フェイ・ワンダラーとは｜フェイワイルドの神秘を引き出すD&D5版レンジャーの類型

2022.01.30

TRPGダンジョンズ＆ドラゴンズには多くのクラスが存在し、ドルイドやバーバリアンのように自然と共存しているレンジャーが存在し、その中に神秘的な体験でフェイワイルドの力を引き出せるようになったフェイ・ワンダラーが存在します。一体どのように形で力を引き出すのか、わかりやすいようレンジャーの類型であるフェイ・ワンダラーについて解説します。

フェイ・ワンダラーとは

レンジャーとは
ターシャの万物釜で追加された「フェイ・ワンダラー（Fey Wanderer）」とはフェイワイルドに足を踏み入れ能力を得たレンジャーのサブクラスです。このフェイ・ワンダラーのレンジャーは神秘的な体験を通してフェイワイルドの力を得て、物質界とフェイワイルドの両方を代表しています。フェイ・ワンダラーは多元宇宙の旅人として、喜びに満ちた笑顔で踏み躙られたものの心を明るくし、戦いの腕前は恐ろしい怒りで敵に恐怖を与えます。フェイ・ワンダラーの神秘的な体験の一部として以下のようなものがあります。

妖精の恩恵
話す木になる輝く果物を食べた
魔法の泉泳いだ
なにか縁起の良い出来事のおかげ

フェイ・ワンダラーの特徴

フェイ・ワンダラーは「フェイ・ワンダラーの魔法」を効果的に使う特徴があります。また魅了や恐怖に対して抵抗力があります。

フェイ・ワンダラーの特徴	レベル	効果
フェイ・ワンダラーの魔法*（Fey Wanderer Magic）	—	特定のレンジャーレベルで呪文を習得する。またフェイワイルドの贈り物（Feywild Gift）を得る
恐るべき打撃*（Dreadful Strike）	3	武器攻撃命中時に追加で1d4の精神ダメージを与える。
異世界の魅力*（Otherworldly Glamour）	3	魅力判定に有利を得る。「ペテン」「芸能」「説得」のどれか一つに習熟を得る。
魅惑的な捻れ*（Beguiling Twist）	7	魅了または恐怖に対するセーヴに有利を得る。自分または120フィート以内の誰かがセーヴに成功した場合、別の対象に判断力セーヴをさせることができる。セーヴに失敗した対象は魅了または恐怖状態になる。
フェイの援軍*（Fey Reinforcements）	11	フェイを召喚することができる。
神秘的な放浪者*（Misty Wanderer）	15	「ミスティ・ステップ」を呪文スロットなしで使用できる。また1人一緒に移動できる。

*は未訳のため正確な日本語の名称ではありません。

ここがスゴイ！フェイ・ワンダラー

フェイ・ワンダラーはフェイワイルドの力で武器攻撃のついでに精神ダメージを与えることができます。また、魅力判定に有利がつくので、戦闘中に魅了した相手を仲間に引き込みやすくなります。高レベルになるとフェイを召喚したり、「ミスティ・ステップ」で1人連れて瞬間移動できるので戦術の幅も広がります。

「フェイ・ワンダラーの魔法*（Fey Wanderer Magic）」で祝福を得る

3レベルのフェイ・ワンダラーはレンジャーレベルが特定のレベルに達するたびに「フェイ・ワンダラーの魔法」を修得します。追加の呪文は多くはありませんが妖精が使うような呪文を覚えます。

レンジャーレベル	フェイ・ワンダラーの呪文
3	チャーム・パースン
5	ミスティ・ステップ
9	ディスペル・マジック
13	ディメンジョン・ドア
17	ミスリード

またフェイの力のある場所やフェイの支援者からの超自然的な祝福を所持します。祝福の内容はフェイワイルドの贈り物*（Feywild Gifts）から選択するかd6で決定します。

d6	フェイワイルドの贈り物*（Feywild Gifts）
1	小休憩または大休憩の時に幻想的な蝶が周りで羽ばたいている
2	夜明けごとに、新鮮な季節の花が髪から芽を出す
3	体から微かにシナモンやラベンダー、ナツメグや他の心地の良いハーブやスパイスの香りがする
4	誰も影を見ていない間に影が踊る
5	角や枝角が頭から生える
6	髪の毛と肌の色が夜明けごとに季節に合った色に変わる

頭に花が咲いたりすることもあるのでビュジュアル的に面白くなり、会話パートでのロールプレイが盛り上がるでしょう。

「恐るべき打撃*（Dreadful Strike）」で心の傷を突く

レベル3になるとフェイ・ワンダラーは「恐るべき打撃*（Dreadful Strike）」により、薄暗いフェイワイルドから力を引き出した心を傷つける魔法を武器の打撃で刻みつけることができます。武器攻撃が命中した時に自分のターンで1回だけ、その対象に1d4の精神ダメージの追加ダメージを与えることができます。この追加ダメージはレンジャーレベルが11になると1d6になります。

アクションやボーナスアクションを必要とせず、単純に武器攻撃のダメージが上がります。

「異世界の魅力*（Otherworldly Glamour）」で対象をマークする

レベル3のになるとフェイ・ワンダラーは「異世界の魅力*（Otherworldly Glamour）」の特徴により、フェイの資質から超自然的な魅力を得ます。その結果、魅力判定をする時はいつでも判断力修正値に等しいボーナスを得ることができます。また、「ペテン」「芸能」「説得」のうち一つに習熟を得ます。

この特徴によりレンジャーでは持たない魅力を使った技能が多少使えるようになります。「チャーム・パースン」で友好的な関係を築いたあとに魅力判定を使う「ペテン」や「説得」で頼み事をすると良いでしょう。

「魅惑的な捻れ*（Beguiling Twist）」で心を守る

レベル7になれば「魅惑的な捻れ*（Beguiling Twist）」により、フェイワイルドの魔法で心を守ることができ、魅了や恐怖へのセーヴィングスローに有利を得ます。また、自分や120フィート以内の見ることができる仲間が魅了や恐怖へのセーヴに成功した時はいつでも、リアクションを使って120フィート以内の別の対象にレンジャー呪文難易度に対する判断力セーヴを行わせることができます。その対象がセーヴに失敗した場合１分間の自分に対する魅了または恐怖状態になります。この対象は自分のターンが終了するたびにセーヴを行うことができ、成功するとこの効果は終了します。

魅了や恐怖を与える攻撃を見える範囲の誰かがセーヴするたびにリアクションで流用できるので、効果的に敵戦力を削ぐことができます。

「フェイの援軍*（Fey Reinforcements）」でフェイを召喚できる

レベル11になると「フェイの援軍*（Fey Reinforcements）」により、フェイワイルドの宮廷がフェイがアシストする祝福を与えてくれます。「サモン・フェイ*（Summon Fey）」呪文をレンジャー呪文数に数えずに修得し、物質要素無しに使用することができます。また一度だけ呪文スロットを消費せずに発動することができ、この能力は大休憩を終了すると回復します。この呪文を発動する時はいつでも、精神集中不要に変更することができます。その場合、持続時間は１分間になります。召喚されたフェイはフェイ・ワンダラーとイニシアチヴを共有し、フェイ・ワンダラーのターン終了後にターンがきます。

「サモン・フェイ*（Summon Fey）」はターシャの万物釜で追加された３レベルの呪文で、フェイを召喚することができます。精神集中を必要する形で発動すれば最大1時間持続します。

「神秘的な放浪者*（Misty Wanderer）」で1人連れて瞬間移動できる

レベル15になるとフェイ・ワンダラーは「神秘的な放浪者*（Misty Wanderer）」により瞬く間にフェイワイルドへ入り、出ることができます。この特徴により「ミスティ・ステップ」を呪文スロットの消費無しに使うことができます。この特徴は判断力修正値と等しい回数使用することができ、大休憩を終了した時に使用した回数が回復します。また、「ミスティ・ステップ」を発動する時はいつでも５フィート以内の同意した1人を連れて行くことができます。この対象は目的地から５フィート以内の何もない空間へテレポートします。

「神秘的な放浪者*（Misty Wanderer）」により自分より後に行動する仲間を連れてテレポートすることで、連れて行かれた仲間は着地点からアクションを起こすことができるようになり、移動を使った戦術の幅が広くなります。

まとめ

いかがでしたか？フェイ・ワンダラーはフェイワイルドの神秘性を引き出し魅力を高まっています。敵を魅了して裏切らせたり、唆すことで戦局に影響を及ぼすことができます。圧倒的なダメージを与える特徴はありませんがボーナスアクションを使うような特徴も無いため、レンジャーの特徴を生かしつつ二刀流で立ち回るのも似合います。ぜひともフェイを召喚できるフェイ・ワンダラーを楽しんでみましょう！
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