D&D初心者のための基礎用語|スターター・セットの遊び方

TRPGの元祖ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)で映画やゲームなど色々なメディアに登場する有名なゲームです。D&Dでは初心者が始めやすいようにスターター・セットを販売しており、D&Dの基本的なルールや用語を遊びながら学ぶことができます。今回はダンジョンズ&ドラゴンズ初心者に向けてスターターセットを元に基礎用語を解説します。

ダンジョンズ&ドラゴンズ スターターセットから基礎用語を学ぶ


D&Dは歴史も古く、ルールブックの改訂も行われているため膨大な情報があります。しかし、プレイヤーの場合はその情報の大半は実際に行う冒険には関係しません。逆に言えば基本的な部分を押さえておけば手軽に冒険に参加ができると言うわけです。

ロールプレイ中でもルールブックで調べることは問題ありません。ただ基礎知識としての用語の理解やd20のダイスロールのやり方をGM含めてプレイヤーが理解していると劇的に円滑なロールプレイが可能です。初心者向けの解説なので経験者はご存知の内容ですが、初心者に説明する時の復習も兼ねて学んでいきましょう。

ダイスは必須

スターターセットのダイス
D&Dでは様々な多面体のダイス(サイコロ)を使います。スターター・セットの中にはすぐにでも始める事ができるよう4面体・6面体・8面体・10面体・12面体・20面体が1個ずつ封入されています。TRPGではダイスを振ることをダイスロールと言い、D&Dでは武器や呪文のダメージなど状況に応じて様々なダイスロールを行うことになります。

ルールの中で必要なダイスは次のように表記されます。

  • d4(4面体)
  • d6(6面体)
  • d8(8面体)
  • d10(10面体)
  • d12(12面体)
  • d20(20面体)
  • d100(パーセンテージダイス)

パーセンテージダイスは1~100の数字を出すために10面体を2個使い、一つを10の位、もう一つを1の位に割り当てます。どちらも0が出た時は100になります。

実際にはどの種類のダイスを何個ロールして、いくつ修正がつくか?といった形でルールには表記されます。例えば6面体を3つに能力値の修正が
+3付くのであれば、「3d6+3」という表記になります。

6つの能力値でキャラクターを形成する

D&Dではプレイヤーキャラクター以外のモンスターやNPC全てに能力値が割り当てられます。能力値は筋力・敏捷力・耐久力・知力・判断力・魅力で、この能力値はキャラクターの個性を出すほかに実際のダイスロールにも影響します。なおキャラクターの能力値は通常3~18の範囲であり、その最大値は20。モンスターの最大値は30まであります。

筋力

いわゆる力強さで総合的な肉体の強さを表します。腕っ節が強いキャラクターはこの値が高くなります。

敏捷力

いわゆる動きの速さと正確さ。筋力が力強さなら敏捷力は体のキレの良さと言えるでしょう。

耐久力

いわゆる耐え抜く力。健康やスタミナ、生命力といった強さです。筋力が能動的な強さであれば耐久力は受動的な強さです。

知力

いわゆる頭の良さで考える力と記憶の良さを表します。頭の回転が速くキレの良いキャラクターは知力が高くなります。

判断力

感知する知覚と気づきの力である洞察力を表します。勘が鋭いキャラクターは判断力が良くなります。

魅力

外見的な魅力ではなく人格を表します。他者とうまく交渉ができるようなキャラクターは魅力が高くなります。

冒険者アルファの能力は筋力16、敏捷力13、耐久力9、知力14、判断力15、魅力8。
能力からも力強いのにスタミナがない、人付き合いが苦手な小太りさんなのが想像できます。

能力値修正

能力値は段階によって修正値が変わり、能力と関係する後述の能力値判定・戦闘ロール・セービングスローに対して修正値として適用されます。
能力値

d20がメインのダイスロール

ダイスロールについては前述していますが、D&Dではd20という判定ルールがあります。ロールプレイの判定に多い「能力値判定」「戦闘ロール」「セービングスロー」に用いられます。

このd20は20面体を1つだけロールし、その値に能力値による修正や状況によるボーナスorペナルティを加算させます。このロールの結果の値が目標値以上であればロールは成功になります。

筋力が16の冒険者であるアルファは大きな岩石を持ち上げなくてはいけません。成功の目標値は14で、アルファの筋力の修正値は+3。足場がぬるぬると滑りやすくなっており状況として-2のペナルティが付きます。d20の結果、ダイスの目は14。

(ダイスの目)14 + (筋力の修正値)+3 + (状況のペナルティ)-2 = (ロール結果)15

つまりロール結果は15で目標値の14以上なので、アルファは岩石を持ち上げることに成功しました!

有利・不利とは?

d20には有利・不利という要素があります。それは特殊能力や呪文によって「有利」や「不利」が付くのですが、この状態の時2つのd20をロールします。もし「有利」であれば2つのダイスで良い目の方を、「不利」であれば悪い方が適用されます。

アクションの判定は能力値判定で行う

キャラクターやモンスターが問題を解決しようと自身の能力を使う時に能力値判定が行われます。能力値判定はd20の出目に対し対応する能力値を加えます。この時目標値は難易度となり、難易度以上であれば成功で難易度未満であれば判定失敗となります。

筋力判定

筋力判定は体の力のほか、運動や物理的な力で問題を解決しようとするときに使用します。崖を登ったり、ジャンプして飛び越えたり、泳いだりと運動の技能が含まれます。

敏捷力判定

俊敏さ、バランス感覚、慎重さといったセンシティブな身体能力で問題を解決しようとするときに使用します。隠密・軽業・手先の早業といった技能が含まれます。

耐久力判定

健康やスタミナ、生命力で受動的に克服するときに使用します。基本的に耐え抜く力のため技能はありません。

知力判定

頭の良さ、記憶力など思考で問題を解決しようとするときに使用します。自然・宗教・捜査・魔法学・歴史といった技能が含まれます。

判断力判定

知覚、直感、洞察力といった気づきの力で問題を解決するようなときに使用します。変化を敏感に感じとるものとして医術・看破・生存・知覚・動物使いといった技能が含まれます。知覚技能は不意打ちを察知するような受動的な判定にも使います。

魅力判定

他人と上手に交流する力で人に影響を与えることで問題を解決しようとするときに使用します。威圧・芸能・説得・ペテンといった人を動かすための技能がが含まれます。

習熟ボーナスがある

能力値判定では習熟ボーナスにより修正が付くことがあります。現実世界でもそうですが、繰り返し経験したことは自身の技能となり成功しやすくなるように得意分野の技能やセービングスローには習熟ボーナスが適用されます。習熟ボーナスはキャラクター作成時のクラス(職業)や種族、背景などで決定します。スターター・セットでは製作済みのキャラクターが用意してあるため、キャラクター作成の習熟ボーナスを考える必要はありません。
キャラクターの背景から得られる道具習熟はその道具を用いた行為での能力判定の際にボーナスを受けることができます。

アクションが衝突するときに対抗判定を行う

あるキャラクターが起こす行動は場合によっては別の者が行動を起こし妨害してくることもあります。このような場合、両者が成功すると言う結果はなくどちらか一つの結果しか出ません。そこでD&Dではこのような場合の判定を「対抗判定」として、お互いのロール結果の大小を比較して大きい方の行動が成功したことになります。なおお互いのロール結果が同じ値だった場合は何も変わりません。

冒険者のアルファはモンスターに追いかけられ小屋に逃げ込みました。モンスターは小屋の扉に体当たりをして扉を開けようとしていますαは内側から扉を抑え抵抗しました。ここで筋力での抵抗判定が行われモンスターのロール結果は14、アルファのロール結果も14でした。同地の場合はロール前の状況になるので、もともと扉も閉まっていたためアルファは命を守ることができました。

脅威に対してはセービング・スローを行う

セービング・スローは呪文や罠、毒、病気など自身の生命の脅威に対して行われます。やることはd20をロールし、能力値修正や状況による修正、有利・不利などもあるため能力値判定と同じといえば同じで筋力セービングスロー、敏捷力セービングスローといったものです。失敗すると明確に自身に悪影響を及ぼすためロールするときの緊張感は増します。

冒険者アルファはドアを開ける際に不覚にも罠を発動させてしまし、右手に針が刺さってしまいました。ダメージこそなかったものの針には毒が塗ってあり、アルファはセービング・スローを行う必要があります。難易度は11で、耐久力のセービングスローの修正値は-1。d20の目は10だったため、ロール結果は9で難易度11を下回りました。セービングスローは失敗し、アルファは気を失って倒れました…。

まとめ

いかがでしたか?今回はステータスやd20ロールといったダンジョンズ&ドラゴンズの基礎用語を解説をしました。スターターセットではすでに5人分のキャラクターシートがあり、キャラクター作成の手間を省いてすぐに冒険に出ることが出来るようになっています。冒険の楽しむためのd20は理解できたことでしょう。TRPGはロール失敗も楽しむ要素の一つです。多くの困難を乗り越えて楽しんでいきましょう!

現在スターターセットが倍以上の高値になっており入手困難になっています。キャラクターの種族やクラスなど1からキャラクターを作成するにはスターターセットよりはプレイヤーズハンドブック(PHB)のほうが情報が充実しています!ぜひともPHBをご検討ください。

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