初心者でも悩まない!TRPGにおけるNPCとの交渉の進め方

TRPGにおいては、プレイヤーがキャラクターとしてNPCと交渉をすることが多く、その結果がストーリーに大きく影響することもあります。NPCとの交渉はプレイヤーの創造性や表現力が試される重要な要素の1つです。そこで初心者にもわかりやすいようにNPCとの交渉のやり方についてのポイントを紹介します。

NPCとの交渉とは

TRPGで遊んでいるとほぼ必ずNPCとのコミュニケーションを取る必要があります。その目的はさまざまでPCに対して依頼をしてきたり、友好的に助言をくれたり、相反する立場となって妨害をしてきたりとさまざまです。なにかと戦闘で解決しがちなことも交渉を踏まえることでセッションに厚みを持たせることも可能です。

しかし、交渉とはただNPCと会話すると言うものではなく、間伸びしない形でPCが行動を起こす判断に足りうる「情報」を得るところが重要です。そのため、効率よく交渉を進めるために目的の明確化、NPCの立場の理解、話を聞くこと、説得力のある主張、柔軟性の持ち方、選択肢の増やし方、ロールプレイ、GMの裁定に従うことなど、意識して見ると良いでしょう。

目的を明確にする

まず最初に、プレイヤーが何を得たいのか、何を目的としてNPCと交渉を行うのかを明確にすることが重要です。目的が明確になることで、交渉の方向性や戦略が決まりやすくなります。

NPCの立場を理解する

NPCもプレイヤーと同じように目的や動機を持っています。NPCが何を求めているのか、何に価値を置いているのかを理解することが交渉成功の鍵となります。NPCの背景や性格、関係性などを考慮しながら、どのようなアプローチが有効かを考えましょう。なお、贈賄する場合はNPCの弱みや必要としているものを用意すると良いです。

話を聞く

交渉はプレイヤーが発言するだけではなく、相手の話を聞くことも大切です。相手の主張や要求を理解し、それに対する回答を考えることが必要です。また、相手の話を聞くことで、交渉相手の立場や考え方を把握することができます。

説得力のある主張をする

交渉相手を説得するためには、説得力のある主張をすることが必要です。主張することによって、相手に自分の意見を理解してもらいやすくなります。主張の際には、具体的な根拠や事実を示すことが重要です。

柔軟性を持つ

交渉は互いに譲り合いをすることで成立します。自分の主張ばかりを押し通すのではなく、相手の意見に対して柔軟に対応することが必要です。相手の求める条件に対して、自分が譲歩できる範囲を考えましょう。

選択肢を増やす

交渉においては、一つの選択肢に固執するのではなく、複数の選択肢を用意することが重要です。相手にとって有利な条件と自分にとって有利な条件を組み合わせたり、代替案を提示することで、交渉を進展させることができます。

ロールプレイをする

NPCとの交渉は、ロールプレイの機会でもあります。NPCとの会話や行動を演じることで、よりリアルな交渉を体験することができます。NPCの性格や口調、身振り手振りなどを表現することで、より深い交渉が可能になります。

GMの裁定に従う

最後に、GMが定めたルールや設定に従うことが大切です。交渉の結果は、GMが裁定することが多いため、GMの判断に従うことが必要です。

交渉の手法

TRPGでは交渉を処理する方法として主に2つの方法があります。1つはロールプレイによる演技、もう1つはダイスを用いた判定による演出です。ロールプレイは会話で交渉を進めるもので、ダイスはキャラクターデータを元とに判定を行うものです。

ロールプレイで進める

ロールプレイ
ロールプレイは、プレイヤーが自分のキャラクターとしてNPCとのやりとりを演じることで、交渉の結果がプレイヤーの表現力や創造性に左右される方法です。プレイヤーがキャラクターの言動や態度を考え、NPCとの会話を通じて交渉を進めていきます。この方法では、NPCの性格や立場を理解し、その場に即した適切な言動を選択する必要があります。プレイヤーになりきることが必要で慣れるまで簡単ではありませんが、ロールプレイで交渉をすすめることはTRPGの醍醐味の一つと言えます。

ロールプレイのメリット

プレイヤーが自由にキャラクターを演じることができるため、NPCとの交渉によってキャラクターの人間性や魅力を表現することができる点です。また、ロールプレイによって会話の流れを自由にコントロールすることができ、ダイス判定に比べてより柔軟にNPCとの交渉を進めることができます。また、ロールプレイによる交渉を行った結果、本来用意されていないダイス判定の機会を得ることもあります。

ロールプレイのデメリット

プレイヤーの表現力や演技力に左右されるため、参加者の中で表現力に差がある場合には、交渉の進行が滞りやすい点が挙げられます。

ダイスロールで進める

ダイスロール
ダイスを用いた判定による演出は、プレイヤーが行った行動やキャラクターのスキル値に応じたダイスロールによって交渉の結果を決定する方法です。この方法では、プレイヤーはキャラクターのスキル値(〈威圧〉〈説得〉〈言いくるめ〉など)に応じたダイスロールを行い、成功すれば交渉がうまくいく可能性が高まります。また、ダイスロールの結果によって、NPCの態度や反応を変化させることもできます。

なお、ほとんどのセッションでは具体的な表現によるロールプレイをせずに「説得する」や「言いくるめる」といった行動を宣言するだけで通用します。

ダイス判定のメリット

プレイヤーのスキル値や運によって交渉の結果を決定するため、プレイヤー自身の表現力や演技力に左右されない点です。また、GMが用意したNPCのステータスや設定に応じて、ダイスの値を調整することもできるため、調整によってプレイヤーの挑戦度を自在に調整できる点もメリットと言えます。ロールプレイが苦手なプレイヤーがロールプレイをせずに交渉を進める時の負担を減らすことができます。

ダイス判定のデメリット

キャラクターの能力に大きく左右されるため、キャラクターの能力に差がある場合には、交渉において不公平な結果が生じることがある点が挙げられます。

WOEを伴う交渉

WOEとは悲哀、悲痛、悩み、苦悩、災難、災いという意味です。交渉が行われた場合無条件で成功させることもありですが、GM側として達成させると面白い時は判定を行い、失敗してもWOEとして成功させる方法があります。この方法で処理を行う場合は事前に失敗すると何かが身に降りかかることを示唆しておく必要があります。無理難題をNPCに吹っ掛けたことで他の多くのNPCを敵に回したり、次のセッションで命を狙われたりなど、GMが面白いと思ったペナルティを課す必要があります。

まとめ

いかがでしたか?このようにNPCとの交渉のやり方にもポイントがいろいろあります。ただし、TRPGは自由度が高いゲームであるため、交渉のやり方はプレイヤーによって異なる場合があります。自分なりの交渉スタイルを見つけ、楽しんでプレイしてみてください。

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