クトゥルフ神話TRPGに出てくるルルイエなどの海底都市と深淵、沈んだ大陸の解説
クトゥルフ神話に出てくる海底都市・深淵と沈んだ大陸
クトゥルフ神話TRPGでは太古の地球に存在したが、現在では存在が定かではない逸話として海底都市や沈んだ大陸があります。またそれらには紐づくように邪神が封印されたりしています。海底都市ではクトゥルフが封印されているルルイエが有名で、大陸ではムー大陸やハイパーボリアが有名です。これらの場所には旧支配者を崇拝していた文明があり、魔導書の元となる記述が生まれています。
ルルイエ
ルルイエ(R’lyeh)は南太平洋の海底に沈んだ古代の石造都市で、クトゥルフが封印されていることで有名です。その位置は南太平洋、ニュージーランドと南米大陸と南極大陸の中間付近の海底に沈んでいるとされています。具体的には南緯47度9分 西経126度43分でしたが、オーガスト・ダーレスや他の作家により異なることがあります。1925年頃に一度、星の配置により短期間であるが浮上したことがあり、その間、世界中で精神に異常をきたすものが急増したことがあります。また邪神崇拝者たちの活動が活発化していましたが、ルルイエが海中に没するとともに沈静化しています。このため、ルルイエが浮上する時はクトゥルフの影響を強く受けると言われています。なお、この都市名を冠した『ルルイエ異本』はムー大陸とルルイエの沈没などが書かれています。
ポナペ島沖
ミクロネシア連邦のカロリン諸島東部にあるこの深淵はクトゥルフの子でゾス三神の3番目であるゾス=オムモグが封印されています。魔導書として知られる『ポナペ経典』に出てくる深きものを崇拝し交配しているカルトはこの海域の住人を記述したものです。
イエー
ムー大陸の都市の一つだったイエー(Yae)にはクトゥルフの子でゾス三神の2番目であるイソグサが封印されています。なお、魔導書『ザンツー石板』のザンツーはムー大陸いたイソグサの大神官の名前で、元になった石板はこの神官がナアカル語で書いたものと考えられています。
イハ=ンスレイ
イハ=ンスレイ(Y’ha-nthlei)はマサチューセッツ州エセックス郡の港町インスマスの沖にある海底都市です。ハイドラの娘であるプチチア=リイの棲み家です。
ゲル=ホー
ゲル=ホー(Deep Gell-Ho to the North)はグリーンランド沖にある深淵で、オトゥームが封印されています。
アフ=イロア
アフ=イロアはイギリスのコーンウォール沖に建設中の海底都市です。建設にはイハ=ンスレイのダゴンが海を渡り行っています。
ムー大陸
ムー大陸は約1万2000年前まで太平洋上に存在したという東西7000km、南北5000kmにもなる大陸です。クトゥルフ神話では古代ムー大陸時代ではクトゥルフ、ガタノソア、シュブ=ニグラス、イグ、イオド、ヴォルヴァドスなどを信仰する文明がありました。ガタノソアはムー大陸の地下神殿にいたとされています。
アトランティス大陸
アトランティスは大西洋に中心に存在したとされる強大な島または大陸です。ムー大陸と同じ神が崇拝されていたようです。また、アトランティスの魔術師はバグ=シャースも信仰していたようです。
ハイパーボリア
ハイパーボリアは北極海と北大西洋の間のグリーンランド近辺にあったとされる古代大陸です。人類が文明王国を築いて繁栄していましたが、アブホースやツァトゥグァといった神々や、亜人種や怪物たちが生息していました。アフーム=ザーの冷気の炎やルリム・シャイコースのイイーキルスにより都市は壊滅して人が住めなくなり、沈没したとされています。ハイパーボリアに住めなくなったことで住人はムー大陸やアトランティスに移住しています。なお、『エイボンの書』はハイパーボリアの魔術師が書いたものと言われています。
まとめ
いかがでしたか?地球にも数多くクトゥルフ神話と結びついた地域が存在します。今回は海についてでしたが、ルルイエやハイパーボリアなどはクトゥルフ神話で生まれたかくうの設定なので、世界を股にかけるキャンペーンを制作するときは是非とも活用してみましょう!