グルーム・ストーカーとは|奇襲で大ダメージを与え闇で活躍するD&D5版レンジャーの類型
TRPGダンジョンズ&ドラゴンズには多くのクラスが存在し、ドルイドやバーバリアンのように自然と共存しているレンジャーが存在し、闇に潜む悪を討つグルーム・ストーカーがいます。このレンジャーはどのように戦い生き抜いているのか、わかりやすいようレンジャーの類型であるグルーム・ストーカーについて解説します。
グルーム・ストーカーとは
グルーム・ストーカー(Gloom Stalker Conclave)とは闇に包まれた場所で本領を発揮するレンジャーのサブクラスです。このグルーム・ストーカーのレンジャーは大地の奥深く、光が差さない路地裏、原生林など明るい光が差し込まない場所(いわゆるグルーム)に臆することなく踏み込むことができます。暗闇でも動くことができるので相手に気取られることなく奇襲をかけることができます。 多くのグルーム・ストーカーはアンダーダークにいますか、影の中に悪が潜んでいるのであればどこへでも向かって行きます。
グルーム・ストーカーの特徴
グルーム・ストーカーは暗視が効くことで暗闇での活動を行い易くし、敵に奇襲を仕掛け、しっかりとダメージを与えていく特徴を得ます。
グルーム・ストーカーの特徴 | レベル | 効果 |
---|---|---|
グルーム・ストーカーの魔法 | — | 特定のレンジャーレベルで呪文を習得する。 |
恐るべき奇襲 | 3 | 奇襲の技を極め、イニシアチヴロールに判断力修正がつく。最初のターンのみ移動速度+10フィートされ、そのターンの攻撃アクションは2回武器攻撃を行うことができる。なお追加攻撃がヒットした時のダメージに+1d8の追加ダメージ。 |
影見通す目 | 3 | 暗視60フィートを得る。また暗闇の中では暗視に対して不可視状態になることができる。 |
鋼の心 | 7 | 判断力セーヴに習熟を得る。 |
追跡者の連撃 | 11 | 各ターンに一度だけ武器攻撃がミスした時に同じアクションの一部として追加の攻撃を行うことができる。 |
朧影 | 15 | 自分に対する相手の攻撃に有利がついていないのであれば、リアクションを用いて不利を付けることができる。 |
ここがスゴイ!グルーム・ストーカー
グルーム・ストーカーは戦闘開始時において最大限のパフォーマンスを発揮することができます。また暗視能力に対して不可視状態になることができるので、奇襲を仕掛けて不意を打てばイニシアチヴロール次第では相手に反撃される前に大ダメージを与えることも可能です。
「グルーム・ストーカーの魔法」で奇襲をし易くする
3レベルのグルーム・ストーカーはレンジャーレベルが特定のレベルに達するたびに「グルーム・ストーカーの魔法」を修得します。追加の呪文は多くはありませんが呪文が隠密行動に便利なものが追加されています。
レンジャーレベル | グルーム・ストーカーの呪文 |
---|---|
3 | ディスガイズ・セルフ |
5 | ロープ・トリック |
9 | フィアー |
13 | グレーター・インヴィジビリティ |
17 | シーミング |
「恐るべき奇襲」で初手で大ダメージを与える
レベル3になるとグルーム・ストーカーは「おそろべき奇襲」により奇襲の技を極めることができます。この特徴によりイニシアチヴロールに判断力修正値と等しい値を加算することができます。また戦闘で最初のターンの間は+10フィートの歩行移動速度を得ます。さらに、そのターンで攻撃アクションを行なった場合、そのアクションの一部として追加の武器攻撃を行うことができます。しかもこの追加の攻撃がヒットしダメージを与える時は1d8の武器の種別ダメージと同じ追加ダメージを与えることができます。
最初のターンのボーナスアクションで「ハンターズ・マーク」を使用し、「恐るべき奇襲」による2回の攻撃が共にヒットした場合、与えるダメージの合計は武器攻撃によるダメージ2回分+「ハンターズ・マーク」の追加ダメージ1d6が2回分+「恐るべき奇襲」の追加ダメージが1d8というように、最初の1ターン目で大ダメージを与えることも可能です。
「影見通す目」で暗視ができる
レベル3のになるとグルーム・ストーカーは「影見通す目」で暗視能力を得ます。暗視は60フィート先まで見通すことが可能です。もし種族特性として暗視を持っているのであれば、暗視の距離が30フィート増加します。また暗視に頼るものの目から逃れることもでき、暗闇にいることができれば暗視で見ている者に不可視状態になることができます。
光が差し込まない暗闇であれば自分の暗視能力で見通し、相手の暗視に対して隠れることができるため、光源がなければ有利に戦うことができるでしょう。また闇に潜めば遠隔攻撃での不意打ちも行い易くなるでしょう。
「鋼の心」で精神に作用する力に抗う
レベル7になれば「鋼の心」により、自分の精神に作用する力に抗う能力が強化されます。この特徴により判断力セーヴに習熟を得ます。すでに判断力セーヴに習熟を得ているのであれば、知力セーヴまたは魅力セーヴを選ぶことができます。
「追跡者の連撃」で外しても再攻撃できる
レベル11になると「追跡者の連撃」により、攻撃のミスを新たな攻撃へ繋げる技を身につけます。この特徴により自分の各ターンに1回だけ武器攻撃がミスになったとき、その攻撃アクションの一部として追加攻撃を行うことができます。
この攻撃は近接攻撃に限らず遠隔攻撃でも有効なので、遠隔攻撃主体であれば矢弾が切れないようにしておきましょう。
「朧影」で超自然の影を纏う
レベル15になるとグルーム・ストーカーは「朧影」により超自然の影を纏うことができ、誰にも予想のつかない方法で攻撃を回避することができます。この特徴により自分に対しての攻撃ロールに有利がついていないのであれば、リアクションを用いてその攻撃ロールに不利を与えることができます。
相手が有利を付けることができなければ必ず不利をつけることができます。また武器攻撃に限らず、攻撃ロールを必要とする呪文攻撃にも有効です。複数回攻撃できない、また自分で有利をつけることができない相手との1対1であれば、毎ターン不利をつけて優勢に戦うことができます。
まとめ
いかがでしたか?グルーム・ストーカーは初手で大ダメージを与えることができるほか、暗闇において優勢に戦うことができます。ローグのアサシンほどではありませんが、最初の攻撃に全力を注ぐ必要があります。また、2ラウンド目以降でもレンジャーのオプションルールである「Favored Foe」を選べるのであれば、通常の戦闘でも追加ダメージを多く与えることができるので、暗闇に潜み狙われにくくしながら戦うと安全に活躍できます。レンジャーを楽しみたい人は是非ともグルーム・ストーカーを楽しんでみましょう。