狩り立てる恐怖(忌まわしき狩人)とは|ニャルラトテップに仕えるクトゥルフ神話生物

狩り立てる恐怖(忌まわしき狩人)とは

狩り立てる恐怖(忌まわしき狩人)

はクトゥルフ神話TRPGに登場するクリーチャーであり、ニャルラトテップが大好きな人であれば知っているであろう存在です。主に使い魔のような扱いをされており、外なる神の従者とセットで登場することもあります。狩り立てる恐怖は恐怖の狩人の呼び名もあり、ニャルラトテップの配下として存在は知られており、クトゥルフ神話TRPGだけではなくペルソナ2などのゲームにも登場しています。

「上空に巨大なクサリヘビのような生き物がいた。奇妙に歪んだ頭と、グロテスクな巨大なかぎ爪のついた付属器官がついていた。黒いゴム状の恐ろしく大きな翼で、やすやすと空中に浮いているのだった。」    ーーオーガスト・ダーレス「暗黒の儀式」

狩り立てる恐怖の画像

狩り立てる恐怖の画像です。なお、フリー素材ではなく出典元を表示していますのでそちらもご確認ください。
狩り立てる恐怖
出典:Tatsuya Nottsuoによる作品

狩り立てる恐怖2
出典:Darkcloud013による作品

出自

狩り立てる恐怖はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの断章をダーレスが書き上げた小説『暗黒の儀式』にて登場しており、「巨大な翼あるマムシ」と形容されています。この狩り立てる恐怖という名前はラヴクラフトの『未知なるカダスを夢に求めて』に登場した言葉「狩りたてる無定形の恐怖の配下ども」に由来しています。

生息地

狩り立てる恐怖は特定のどこかで生息しているというのは明記されていませんが、ニャルラトテップの配下であることを考えるとアザトースの宮廷にいてもおかしくはありません。また、ニャルラトテップが自身を信仰する人間に与えることもあり、地球上にいることもあります。

生態

ニャルラトテップに仕えている下級の奉仕種族であり、ニャルラトテップの猟犬としての働きがあります。つまり、ニャルラトテップの命令で害するものを追い立て駆除する獰猛さを持っています。人並みの知性を持っており人と意思疎通を図ることは可能ですが、実際のところ生命を求めて行動するため余程の対価(身代わりとなる生贄)がなければ交渉の余地はないでしょう。

集団行動

基本的にはニャルラトテップに仕えているため集団でいますが、召喚されたりすると一体で人間に従属することもあります。

狩りと食性

狩り立てる恐怖の食性は不明ですが、生命を貪るために齧り付きます。この生物を十分な準備をせずに召喚してしまうと、召喚者が100%狩られます。

繁殖と生活周期

繁殖と生活周期については定かではありません。ただ外見からすると雌雄が存在するのであれば、蛇のような絡み合う形で交尾をしているかもしれません。

人間との関係

基本的に地球上の人間との接点はありませんが、主従関係にあるニャルラトテップを崇めるカルトなどが召喚して狩り立てる恐怖を呼び寄せることができるかもしれません。また、ニャルラトテップ自身が人間を堕落させるために信者に貸し与えることもあります。人間の制御が聞いている間はその者を襲うことはありませんが、一度制御できなくなると近くのものをすぐにでも襲い掛かるでしょう。人間は餌ではありませんが、飢えを満たすことはできます。

特徴

外見的な特徴として、コウモリや雨傘のような巨大な翼を持ち、胴体は黒い蛇や芋虫のように12mほどの長さです。日光に極端に弱いため、活動は夜間や地下など光が差し込まないところで行われます。胴体や尾は絶え間なく動き、歪んだ頭は大きく耳障りな声を発して会話をします。

狩り立てる恐怖は蛇のような胴体を持つため尾に当たる部分も長く、触手のように巻きつくことで相手の身動きを取れなくすることができます。乗用車ぐらいであればひっくり返すことができます。

尾によってぐるぐると巻かれてもダメージを受けることはありませんが、身動きが取れなくなります。脱出するにはSTRによる対抗ロールに成功する必要があります。

鋭い牙による噛みつき

鋭い牙による噛みつきで探索者を捕食することができます。尾で捕まえた相手には体の構造上の問題か、あまり上手に噛みつくことができないようです。

噛みつきによるダメージは「1D6+DB」。噛み付けないような時は体当たりを行うことがあります。

装甲

蛇のような体は頑丈なため9ポイントのダメージを減少させる装甲を持ちます。

外見による影響

狩り立てる恐怖を目撃した時に探索者は正気度を失う可能性があります。

正気度ロールによる失う正気度ポイントは「0/1D10」。

狩り立てる恐怖に関する呪文

狩り立てる恐怖に関する呪文として「狩り立てる恐怖の召喚/従属」があります。ただ、この呪文で召喚するためには自分の身代わりとなる生贄を用意しておく必要があります。また狩り立てる恐怖自身も呪文を使う可能性があります。ただし、マジックポイントは21なので、ある程度使うとポイント切れになります。

使える呪文は2D10種類と言われ、その修得している可能性は25%あります。

狩り立てる恐怖のステータス

狩り立てる恐怖の詳細はマレウス・モンストロルムまたはルールブックを参照してください。

狩り立てる恐怖の倒し方

狩り立てる恐怖は普通の物質でできており、魔力を帯びていない普通の武器でも倒すことが可能です。ただHPも25と多めであり、頑丈な鱗は装甲として高いダメージ吸収力を持ちます。その鱗を突き破るためにも高い火力を誇る銃火器が必要です。また、巨体から繰り出す噛みつきはダメージボーナスを含めると一撃で探索者を葬ることもあります。そのため、正面に向かい合って戦うのは無謀と言えるでしょう。しかも攻撃は1ラウンドに2回あるため、一とところに固まって迎え撃つ作戦も危険でしょう。

勝機を見出す鍵は光です。狩り立てる恐怖は日光を極端に嫌うため、明るい状況を維持して戦いたいところです。核反応による強烈な光を浴びると灰になるとも言われています。太陽光は50,000~100,000ルクスなので、人工投光器などで同等の光を投射することができれば撃退することができるでしょう。また、神話生物の中でもCONが低い(といっても人並み)なので、麻痺毒などももしかすると効果があるかもしれません。ただし、常識が通じないのが神話生物なので戦う時は注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?狩り立てる恐怖は翼を持つ巨大な蛇の神話生物です。高い攻撃力と分厚い装甲と呪文を使う可能性を考えるとかなり危険ですが、人間が戦えない相手ではありません。知性も持つため一筋縄ではいきませんが、軍隊などによる近代戦闘と十分な火器使用が可能であれば一方的にやられることはなくなるでしょう。くれぐれも命は大事にしましょう。

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