One D&Dのウェポンズ・マスタリー(Weapon’s Mastery)とは

ウェポンズ・マスタリーとは

先日公開されたOne・D&Dのプレイテストにはプレイヤーズ・ハンドブックの武器にプレイテストバージョンが含まれており、武器の扱い方が一部変更になっています。目立つ変更点として新たに追加された武器特性である「マスタリー」があります。マスタリーを使うことで攻撃時にマスタリーの効果を引き出せることができるので、戦闘を有利に進めることができます。

バトル・マスターの戦技に似ている部分もありますが、マスタリー特性はキャラクターが制限を解除する「WEAPON MASTER(ウェポン・マスター)」を修得しない限り、その武器のマスタリー特性を利用できません。また、この特徴でも1つしか解除できないため、バトルマスターのように戦況に合わせた使い方は難しいでしょう。逆に言えば、バトルマスターは戦技ダイスを消費せずに似たようなことができる可能性があります。(2023.5時点ではバトルマスターのUAは公開されていません。)

ウェポン・マスターの修得方法

ウエポン・マスターを修得する方法は2つあります。1つはファイターやバーバリアンなどレベル1の特徴として取得する、もう一つはレベル4特技として修得する方法があります。

ウエポン・マスターでは、筋力または敏捷力が+1上昇するほか、Mastery Property(マスタリー特性)として、武器の訓練により、習熟していれば、選択した単純武器または軍用武器の1種類のマスタリー特性を使用することができます。大休憩を終えるたびに、選択した武器の種類を別の適格な種類に変更できます。

One・D&Dでは武器の扱いが変わる

One・D&Dではウェポンズ・マスタリーの設計と合わせて、武器の見直しがいくつか行われています。

OneD&D武器1
OneD&D武器2

  1. 当初ショートソードは単純武器に変更されたが、再び軍用武器に変更。
  2. ネットは武器から冒険者装備に変更。
  3. トライデントのダメージダイスが変更
  4. ランスで5フィート以内の敵を攻撃すると時の不利はなくなり、重武器および両手用の特性が追加。またダメージダイスが変更。
  5. ウォー・ピックに両用特性が追加。
  6. ダンジョンマスターズガイドにあったマスケット銃とピストルが追加。

変更された武器特性

PHB5版と同じで全ての武器には何かの特性があります。基本的には変わりませんが「軽武器」「投擲」特性は若干の修正があります。

LIGHT(軽武器)

自分のターンに攻撃アクションを行い、軽武器で攻撃する場合、同じターンの後半にボーナス・アクションとして追加の攻撃を1回行うことができます。その追加の攻撃は別の軽武器で行う必要があり、能力修正値がマイナスでない限り、追加攻撃のダメージに能力修正値を追加しません。

基本的に5版PHBと同様ではありますが、One・D&Dでは特技を取らずともハンドクロスボウ(軽武器)を使った二刀流が可能になります。

THROWN(投擲)

武器に「投擲」プロパティがある場合、その武器を投げて遠隔攻撃を行うことができ、その武器を攻撃の一部として引き抜くことができます。武器が近接武器である場合、その武器での近接攻撃に使用するのと同じ能力修正をその攻撃ロールとダメージ・ロールに使用します。

基本的に5版PHBと同様ではありますが、One・D&Dでは攻撃動作の中で投擲武器を抜くことが明記されています。

マスタリー特性(熟達*特性)

One・D&Dにおいて武器には通常の武器特性とは別にマスタリー特性があります。 この特性は攻撃の際に使うことができますが、誰でも使えるものではなく、キャラクターの特性の制限を解除することができる「ウェポンマスタリー」などの特徴を持つキャラクターのみが使用できます。また、ゲーム上の特徴により武器のマスタリー特性を別のプロパティに置き換えることができる場合、その武器は新しいプロパティに指定された前提条件を満たしている必要があります。

CLEAVE(クリーヴ/なぎ払い*)

この武器を使用してクリーチャーに近接攻撃を命中させた場合、最初のクリーチャーから5フィート以内にいて、同じく自分の手の届く範囲にある2番目のクリーチャーに対して、この武器で攻撃ロールを行うことができます。命中すると、2番目のクリーチャーが武器のダメージを受けますが、能力修正値がマイナスでない限り、そのダメージにあなたの能力修正値を追加はできません。この追加攻撃は1ターンに1回だけ行うことができます。
前提条件: 近接武器、重武器特性

FLEX(フレックス/適応*)

この武器を使用して近接攻撃を行うと、片手で使用している場合でも、両用のダメージを与えます。
前提条件: 両用特性

GRAZE(グレイズ/掠め*)

この武器による攻撃ロールがクリーチャーに失敗した場合、攻撃ロールに使用した能力修正値に等しいダメージをそのクリーチャーに与えることができます。 このダメージは武器によって与えられるのと同じタイプであり、能力修正値を増加させる以外に、ダメージを増加させることはできません。
前提条件: 近接武器、重武器特性

NICK(ニック/切り刻み*)

軽武器で追加攻撃を行う場合、ボーナス・アクションとしてではなく、攻撃アクションの一部として行うことができます。 この追加攻撃は1ターンに1回のみ行うことができます。
前提条件:軽武器特性

PUSH(プッシュ/押し込み*)

この武器でクリーチャーに命中させた場合、そのクリーチャーがあなたよりも1サイズ大きくない場合、最大で10フィートまで後退させることができます。
前提条件: 重武器、両手用、または両用特性

SAP(サップ/減退*)

この武器でクリーチャーに命中させた場合、そのクリーチャーは次のあなたのターンの開始前まで、次の攻撃ロールで不利を受けます。
前提条件:その他の特性なし

SLOW(スロウ/遅延*)

この武器をクリーチャーに当ててダメージを与えた場合、次のターンの開始時まで、その速度を10フィート減少させることができます。この特性でクリーチャーを2回以上攻撃した場合でも、速度の減少は10フィートを超えません。
前提条件: なし

TOPPLE(トプル/打ち倒し*)

この武器でクリーチャーに命中させた場合、そのクリーチャーに対して、耐久力セーヴィング・スローを強制することができます。セーヴィング・スローのDCは8+あなたの習熟ボーナス+攻撃ロールに使用した能力修正値です。セーヴィング・スローに失敗した場合、そのクリーチャーは伏せ状態になります。
前提条件:重武器、間合い、または両用特性

VEX(ヴェクス/撹乱*)

この武器でクリーチャーに命中し、そのクリーチャーにダメージを与えた場合、次のターンの終わりまでに対する次の攻撃ロールに対して、そのクリーチャーに対して有利を得ます。
前提条件:矢弾、妙技、または軽武器特性

まとめ

いかがでしたか?One・D&Dでは武器に新たな特性がついたことで武器を振るって戦うファイターやバーバリアンの攻撃に変化をつけることができます。特にファイターはウェポンマスターの特徴の恩恵を受けるので戦闘がより面白くなるでしょう。是非ともOne・D&Dのプレイテストを行ってみましょう!

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*は私訳であり、正式な翻訳ではありません。

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