TRPGとは

TRPGとは?|初心者にもわかりやすく意味や種類、歴史を解説

TRPGとはなんだろう?どこかで聞いたフレーズにTRPGがあったとか動画でクトゥルフ神話のセッションを観て楽しそうと思ったなどTRPGに関心を持った方も多いと思います。そんなTRPGに興味を持った方にわかりやすいようにTRPGの魅力を解説します。

TRPGとは

TRPG
TRPGとはテーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム(Table-talk Role-Playing Game)の略で、いわゆる会話型で進めていくロールプレイングゲームのことです。
遊ぶためのルールや世界観を記したルールブックがあり、そのルールブックを使いながらシナリオのゴールを目指す遊びです。ほとんどの場合はゲームを取り仕切りシナリオとルールを管理するゲームマスターと、一登場人物(キャラクター)として参加するプレイヤー(1〜6人程度)でセッションを行います。ゲームマスターが用意したシナリオをキャラクターが会話を中心に進め、何か行動を起こした時や戦闘などはダイス(サイコロ)を使って成功や失敗を決定します。シナリオをクリアするとキャラクターは報酬を得たりレベルが上がったりしますが、セッション中にうっかり死んでしまうこともあります。

このTRPGは元々はアメリカ発のテーブルゲームの一種で「Tabletop RPG」という名称で楽しまれているのですが、日本ではTRPGという和製英語で認知されました。日本ではロールプレイングゲームといえば「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」などゲーム機を使ったイメージがありますが、TRPGはゲーム機は使わずに紙と鉛筆、サイコロなどアナログな道具と人同士の会話で行うゲームです。ただ近年ではアプリケーションの開発に伴いデジタルツールを使いながら進めるようにもなりました。コンピューターによる処理ではなく、人間同士の会話がベースとなり自由度は高いものと言えます。ただ自由度が高すぎる弊害もあり、想定外のことが発生すると進行が止まったり、これまで維持していたバランスが崩れたりと思わぬハプニングも起きます。またサイコロの目によって行動の成否が変わるので、適度な緊張感をもたらす不確定さも楽しくい要因と言えます。

TRPGの意味

TRPGではロールプレイ(Role-Play)を必要ですが、ロールプレイとは「何かの役になりきること」を意味しており、接客の練習などにも使われています。TRPGではゲームのキャラクターになりきってその世界の一員としてストーリーを体験します。そのストーリーは目の前で攫われた人を助けるようなことや老婆からのお使い、王様からの依頼、未知の恐怖との戦いなど様々で、プレイヤーは生き残りながら様々な問題を解決して成長していきます。つまりTRPGの意味は、「GMとプレイヤーが実際にその世界に実在するように会話や協力をしていくことで繰り広げる物語を楽しむ遊び」と言えます。

現実じゃない世界の一人になれる、物語の主人公になれる、というものがTRPGの魅力であり想像力を働かせて他のプレイヤーと共有できることが面白さでもあります。

TRPGの歴史


出典:Dungeons & Dragons
元々テーブルゲームで行われていた”役になりきる”という遊び方でしたが1974年に登場した「ダンジョンズ&ドラゴンズ」により、現在のRPGの礎ができました。日本には1980年代前半に翻訳されて普及が開始。「ダンジョンズ&ドラゴンズ」や「トラベラー」、「クトゥルフの呼び声」などがホビーショップなどで販売されました。そしてTRPGという文化はにコンピューターゲームのフォーマットとして成立し、「ウィザードリィ」や「ウルティマ」、日本初では「ドラゴンクエスト」など後世に影響を与えるジャンルとしてRPGに進化をしました。

その後、ゲームリプレイの連載である「ロードス島戦記」がヒットしTRPGの普及に貢献しました。その後、日本発のTRPG「ソードワールドRPG」が発売。当時ホビーショップで割とお高めな値段でしか購入できなかったルールブックが、書店の文庫として購入できるようになりました。購入のハードルが下がったことで一気に普及し、本格的なTRPGのブームが起きました。しかし、トレーディングカードのブームがやってくるとTRPGの市場は縮小。一時期の加熱はなくなりはしたものの、リプレイ集やサプリメント、D&D第3段の登場、また動画サイトから始まった「クトゥルフ神話TRPG」のカルトな人気などもあり、現在もファンの間では楽しまれています。

世界的に見ればダンジョンズ&ドラゴンズがメジャーですが、日本ではクトゥルフ神話TRPGの躍進により人気が再加熱しています。

オンラインセッション

TRPGの醍醐味は人間同士が会話をしてストーリーを進めていくところにあるが、物理的に集合が難しいことがしばしばあった。そこでオンラインによるTRPG環境が整い、近くにいなくてもブラウザなどでもツールを活用してオンラインセッションができるようになりました。オンラインでのTRPGセッションツールが登場したことで直接会わずともTRPGができるため、コロナ禍で会えない現在でも変わらずゲームを楽しむことができます。なおオンラインセッションを編集し動画サイトにあげることで今でもTRPGの新規ユーザー獲得に貢献できています。

コロナ禍になる以前からデジタル技術の普及によりオンラインセッション環境が整いました。ただオフラインでの集まりができなくなることでオンラインセッションに流れた人も多く存在しており、今ではオンラインが主流となっています。

TRPGの種類

ゲーム機のRPGにも様々なジャンルがあるようにTRPGにもジャンルがあります。しっかり作り込んだものや別メディアでのヒット作品をTRPG化したもの、ブームに乗っかって作られたものなどと種類は豊富ですが、TRPGブームが去ったあとは人気のないものは淘汰されていきました。また世界観などを表現しやすさや理解のしやすさなどからファンタジーものは受け入れられやすいです。細かく細分化すると色々ありますが雰囲気で大きく分けて「ファンタジー」「現代・近未来」「ホラー」「SF」の四つに分類されます。

ファンタジー

剣と魔法の世界を舞台としたものが多く、TRPGの王道ジャンルとも言える。ルールブックの数も多く、世界観を作り込んだものやルールを確立したもの、何かを焼き直したようなものなど玉石混合でした。「ダンジョンズ&ドラゴンズ」や「ウォーハンマーRPG」といったコアな世界観を持つものから、国産の「ソードワールドRPG」「アリアンロッドRPG」などがこのジャンルになります。

現代・近未来もの

舞台を現代もしくは近未来にしたもの。ガンアクションや能力を操るもの、学園ものなどさまざまでゲームやアニメなど他メディアで人気が出たものをルール化したものも多く存在します。「ワールド・オブ・ダークネス」や「真・女神転生RPG」などがこのジャンルで、他メディアのTRPG展開が多いのでよく理解されています。

ホラー

迫り来るホラーを体験。他のゲームとは違い「恐怖」という感情にフォーカスしています。恐怖や錯乱などを精神状態の変化も楽しむという、なんだかんだでプレイ難度が高いジャンル。今のTRPGを牽引している「クトゥルフ神話TRPG」が有名です。

SF

ファンタジー同様、古くからあるジャンルで科学が発展した空想世界を舞台としたものです。「トラベラー」など。未来の技術など実在しないものへのGMの表現力やプレイヤーの理解が試されます。

サイバーパンク

荒廃した近未来でSF要素を持つジャンルとしてサイバーパンクがあります。攻殻機動隊やマトリックス要素満載の世界観を楽しむことができます。古くは「メタルヘッド」があり、最近では「シャドウラン」や「サイバーパンクRED」が人気です。

TRPGに必要なもの

TRPGをやったことがない人であればプレイするには何が必要かわからないこともあります。どのジャンルのTRPGをやるにしても共通して必要なものがあり、ゲーム進行を円滑に進めるものであればあったほうが望ましいものがあります。ただ、コストがかかるものがあるので無理に全部用意するのではなく少しずつでも用意するほうが良いでしょう。

ルールブック


出典:富士見書房公式TRPG ONLINE
まずルールブックでこれがないと始まりません。ルールブックはボックスタイプのものや文庫、ムックタイプなど種類やサイズは様々です。文庫である「ソードワールドRPG」は購入のハードルの低さからもTRPGの普及に役立っています。円滑なゲーム進行をするには各人が1冊ルールブックを持つことが望ましいです。もしGMや他プレイヤーがルールを把握しており、円滑な進行ができるとGMが判断した場合は無くても問題はありません。

TRPG初心者の場合はいきなりルールブックを買うのは躊躇われます。最初の数回のお試し期間は無料のルールブックなどがあればダウンロードをしておくほうが良いでしょう。TRPGの面白さを理解できたのであれば頑張ってルールブックは購入しましょう!
ただ「ダンジョンズ&ドラゴンズ」や「クトゥルフ神話TRPG」では無料のルールブックがPDFで用意されているのダウンロードをしておくと良いです。

ルールブックの所持についてはいつも論争に発展しやすいものです。買えない理由はいくらでも思いつくので、逆にどうやったら手に入れることができるかを考えてみましょう。誰かからもらう、お小遣いを少しずつ貯める、ポイントを貯めて換金するなど様々な方法でゲットできるのでできることに取り組んでみましょう。

ダイス(サイコロ)


ゲームで遭遇する場面や戦闘などの成否はほぼダイスで決めます。そのランダムさがTRPGを楽しむ要因でもあり欠かせません。そのためダイスもルールブックに指定されているものと数が必要になります。現在あるTRPGの多くは6面体のサイコロを使うものが多いが、当時ダンジョンズ&ドラゴンズは6面体以外にも20面体、12面体、10面体、8面体、4面体といった普通ではあまり見かけないダイスも使っていました。また現在ではダイスロールを行うサイトやアプリも多数出ているので、これらで代用することも可能です。
webブラウザでのダイスロールはこちら

筆記用具

キャラクターシートへの記入やマッピング、メモを取るなど使い方は様々。ただ消すこともあるので鉛筆やシャープペンシルが望ましいです。またオンラインセッションツールを使うことでキャラクターシートのデジタル化も可能です。ダイスを振ってキャラクターのパラメータを記入していく過程も楽しい要素です。

マスタースクリーン

GMとプレイヤーが同じテーブルにいる場合、GMはシナリオや手元の資料が見られないようにするために目隠しを使用します。目隠しもリファレンス機能を備えたマスタースクリーンがあるととても便利です。GMがノートパソコンで進行をする場合は画面を見られることもないため特に必要ありません。またオンラインセッションの場合はそもそも使うことはありません。

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PC

コロナ禍の現在ではオンラインセッションが主流となっており、PCのブラウザやセッションツールを用いてTRPGを行うことがあります。PDFでルールブックを持っているのであればパソコンでルールをすぐに検索もできるので便利です。

TRPG初心者でもすぐに始めることができる

TRPGは初心者でもすぐに始めることができます。最低限ルールブックと人数があればできるし、全員が初心者であっても可能です。ただ継続してプレイするためには越えなくてはならないハードルもいくつかあるのも事実です。「人数」「場所」「時間」のような物理的なハードルと「恥ずかしさ」のような感情面のハードルなどがありますが、始めたばかりの人はハードルを乗り越えてこそ本当の楽しみが現れます。

人数

TRPGは物語の進行と管理を司るGM、そして物語を演じるプレイヤーがいて成立します。プレイヤーの人数はGMが管理できる人数であれば何人にも可能で、一人よりも役割を分担できる人数でやるほうが盛り上がります。どのようなルールブックで遊ぶかにもよりますが、バランスを考えてパーティーを組むとGMも管理しやすくなります。オンセが中心となっている現在ではSNSでの参加者募集も頻繁に行われており、比較的人集めも簡単になっています

場所

声をあげて行われるTRPGではこれまでプレイする場所も重要でした。大きめのテーブルがあり声も出せる場所というと限られており、個人宅だけではなくホールを借りたり、ゲームができる店舗やカラオケルームなどさまざまな場所で行われていました。現在ではオンセが多くなったことで各自が自宅からPCで参加できる環境が整っています

ロールプレイの恥ずかしさ

初心者が陥りやすくキャラクターに感情移入ができていない場合に恥ずかしいと感じることがあります。この恥ずかしさは「なりきること=楽しむ」ということを理解していないと客観的に自分を見つめてしまうために湧き上がります。そもそもゲームに参加している人は全て何かの役になりきっている同じ仲間なので恥ずかしいと感じる必要もありません。オンセであれば顔を見られることはなく、またテキストで進行するテキセであれば声も聞かれることはないので恥ずかしさはありません

時間

プレイ環境やシナリオの長さなどで一回のセッション時間が大きく変わりますが、だいたい2~4時間かかることが多いです。オンラインセッションでテキストセッションでは文字入力もあるため通常のセッションよりも長くかかります。セッションが長くなることもあるため、セッションの途中で中断して別日に続きをすることもあります。

経験

極論を言えば経験は不要です。TRPGの経験が豊富(セッション回数が多い)から良いというものではなく、積極的にセッションに参加する姿勢と周りの人と楽しむ気持ちさえあれば初心者でも全く問題はありません。GMの言うことを聞かずに勝手に振る舞う人やマイルールを押し付ける人、自分のことしか考えないような経験者は逆に邪魔になります。円滑なプレイや初心者をサポートすることを考えると経験は多少必要ですが、経験に縛られて尻込みする必要はないでしょう。

TRPGの楽しみ方はたくさんある

TRPGは人と関わりながら遊ぶものなので多少なりとコミュニケーション能力を必要とします。そして、その楽しみ方は人それぞれであり、自分の楽しみ方を押し付けずに人の楽しみ方も受け入れる広い心を持っているとセッションが終了した時にみんなが楽しくなります。一人称のロールプレイが苦手な人は三人称のロールプレイを行うと楽しめます。なかなか発言しない人もいますが、彼らは喋りたくないのではなく会話に参加するタイミングが掴めないだけです。初心者であれば勝手がわからないことが当たり前なので、慣れた人が「◯◯はどう思う?」と意見を引き出してやると参加した気持ちも高まります

まとめ

TRPGとは、「GMとプレイヤーが実際にその世界に実在するように会話や協力をしていくことで繰り広げる物語」ということがおわかりいただけたでしょうか。ゲーム機のRPGでは決して味わうことのできない人との会話こそがその醍醐味です。また自分の運命(行動の成否)をダイスで決定するという不確定な要素も演じるキャラクターにドラマを持たせます。また複雑で自由度の高い世界をGMとプレイヤーで表現することができれば空想の世界の住人になることができます。それではルールブックとダイスを握りしめて冒険の世界へ足を踏み入れましょう!

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