サイ・ウォーリアーとは|超能力を使い強化して戦うD&D5版の戦士の類型

D&Dのファイターのサブクラスにサイ・ウォーリアーがあり、魔法とは異なる内なる力を操る超能力を操ることができます。いわゆる超能力戦士ですが、実際にはどのようなロールプレイが合うのか、初心者でも分かりやすいようにサイ・ウォーリアーについて解説します。

サイ・ウォーリアーとは

戦士
サイ・ウォーリアー(Psi warrior)は「Tasha’s Cauldron of Everything(ターシャの万物釜)」で追加されたサブクラスで、D&Dの世界に多く存在するウィーヴを操らず、自身の内なる力を解き放ち魔法的な効果を具現することができる戦士です。この戦士の類型のファイターは訓練により超能力を磨き上げ、武器のダメージや自分に超能力を付与することができます。エベロン冒険者ガイドで追加された種族であるカラシュターは精神リンクなど使えることから超能力の素養が高く、サイ・ウォーリアーになりたい若者が多いようです。

サイ・ウォーリアーの特徴

サイ・ウォーリアーは自身の内なる力である念力のエネルギーを時には武器に、時には盾として使うことができます。戦士の特徴と合わせるとバランスが良く戦うことが可能です。具体的なイメージはスター・ウォーズのダース・ベイダーやジェダイの騎士がフォースを使いながら戦うような感じです。

サイ・ウォーリアーの特徴レベル効果
念力*(サイオニックパワー/Psionic Power)3Psionic Energy Diceを習熟ボーナスの倍の数だけ得て、それを消費することでプロテクティブフィールド、サイオニックストライク、テレキネティックムーヴメントを行うことができる。
念動力の名人*(テレキネティック・アデプト/Telekinetic Adept)7サイパワードリープで飛翔能力を得ることができ、テレキネティクトラストではサイオニックストライク時に10フィートの押しやりまたは伏せ状態にできる。
守られた心*(ガーデドマインド/Guarded Mind)10精神ダメージに抵抗を得て、魅了状態や恐怖状態を自分のターンで超能力ダイスを消費して解除することができる。
力の防壁*(ブルワーク・オヴ・フォース/Bulwark of Force)15自分または30フィート以内の見える誰かを1/2遮蔽状態にして、ACと敏捷力セーヴに+2のボーナスを与える。
念力の達人*(テレキネティック・マスター/Telekinetic Master)18物質要素なしに「テレキネシス」を使うことができ、ボーナスアクションで武器攻撃が可能。

*は「Tasha’s Cauldron of Everything」が未訳のため正確なものではありません。

ここがスゴイ!サイ・ウォーリアー

超能力を使いこなすと聞くだけでも凄いサイ・ウォーリアーですが、その能力は攻撃に転化できたりダメージを減らす盾になったりとなかなか便利です。

「念力*(サイオニックパワー/Psionic Power)」で内なる力を使いこなす

3レベルのサイ・ウォーリアーは「Psionic Energy Dice(ここでは仮に念力ダイスと呼ぶ)」を使い、その能力を行使することができます。念力ダイスは1d6で、その数は習熟ボーナスの2倍の数だけ持つことができます。念力ダイスを消費することで以下の特別な力を使うことができます。この念力ダイスはレベルが上がるとd8、d10、d12と上昇します。消費した念力ダイスは休憩を取ることで回復ができます。また1回だけボーナスアクションを用いて1つ念力ダイスを回復することができますが、一度行うと小休憩または大休憩までこのボーナスアクションを使用することはできません。

念力の種類説明
保護フィールド*(プロテクティヴ・フィールド/Protective Field)自分か30フィート以内の見える仲間がダメージを受けた時にリアクションを用いて念力ダイスを1つ消費することで、念力による瞬間的なシールドを作り出しダイスの目+知力修正値の分だけダメージを減らすことができる。
念力の打撃*(サイオニック・ストライク/Psionic Strike)30フィート以内の敵に攻撃を命中させた時に念力ダイスを1つ消費することでダメージにダイスの目+知力修正値を追加することができる。
念動力運動*(テレキネティック・ムーヴメント/telekinetic Movement)心で念じて物や生物を移動させる。この特徴はアクションを使用し、30フィート以内のモノや友好的な生物を指定して、30フィート以内の何もないところへ移動させることができる。小さい物であれば手から飛ばしたり取り寄せたりすることができる。このアクションは一度使用すると小休憩または大休憩を取るか、再び念力ダイスを使わない限り使用できない。

「念動力の名人*(テレキネティック・アデプト/Telekinetic Adept)」で人を動かす

サイ・ウォーリアーはレベルが7になると「念力の名人」となり、念力を使って自身の跳躍力を上げたり、攻撃の際に人を動かすことができるようになります。

念動力の名人の種類説明
超能力による跳躍強化*(サイ・パワード・リープ/Psi-Powered Leap)ボーナスアクションを使い念じることで体を思いに移動させることができる。飛行速度は移動速度の2倍で、ターンの終わりまで移動できる。このボーナスアクションを使うと小休憩または大休憩を取るか、再び念力ダイスを使わない限り使用できない。
念動力の猛攻*(テレキネティク・トラスト/Telekinetic Trust)「念力の打撃」によってダメージを与えた時、対象は筋力セーヴィングスローに失敗すると伏せ状態になるか10フィート押し込まれる。

「念動力の猛攻」のセーヴ難易度は【8 + 習熟ボーナス + 知力修正値】

「守られた心*(ガーデッド・マインド/Guarded Mind)」で精神への抵抗を上げる

10レベルになったサイ・ウォーリアーは体に流れる超常的なエネルギーにより心が強化され、精神ダメージへの抵抗を得ることができます。また自分のターンの最初に念力ダイスを消費することで魅了状態や恐怖状態を解除することができます。

「力の防壁*(ブルワーク・オヴ・フォース/Bulwark of Force)」で仲間を守る

レベル15になるとサイ・ウォーリアーは念力によって自分や味方を守ることができます。ボーナスアクションを使い、自分か30フィート以内の見える味方を知力修正値と同じ人数まで1/2隠蔽を適用することができます。1/2隠蔽が適用されたキャラクターはACと敏捷力の能力修正値に+2することができます。このボーナスアクションを使うと大休憩を取るか、再び念力ダイスを使わない限り使用できません。

念動力の達人*(テレキネティック・マスター/Telekinetic Master)で「テレキネシス」が使える

レベル18になると呪文の「テレキネシス」を構成要素なしに使用することができます。この呪文の発動に使う能力は知力で、「テレキネシス」を唱えたり精神集中している時はボーナスアクションを使って武器攻撃を行うことができます。このアクションを使い「テレキネシス」を唱えると大休憩を取るか、再び念力ダイスを使わない限り使用できません。

まとめ

いかがでしたか?正確な訳ではないため独自の解釈で紹介していますが、サイ・ウォーリアーは呪文とは異なる超能力を巧みに操り戦う戦士です。超能力は基本的に物を動かしたりするほか、防御面で大きく役に立ちます。上手に物を動かすなどしないと、追加ダメージにしか使わないような羽目にもなるので有利な状況を作り出すために超能力を使い、人や物をを動かしてダースベイダーのような戦い方をしましょう。
ファイターの他の戦士の類型はこちら

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