アーティラリストとは|多脚戦車を魔導砲で再現できるD&D5版アーティフィサーの専門職
TRPGダンジョンズ&ドラゴンズでは魔法のアイテムを創り出すアーティフィサーがありますが、中でも兵器作りに特化したサブクラスとしてアーティラリストが存在します。木彫りで兵器を生み出す職業をどのように使うのか、わかりやすいようにアーティフィサーのアーティラリストについて解説します。
アーティラリストとは
エベロン冒険者ガイドで追加れたアーティラリスト(砲術士)とは職人の技術により魔法的な兵器を創り出すアーティフィサーのサブクラスです。このサブクラスのアーティフィサーは魔導砲と呼ばれるエネルギーや矢弾、爆発物の雨を降らせる兵器を短時間で作り上げ、思うように操ることができます。エベロン世界では戦争時にはどの軍隊でも高く評価されており、戦争が終結した今でも平和を維持するために使われています。魔導砲は連れ回すことができるため、小さいながらもタチコマのような多脚戦車を従えたい人にはおすすめです。
アーティラリストの特徴
アーティラリストは木彫用品や鍛冶用品を使い魔導砲を作ります。特徴の多くが魔導砲に関連しであり、高レベルでの特徴は魔導砲を強化していきます。
アーティラリストの特徴 | レベル | 効果 |
---|---|---|
道具習熟 | 3 | 木彫用品に習熟する。習熟済みであれば他の職人道具の習熟を1つ選ぶことができる。 |
アーティラリストの呪文 | — | アーティラリストの呪文を修得できる。この呪文は準備数に含まれない。 |
魔導砲 | 3 | 木彫道具や鍛冶道具を使い、小型またが超小型サイズの魔導砲を作り出す。 |
秘術銃 | 5 | ワンド・スタッフ・ロッドを1本秘術銃に変える。秘術銃を焦点具として発動した呪文は1d8の追加ダメージを与える。 |
爆裂魔導砲 | 9 | 魔導砲の破壊力が増す。自爆をさせることもできる。 |
魔導砲台 | 15 | 魔導砲の周り10フィートに1/2遮蔽を得る防護フィールドを発生させる。しかも魔導砲を2基作ることができる。 |
ここがスゴイ!アーティラリスト
アーティラリストは魔導砲による攻撃でダメージを与えられるほか、自身も秘術銃を使い呪文によるダメージを強化することもできます。秘術銃は初級呪文のダメージも強化するので、遠隔攻撃でダメージを積み上げることができます。
「道具習熟」で木彫用品の使い方をマスターする
3レベルの時点でアーティラリストは木彫用品の習熟を得ます。すでに習熟しているのであれば別の職人道具1つの習熟を得ることができます。
アーティラリストをロールプレイする場合、木彫用品は魔導砲や秘術銃製作に欠かせない道具です。木彫道具はノミや木槌、ナイフや彫刻刀、鋸などがあります。
「アーティラリストの呪文」で呪文が増える。
アーティラリストはレベルが上がることで以下の呪文を修得していくことができます。この追加される呪文は常に準備されているため準備数には数えません。ダメージを与える呪文が多く、「秘術銃」を通して発動すればダメージがアップします。
アーティフィサーレベル | 呪文 |
---|---|
3 | サンダーウェイヴ、シールド |
5 | シャター、スコーチング・レイ |
9 | ウィンド・ウォール、ファイアーボール |
13 | アイス・ストーム、ウォール・オヴ・ファイアー |
17 | ウォール・オヴ・フォース、コーン・オヴ・コールド |
多脚戦車も再現できる「魔導砲」を造る
3レベルの時点でアーティラリストは魔法的な射出兵器である「魔導砲」を造ることができます。1アクションを用いて5フィート以内の何もない水平な場所に小型または超小型サイズの魔導砲を1基、魔法的に創造することができます。小型サイズはその場所を占めるサイズであり、超小型サイズは片手で持てる大きさです。なお魔導砲を作成するには木彫道具または鍛冶道具が必要です。魔導砲を1基作った後に再び魔導砲を作るには呪文スロットを1つ消費するか、大休憩を終了する必要があります。
魔導砲は魔法的な物体であり、以下の性能を持ちます。
- ACは18。
- hpはーティフィサーレベル×5。「メンディング」呪文でhpを回復する。
- 精神ダメージや毒ダメージおよび状態異常に完全耐性。
- 1時間後に消滅する。また1アクションを使い消し去ることもできる。
- 60フィート以内に魔導砲があるのであれば自分の各ターン、ボーナスアクションで起動が可能。
- 作成時に魔導砲の種類、外見や脚の有無は作成時に決定する。
- 脚付き砲台であればボーナスアクションアクションの一部として15フィートの移動や登攀が可能
魔導砲には脚を付ければ連れ回すこともできます。小型サイズにはなるものの攻殻機動隊のタチコマのような多脚戦車も作ることができます。
魔導砲の種類 | 起動時の効果 |
---|---|
火炎放射器 | 指定した方向に隣接する15フィートの円錐型の範囲に炎を発射する。範囲内のものはすべて呪文セーヴ難易度に対する敏捷力セーヴが必要。失敗すると2d8ダメージを受ける。範囲内の携帯も着用もされていない可燃物は着火する。 |
防護機 | 魔導砲の周りに正のエネルギーを放出する。魔導砲を含め10フィート以内の任意の対象は1d8+知力修正値に等しい一時的hpを得る。 |
力場の大弩 | 魔導砲から120フィート以内の対象1体または1つの物体に1回の遠隔呪文攻撃を行う。ヒットすれば2d8の力場ダメージを与え、対象が生物であれば5フィート奥へ押し込む。 |
防護機として作成した場合、各ターンのボーナスアクションで起動することにより常に新しい一時的hpに上書きすることができます。つまり魔導砲の近くであれば起動し続ける限りダメージを受けにくいということも可能です。
「秘術銃」で呪文ダメージを上げる
レベル5になるとアーティラリストはワンドやロッド、スタッフを「秘術銃」にする加工を施すことができます。大休憩時に木彫道具を使い、ワンド・ロッド・スタッフのどれか1本に特殊な印を刻むことにより、秘術銃へと生まれ変わらせます。この秘術銃は新しいものを作らない限り永続します。秘術銃は自分のアーティフィサー呪文の焦点具として使用することができ、この秘術銃より発動した呪文は追加ダメージとして1d8を加えることができます。
この秘術銃があれば呪文発動時に職人道具を出す必要がなくなります。また呪文の追加ダメージは初級呪文にも適用されるので、初級呪文でもまずまずのダメージを与えることができます。なお秘術銃も魔具化して「秘術焦点具強化」を施すことも可能です。
「爆裂魔導砲」で威力がアップ
レベル9になると「爆裂魔導砲」により、「魔導砲」の破壊力がアップします。この特徴により次の効果を得ます。
- 「魔導砲」による全てのダメージロールが+1d8増加する。
- 「魔導砲」から60フィート以内であれば1回のアクションで自爆させることができる。自爆で魔導砲は破壊され、20フィート周囲のものは全員呪文セーヴ難易度に対して敏捷力セーヴをする必要がある。失敗すれば3d8のダメージを負う。
呪文スロットが残っているのであれば「魔導砲」を再び製造することは可能なので、ちょっとしたトラップ感覚で爆発させるのもありです。
「魔導砲台」で魔導砲の周りを陣地化する
レベル15になると「魔導砲台」により、魔導砲の周りを防御陣地にすることができます。この特徴により以下の効果を得ます。
- 魔導砲から10フィート以内の自分と味方は魔導砲の放つ魔法的保護フィールド内にいる限り1/2遮蔽の効果を得る。
- 1回のアクションで2基の魔導砲を造ることができる。また1つのボーナスアクションで2基同時に起動させることができる。魔導砲の種類は異なるタイプでも良いが、2基存在しているうちは次の魔導砲を作ることができない。
1/2遮蔽ではACと敏捷力セーヴに+2のボーナスがつきます。
まとめ
いかがでしたか?アーティラリストは魔導砲や秘術銃で呪文をフル活用することでダメージを与えるアタッカーとして活躍できます。魔具化したアイテムと合わせ立ち回ることで遠距離でも近距離でも立ち回ることができます。ド派手な魔導砲をぶっ放したいのであればアーティラリストをロールプレイしてみましょう!