加することなく、再びスケールアップをします。

Uボタンは選んだ画像を大きくする、Vボタンは選んだ画像をベースに異なるバージョンを3つ作り直すと考えると良いでしょう。Vを使うことでよりイメージに近いものが出来上がるかもしれません。

保存する

生成した画像は画像を右クリックして[save image]を選ぶことでローカルコンピュータに保存することができます。

コマンドやパラメータ

コマンドは/imagine以外にもいくつかあります。特に/infoはトライアルで使用している時に残数確認で使います。また、コマンドにパラメータを付与することで設定をつけて画像生成をすることができます。

使えるコマンド

コマンドは以下のものが使えます。トライアルであれば/imagineと/infoのみで十分でしょう。

コマンド説明
/imagineテキストから画像を作ります。50秒で4画像作成されます。
/infoあなたのプロフィールとプランと使用状況に関する情報を表示します。
/invite招待リンクを生成し、DMに送信して、誰かをサーバーに参加させることができます。
/ideasプロンプトのためにいくつかのランダムなアイデアを与えます。
/help便利なリファランスにボットオプションを表示します。
/subscribe購読ページへのリンクを取得します。
/fast
/relax
「Fast」モードと「Relax」モードを切り替えます。
/showジョブを別のチャネルに移動したり、アーカイブされたスレッドからジョブをアップスケールしたり、その他の同様の状況 (初心者チャネルから移動するなど) を行うことができます。
/private
/public
「Private」モードと「Public」モードを切り替えます。

/imagineコマンドにパラメータを付与する

/imagineコマンドを入力するときにパラメータを付与することでサイズを指定したり、プロンプトに必要なものだったりします。

パラメータ説明
−−w画像の幅。64の倍数(−−hdなら128)で指定します。
−−h画像の高さ。64の倍数(–hdなら128)で指定します。
−−seed乱数シードを設定して毎回同じ疑似乱数が得られるようにします。世代間での再現性を持たせます。
−−no否定的なプロンプトを設定します。
−−videoDMに紐づけられた進行状況の動画を保存します。動画リンクの取得には✉️ を開く必要があります。
−−iwテキストの重みに対する画像の重みを設定します。デフォルトは0.25。
−−fast画像生成が早くします。ただし、一貫性が低くなります。
−−version
−−v
古いアルゴリズムを使う場合1または2を指定します。
−−stylize
−−s
画像の「stylization」の強さを設定します。値を高く設定するほど、より独断的になります。デフォルトの数は2500です。
−−quality
−−q
レンダリング品質にかけたい時間です。デフォルトは1です。
−−hd大きな画像には向いているが一貫性が低い別のアルゴリズムを使います。抽象的な画像や背景画像作成に向いています。
−−stop世代を以前のパーセンテージで停止させます。10~100の間になります。
−−uplightアップスケールの時に使うことで、オリジナルの画像に近づけます。
−−sameseed結果のグリッドのすべての画像に同じシードを設定します。
−−aspect手動で幅と高さを設定する代わりにアスペクト比を設定します。
−−aspect 16:9 はショートカットで −−ar 16:9 でもOK。

サイズのショートカット

画像サイズを一つ一つ入力するのが大変な時のためにショートカットが用意されています。

  • −−wallpaper: −−w 1920 −−h 1024 −−hd (幅1920px 高さ1024px 大画像用アルゴリズム使用)
  • −−sl: −−w 320 −−h 256 (幅320px 高さ256px)
  • −−ml: −−w 448 −−h 320 (幅448px 高さ320px)
  • −−ll: −−w 768 −−h 512 −−hd (幅768px 高さ512px 大画像用アルゴリズム使用)
  • −−sp: −−w 256 −−h 320 (幅256px 高さ320px)
  • −−mp: −−w 320 −−h 448 (幅320px 高さ448px)
  • −−lp: −−w 512 −−h 768 −−hd (幅512px 高さ768px 大画像用アルゴリズム使用)

(例)/imagine prompt: http://myimageonline.jpg A forest spirit at night −−iw 0.2 −−no trees −−hd

Stylize値

Stylize値を設定することで画像の芸術性が増します。

  • −−stylize 625 あまり芸術的ではないようにしたい時。
  • −−stylize 1250 「あまり厳密ではない」が「きれい」である必要がある時 (熟練したユーザーに推奨)。
  • −−stylize 2500 デフォルト。設定する必要なし。
  • −−stylize 20000 テキストから広がり、イメージを残しつつ芸術的に仕上げたい時。
  • −−stylize 60000 とても芸術的に仕上げたい時。

Quality値

レンダリング品質にかけたい時間を設定できます。

  • −−quality 0.25 描画は荒い。4倍速/低品質
  • −−quality 0.5 詳細部分が荒い。 but 2倍速/低品質
  • −−quality 1 デフォルト。設定の必要なし
  • −−quality 2 詳細。 2倍低速かつ価格も2倍 (1画像で2分).

/imagineコマンドに画像URLを差し込む

/imagineのプロンプトに1つ以上の画像URLを差し込むと、その画像を直感的に使用します。これは画像だけではなく、画像とテキストの組み合わせでも可能です。重みを調整することで生成される画像への影響を上げることができるようです。

  • −−iw: 画像の重みを調整します。デフォルトは0.25。

画像URLを差し込む場合はプロンプトに順番があります。
/imagine [画像URL] [テキスト] [パラメータ]

/imagineのテキストに重みをつける

/imagineのプロンプトにテキストを入れる場合、任意の部分に重みづけをすることができます。

  • ::○○ その単語に○○(数字)の重みをつけます。マイナスも可。

::-1のようにマイナスの重みをつけることもできますが、全ての合計がマイナスになることはできません。

(例)/imagine hot dog::1.5 food::-1 hot dogに1.5の重みをつけて、foodに-1の重みを付けます。

ライセンスと商用利用について

無料で使える25ジョブが終了すると画像生成ができなくなるため、継続して使用する場合はライセンスを購入して有料版に切り替える必要があります。GPU Timeとは描画のための処理速度で、Fastは倍速、Relaxは低速です。プランによってFastの量が変わりますが、低速であればStandardとCorprateは無制限で使うことができます。Meterd modeは追加料金でFast GPU Timeを追加することができるかを表しています。ある程度の量の画像生成を行うのであればStandardプランが良いでしょう。なお、収益が年間100万ドル以上の会社はCorporateプランになります。

Free Trial
無料
Basic
有料
Standard
有料
Corporate
法人
価格無料$10/月$30/月$600/年
Fast GPU Time25分/終身200分/月15時間/月120時間/月
Relax GPU Timeなしなし無制限無制限
Meterd modeなしありありあり
Personal bot chatなしありありあり
private visibilityなしありありあり

※2022年8月1日現在のプランです。変更される可能性があります。

画像の権利は生成に使ったプロンプトや複製の作成、派生物の作成などはMidjourney側でも保有しますが、製作者もアセットの権利を保有します。ただ、Midjourneyは投稿された画像やプロンプトを使ったりリミックスできるオープンスペースであるため、公開されている他の人の画像を使うことは可能なようです。なお、非公開にするには有料プランに加入が必要です。有料プランの契約をしているのであれば問題なさそうです。

イメージに近づけるためのコツ

自分の持つイメージにAIの判断を近づけるためには、より細かい情報を与える必要があります。

  1. AIに伝える情報を増やす
  2. AIに伝える情報を変えてみる
  3. 情報の重みを調整する
  4. サンプル画像があるならプロンプトに画像URLを入れる
  5. Vボタンを使い、バリエーションを試す
  6. 他の人の作品でいいのがあれば、その作品でバリエーションを試す

まとめ

いかがでしたか?Midjourneyは背景やイメージ画像を生成するのに便利なツールと言えます。TRPG界隈でも利用価値のあるツールであり、特にオンラインセッションが増えた現在であれば、素材として欲しがるGMも多くいると思います。立ち絵には合わないと思いますが、世界観の溢れる風景画像や挿絵として場面転換に使う画像としても良い画像が作れそうです。Discordアカウントがあるのであれば是非ともMidjourneyを使ってみましょう!

関連記事一覧