時間術系統(School of Chronugy)とは|ロール結果に干渉できるD&D5版ウィザードの学派

ダンジョンズ&ドラゴンズではウィザードのサブクラスもいろいろありますが、時間を操る学派があります。時間や時空に影響を与えるデュナミスの見えない力を研究し操る学派ですが、わかりやすいように時間術系統について解説します。

時間術系統(School of Chronugy)とは

ウィザード
時間術系統*(School of Chronugy)とは『Explorer’s Guide to Wildemount』(未訳)により追加されたサブクラスで時間に関する魔法を研究する学派です。この学派のウィザードは時間と空間を曲げることができるデュナミスのエネルギーを使い、熟練したミュージシャンが楽器を演奏するのと同じくらい巧みに時間の流れを曲げることができ、瞬く間に自分自身とその仲間にメリットをもたらし、敵にはデメリットをもたらすことができます。

時間術系統のメリット

時間術系統は特別に呪文を研究しているわけでもないので得意な系統はありませんが、時間を巻き戻すようにロール結果に干渉する術を持ちます。「スロー」や「ヘイスト」などアクションの回数に影響を与える呪文を修得することで、より時間に関係するウィザードぽくなります。

時間術系統の特徴レベル効果
時間的転換*(Chronal Shift)2強制的にロールのやり直しをさせる事ができる。
時間的認知*(Temporal Awareness)2イニシアチヴロールに知力修正値を加算できる。
瞬間的停滞*(Momentary Stasis)6対象1体の無力状態にして動きを1ターンの間停止させる。
秘術停止*(Arcane Abeyance)10呪文スロットがレベル4以下で発動する呪文をビーズに封じて一時的にアイテム化する。
収束する未来*(Convergent Future)14強制的にロールの成功または失敗を導く事ができる。

*は未訳のため正式なものではありません。

ここがスゴイ!時間術系統

ビーズ
時間術系統は有無を言わさず相手の行動結果に影響を与えることができます。さまざまなロールに対して結果を見て再ロールさせたり、高レベルになればロール結果を成功または失敗に導くことができます。また、相手を一瞬だけ無力状態にできるので攻撃を当てやすくなるほか、パーティーの立て直しのきっかけ作りにも使えます。戦闘開始時のイニシアチヴを取りやすく、呪文をビーズの中に封じ一時的にアイテム化することもできます。

「時間的転換*(Chronal Shift)」でロール結果を変える

2レベルに達した時間術士は1体の生物の周りの限定的な時間の制御を魔法的に行使することができます。この特徴により、自身または30フィート以内で見ることができる誰かが攻撃ロールをした時や能力値判定、セーヴィングスローを行ったあとにリアクションとして、その者に強制的に再ロールさせることができます。この特徴はロールが成功か失敗かを確認した後に決定することができ、使用したときは2回目の結果を使う必要があります。この特徴は2回使うことができ、大休憩が終了した時に使用した分は回復します。

自分や味方がロールに失敗した時や、敵の攻撃ロールがクリティカルだった場合などロール値を下げたい時に使うことができます。この特徴はリアクションを使い、相手の同意やセーヴなしに強制的に再ロールをさせることができるのでここぞという時に役に立ちます。

「時間的認知*(Temporal Awareness)」でロール結果を変える

2レベルに達した時間術士はイニシアチヴロールに知力修正値を加えることができます。

戦闘魔術士のようにイニシアチヴロールで先手を取りやすいので、素早い行動が可能になります。

「瞬間的停滞*(Momentary Stasis)」で対象の時間を止める

レベルが6になると「瞬間的停滞*(Momentary Stasis)」でちょっとだけ対象の時間を止めることができます。この特徴によりアクションとして60フィート以内の見ることができる小型から大型までの生物に呪文セーブ難易度に対して耐久力セーヴを強制することができます。セーヴに失敗したものはダメージを受けるか時間術士の次のターンが終了するまで魔法的なエネルギー場に包まれます。包まれている間は無力状態になり移動速度も0になります。この特徴は知力修正値と等しい回数使用することができ、大休憩を終えると使用した回数は回復します。

いわゆる相手をストップさせる特徴です。行動を阻害するだけでなく1ターン分相手を無力状態にできるので使い所は多いです。

「秘術停止*(Arcane Abeyance)」でビーズに呪文を封じて一時的にアイテム化する

レベル10以上になると「秘術停止*(Arcane Abeyance)」の特徴を得ます。この特徴により呪文スロットのレベルが4以下で呪文を発動させる時、その呪文の魔法を欠片の中に凝縮することができます。呪文は発動の瞬間に時間が凍結し、1時間灰色のビーズに保持されます。このビーズは1hpとAC15の小さな物体で、毒や精神ダメージに対して完全耐性を持ちます。時間が切れたりビーズを破壊した時、ビーズは閃光を発して消滅して中の呪文も失われます。

ビーズを持っている者はアクションで中の呪文は放つことができ、するとすぐにビーズは消失します。この呪文は時間術士の呪文発動能力や呪文セーヴ難易度を使用し、呪文は使用者の目的のための発動として扱うことができます。一度この特徴でビーズを作ると小休憩または大休憩が終了するまで使うことができません。

呪文をビーズとしてアイテム化することで誰でもその効果を発動できるようになります。また、音声要素が使えない状況であっても、封じたビーズを使えばその効果を発動することができます。レベル1の呪文を4レベルのスロットを使うことで強化した呪文も封じることが可能になります。封じる呪文は発動できるものであれば良いようなので、マルチクラスでクレリックやドルイド呪文を使うことができればそれらの呪文も封じることができます。

「収束する未来*(Convergent Future)」で未来を選ぶ事ができる

レベル14になれば「収束する未来*(Convergent Future)」により実現可能な未来をじっと見ることができ、自分の周囲の出来事の中に特別な結果を確保している未来の一つを引き寄せることができます。自身または60フィート以内の見ることができる者の攻撃ロールや能力値判定、セーヴィングスローが行われた時、リアクションを使ってそのダイスロールを拒否して、ロール値を成功に必要な最小の値にしたり、その値より小さくすることができます。この特徴を使ったときは消耗状態が1段階増加し、小休憩または大休憩が終了するまで再び使うことができません。

この特徴は自分や味方のロールを必ず成功させるほか、敵のロールも必ず失敗させることができます。「時間的転換*(Chronal Shift)」では再ロールのため結果のコントロールはできませんが、この特徴は確実にロール結果をコントロールできます。消耗状態が進行するため使い方には注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?時間術系統は時間そのものを操る学派です。呪文を強化し派手なダメージを与えるような特徴はありませんが、強制的に時間に関与して対象のロール結果をやり直させたりできます。派手さこそありませんが相手を一瞬止める事ができるのはパーティーの立て直しにも使えます。是非とも時間を制御してパーティーにとってベストな未来を導きましょう!

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