PvPとは|TRPGの演出に使うプレイヤー間の対立構造

TRPGはゲームマスターとプレイヤーの協力をもとに楽しむものですが、中にはプレイヤー同士で対決するようなものもあります。テレビゲームやスマホなどでは盛んなPvPですが、TRPGでは一体どのようなものか、わかりやすいようにTRPGのPvPについて解説します。

PvPとは

PvPとはPlayer versus Playerの略語で、プレイヤー同士が対決するものを表します。協力型のゲームプレイと異なり、相手プレイヤーを倒すことが勝利条件となっています。もともとコンピューターゲームでは「ストリートファイターⅡなど」対戦型ゲームが存在していましたが、オンライン上で大人数で当時プレイできるゲーム(MMO)が普及するとともにPvPというワードも広まりました。「スプラトゥーン」や「スマッシュブラザーズ」など子供でも楽しめるゲームの他に、FPS系の世界的流行も広まるきっかけになっています。ゲームによってはPvPを行いやすいようにできているものもありますが、同意のない状態で行われる一方的な攻撃にも成りかねない部分があります。

TRPGのPvP

TRPGでもPvPを行うことは可能であり、ゲームマスターが敢えてPvPを行うようにシナリオを作ることもあります。TRPGのシナリオがPvP用であれば、ほとんどが実際の戦闘シーンはシナリオの終盤に行われるように設計されています。TRPGでは協力型のセッションが多いですが、協力型が苦手な人や刺激が欲しい、秘密が欲しいというプレイヤーはPvPを好みます。プレイヤー間で優劣がついてしまうため、「どんな結果になってもPvPを楽しむぞ!」という気持ちがないと残念な気持ちになることもあり、ゲームマスターの腕の見せ所とも言えます。

PvPに向いているルールブック

基本的にPvPに向いているルールブックというものは存在しません。PvPを推奨または許容するのはゲームマスターの判断であり、ルールブック自体ではカバーすることはありません。そのため、どのルールブックでもPvPは可能と言えます。ただし、ファンタジーもののシステムよりはよりクトゥルフ神話TRPGのように現代に近い舞台をプレイできるシステムのほうがプレイヤーも想像しやすいでしょう。

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PvPのやり方

いくら自由度が高いTRPGでも何も理由なく他のプレイヤーに襲いかかっていいものではありません。対立構造を生み出すPvPであってもTRPGではセッションを成立させる義務が生じます。また、そのような暴走が起きないようにゲームマスターはプレイヤーを上手に誘導する必要があります。

秘匿ハンドアウト(HO)を使う

ハンドアウトは配布する資料全般を意味します。TRPGではプレイ時にハンドアウトを渡したりしますが、キャラクター作成時にシナリオに合うようなキャラ設定としてハンドアウトを渡すこともあります。その中に自分以外に誰にも知られてはいけないものとして秘匿ハンドアウトが含まれることもあります。この秘匿ハンドアウトの設定が最終的にゴールとなるのですが、キャラクターにとって真逆で合った場合はゴールの手前で衝突が起きます。設定次第では直前まで協調路線を歩んでいたプレイヤーがある事で真逆に進むことも可能です。

キャラクターAはかつて悪徳だった大富豪NPCに命を助けられて、その子供を護衛をしています。キャラクターBは幼少期に大富豪NPCに両親を殺され、一族もろとも敵討ちをしたいと思っています(秘匿)。キャラクターCは自分の子供にかけられた呪いを解くには大富豪NPCの子供の命が引き換えと言われています(秘匿)。このような簡単な設定であっても、大富豪NPCの子供の扱いで対立構造が生まれます。

呪いや狂気などの状態異常を使う

PvPシナリオではない場合、キャラクターの状態異常を引き起こして仲間を襲わずにはいられない状況を作ることも可能です。ファンタジー系TRPGでは魔法などで治療することが可能ですが、現代ものであれば状態異常の治療は困難なため戦うが発生することがあります。ここで大切なのはゲームマスターが引き取ってしまうとPvPの構図にならないため、プレイヤーに状態異常のロールプレイをしてもらうことです。また、落とし所を用意しておくことも大切です。

PvPを扱ったシナリオ

TRPGのシナリオでPvPができるシナリオも以下のようにいくつか販売されています。

PvPを楽しむために

PvPの楽しさはキャラクターになり切るかどうかということの他に、プレイヤーの価値観も大きく影響します。日本人の場合、農耕型民族の血筋なのか他者と争うことをあまり好まないため、PvPを苦手とする人も多いようです。ただ、ゲームはゲームと割り切ってキャラクターになり切ることでPvPを楽しむことも可能です。PvPは単純に力押しではなく、頭脳戦で進めることも可能です。同じルールに則って、キャラクターのステータスに頼らずプレイヤーの創意工夫によってさまざまな闘い方もできるので映画の主人公のように振る舞うと楽しめるでしょう。

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