インクィジティヴとは|相手の戦い方を看破し急所を突く知覚に優れたD&D5版のローグの類型
ダンジョンズ&ドラゴンズではローグのサブクラスもいろいろありますが、隠されたものを看破し秘密を暴くインクィジティヴが存在します。一見戦闘に不向きな感じにも見えますが高い攻撃力を持っており、情報収集のロールプレイもこなす事ができます。そこで今回はわかりやすいようにこのローグの類型にインクィジティヴについて解説します。
インクィジティヴとは
インクィジティヴ(Inquisitive)とは探り屋という意味で高い隠密への理解から秘密の看破に優れたローグのサブクラスです。この類型のローグは名探偵のようにどんな些細なものも見逃さない洞察力と高い分析力を持ち、大衆に紛れ込んでいるモンスターを見つけ退治することを得意としています。隠密や幻を見抜く眼を持つため、隠密を得意とするローグや幻術を得意とする者にとっては天敵とも言えます。
インクィジティヴの特徴
インクィジティヴは「看破」技能と「捜査」技能に優れています。その能力は特徴に大きく影響しており、相手の戦術を看破して弱点を顕にします。他の人にはわからないその弱点を突くことで急所攻撃を行うことができ、隠密を得意とするローグとは異なった戦い方が可能です。またその看破する力は隠密を見破ることができるので、隠れ身を行った敵をすぐに発見することができます。なお「知覚」や「看破」をよく使うので「判断力」が高いほうが良いです。
インクィジティヴの特徴 | レベル | 効果 |
---|---|---|
嘘逃さぬ耳 | 3 | 嘘を見抜く能力が開花し、判断力「看破」判定でロールが7以下の場合は8になる。 |
細部漏らさぬ目 | 3 | ボーナスアクションで隠れいてるものに気づくための判断力「知覚」判定か手がかりを見つけ解析するための知力「捜査」判定を行うことができる。 |
戦法看破 | 3 | ボーナスアクションで見ることができる相手の魅力「ペテン」判定とインクィジティヴの判断力「看破」判定を行い、勝利した場合有利を得ていなくても急所攻撃ができる。 |
腰据えた目 | 9 | 移動速度の半分を超える移動を行わないなら、そのターンに行う判断力「知覚」判定と知力「捜査」判定に有利を得る。 |
騙されぬ目 | 13 | 五感を欺かれなくなる。盲目・聴覚喪失でないならアクションで30フィート以内の幻や変身動物の本当の姿、感覚を欺く魔法をすべて感知することができる。 |
弱点見抜く | 17 | 弱点を見抜く技に磨きがかかり、急所攻撃のダメージが3d6増加する。 |
ここがスゴイ!インクィジティヴ
インクィジティヴは戦法看破により、敵の弱点を見抜くことができます。単独での戦闘が優れているというわけではありませんが、隠れ身を必要とせず単独での急所攻撃ができるので戦い方次第では十分にアタッカーとしての役割を果たすことができます。
「嘘逃さぬ耳」で看破能力が開花する
3レベルに達したインクィジティヴは「嘘逃さぬ耳」で看破する能力が開花します。相手が嘘をついているかどうかを判断するための判断力「看破」判定でダイスの目が7以下の時は8として判定することができます。
この特徴は「看破」全てに適用されるのではなく嘘をついているかどうかの判定に限定されています。そのためあまり使わないように見えますが、会話においてYESかNOで答える内容でこの特徴を使うと真実に辿り着きやすくなります。
「細部を漏らさぬ目」で発見や分析を行うことができる
3レベルになるとインクィジティヴは「細部を漏らさぬ目」を得ることによりボーナスアクションで隠れている生物や物をに気づく判断力「知覚」判定と手がかりを見つけたり解析する知力「捜査」判定を行うことができます。ボーナスアクションでできるということは戦闘中に行うことがあることを意味しており、近くで隠れ身を行った者がいた場合、近づかずに発見することもできます。また、知力「捜査」では戦場の仕掛けを見抜いたり利用する方法に気づいたりすることもできるでしょう。
戦闘中に「知覚」が行えるということは、戦いながら周囲を見渡し怪しいところを確認できることを意味します。仲間の知覚に潜伏している敵がいないか、使えそうな装置はないかなどを知り、仲間に伝えて危険を回避することも可能です。
「戦法看破」で急所を狙うことができる
3レベルの時点で敵の戦術を解析して対抗策を出すことができます。ボーナスアクションを使い、見ることができて無力状態では無い敵の魅力「ペテン」技能とインクィジティヴの判断力「看破」技能との対抗判定を行い勝利すると相手の戦法を見抜きます。その結果、攻撃ロールに有利を得ていなくても自分に不利がついていないのであれば急所攻撃を行うことができ、その効果は1分間継続します。また効果時間中に別のターゲットの戦法看破に成功すると効果はなくなります。
インクィジティヴの戦闘の基本です。まず「ペテン」技能を持つものがそう多くはなく、魅力が低い相手には成功しやすいと言えます。一度看破に成功するとしばらく自分のターンでは急所攻撃を出すばかりになるので、その間のボーナスアクションでは「細部を漏らさぬ目」で周囲をチラ見しておきましょう。
「腰据えた目」で洞察力アップ
レベル9になると移動速度の半分を超える移動を行わないなら、そのターンに行う判断力「知覚」判定と知力「捜査」判定に有利を得ることができます。「細部を漏らさぬ目」によるボーナスアクションに有利を得ることができるため、「知覚」「捜査」判定で何ができるかを理解しておくと良いでしょう。
「騙されぬ目」で誤魔化す魔法を感知できる
レベル13になれば「騙されぬ目」でほぼ五感を欺かれなくなります。盲目状態や聴覚喪失状態でないなら、1回のアクションで30フィート以内の幻や変身動物の本当の姿、感覚を欺く魔法をすべて感知することができる。ただしこれは魔法を感知するだけであって、その正体が何なのかについてはわかりません。この特徴は判断力修正値と同じかいい数使用することができ、大休憩後に消費した回数はすべて回復します。
「弱点見抜く」で急所攻撃の威力を高める
レベル17になると弱点を見抜く技に磨きがかかり、「戦法看破」の効果を受けている敵へ急所攻撃は追加ダメージが3d6増加します。
まとめ
いかがでしたか?インクィジティヴのローグには珍しくじっくり構えて相手を分析して戦うサブクラスです。探偵と考えるとあまり戦闘向きでは無いように見えますが、積極的に隠密を必要とせず単独で急所攻撃を成功させやすい特徴を持っています。隠れている敵を見抜くこともでき、幻にも騙されにくいので罠を発見したりすることも得意です。NPCとの会話では嘘の看破もできるので、戦闘だけではなく情報収集などにも活躍できます。是非ともインクィジティヴをロールプレイしてみましょう!