サイバーパンクREDのネットランとは|ネットランナーが行うハッキング技術

サイバーパンクをテーマにしたTRPGであるサイバーパンクREDでは、その世界観を楽しむための要素としてネットランがあります。マトリックスや攻殻機動隊などに出てくるサイバー技術ですが、どのように楽しむものかネットランについて解説します。

ネットランとは

ネットランとはネットランナーの専門分野でインターフェイスを通してNETの世界と繋がり、ハッキングを行うことを表します。現実世界でのハッキングはPCなど端末を用いてネットワークに侵入しますが、サイバーパンクの世界ではマトリックスでもあったように体に埋めている端子を接続してダイレクトにデジタル世界と繋がるように表現されます。サイバーパンクREDにおいては「赤の時代」を舞台にしており、安全面を考慮して直接的な接続はせずにVRヘッド・ゴーグルを使い接続します。

接続中はデータ群を構造体として認識して進むことができ、パスワードの解除やアンチウィルスの破壊、バックドアの設置、コントロール・ノードの制御などデータを弄って目的を果たします。

NETの変遷

ネットランの舞台であるNETはもともとはグローバルなものでしたが、ウィルスの蔓延や度重なる戦争により小規模のVPNでのみ存在するようになりました。サイバーパンクREDではネットランナーはこの小規模なVPNによるNET構造体へ侵入を試みることができます。NETの変遷は以下のようになっています。

  • 1993年・・・ミュンヘンで生体インターフェイス・チップが開発される。直接のジャック=インが可能になる。
  • 2001年・・・グローバルなNETのフレームワークが機能し始める。
  • 2014年・・・NET戦争が起き、NETの再編が行われる。この時NETにDataKrashが仕込まれる。
  • 2022年・・・DataKrushが作動し世界の8割ほどにウィルスが侵入する。
  • 2025年・・・NETが正式にシャットダウンする。
  • 2026年・・・NETは企業などのVPNで小さく構築されている。古いNETは存在するものの危険な空間になっている。
  • 2030年・・・復興した都市にはローカルなVPNが出来る。これらのシティネットは物理的にも隔離されている。
  • 2035年・・・プログラム言語METAが登場し、NET構築に使われるようになる。
  • 2040年頃・・・ソウルキラープログラムR.A.B.I.D.s(ラビッズ)の排除に失敗し、オールドNETへつながるものを全て閉鎖する。

NET構造体とは

NET構造体とはサイバースペースであるネットワーク全体を表すものであり、サイバーパンクREDではVPNで隔離された小さいネットワークを表します。NET構造体は3~18階層でできており、ネットランナーが侵入できるアクセスポイントと、ネットランナーが狙っている秘密のファイルや機器の制御プログラムが存在します。NET構造体のイメージは下記のような画像で考えるとわかりやすく、まっすぐ目的まで進むメイン・ルートと分岐であるブランチがあります。階層(ディレクトリ)は実際にパソコンと同じであり、分岐はフォルダの中にある別のフォルダをイメージすると良いでしょう。
NET構造体

ミートスペース(肉体空間)との関係性

ネットランナーはジャックインしている時はNET構造体とミートスペース(肉体空間)の両方を見ることができます。NETの説明で「構造体と肉体空間は重なり合って存在している」とあり、これがわかりにくくなっている原因です。ここで言う重なり合って存在するというのはミートスペースのアクセスポイントがNET構造体の第1階層であることと、NET構造体の目的のファイルやプログラムがある場所がミートスペースのどこかのPCや監視カメラやエアコンの制御であることを意味しています。NET構造体にある途中のブラックICEがいるような階層はミートスペースには存在しません。そのためNET構造体を移動するからといって肉体も移動する必要はありません。むしろアクセスポイントから離れる方が危険でしょう。

NETアクション

ネットランナーはロール特技であるインターフェイスのおかげでネットランを行うことができます。ネットラン中はインターフェイス能力を使い、さまざまなNETアクションを行うことができます。

  • アイディ・・・見つけたデータの正体と価値がわかる。
  • ウィルス・・・NET構造体の中枢にウィルスを埋め込む。
  • クローク・・・NET構造体から立ち去る時に痕跡を消す。
  • コントロール・・・NET構造体内に接続されている機器(ノード)を制御する。
  • ザップ・・・プログラムにも他のネットランナーにも有効な基本的な攻撃手段。
  • スキャナ・・・ミートスペースでNET構造体へのアクセスポイントを見つける。
  • スライド・・・自分を追いかけているブラックICEから逃げる。
  • パスファインダ・・・NET構造体内のマップを取得する。
  • バックドア・・・NET構造体内のパスワードその他の障害物を破る。

ネットランの動きとして、まずスキャナでアクセスポイントを発見します。アクセスポイントに近づいた後ジャックインを行い、パスファインダを使いNET構造体のマップ情報を手に入れます。次に目的地へ進むようにバックドアでプログラムを破り、機器を制御するときはコントロールを行います。見つけたファイルをチェックするにはアイディを使い、ジャックアウト後にも影響が残るようにNET構造体をいじるのであればウィルスを使います。ただ、侵入の形跡が残るとウィルスを仕掛けたことがバレるのでクロールを使い痕跡を消します。

NETアクションに関係する用語

NETアクションを理解する上で大切なのは、関係する用語を知っておくことです。

プログラム

プログラムとはネットランナーが使う道具であり、NET構造体内での戦闘や防御、補助に使うものです。プログラムの起動は数秒かかり1ラウンドに1つしか起動できませんが、コンフリクト(同種のプログラムが悪影響を及ぼし使えない状態)を起こさない限り複数のプログラムを同時に稼働させることができます。プログラムが起動している状態を「レズド」、破壊されている状態を「ディレズド」と表現します。

ノード

ノードとはネットワーク内に存在する節のことです。もし自宅でwifiを使い、プリンタやらスマート家電やらを接続している場合、この機器がノードになります。ネットランナーが侵入すると、PCがウィルスに汚染されたり、勝手にスマート家電を操作されたりします。サイバーパンクREDではカメラや空調、照明、メール送信、工場機器の作動、赤外線レーザーの停止、自動照準の銃器などがあります。

ブラックICE

ブラックICEとはNET構造体内にある侵入者を追いかけ回すプログラムです。ネットランナー自体を狙う「対人プログラム」、プラグラム自体を狙う「対プログラム」、肉体空間のノードを起動させネットランナーやその仲間を攻撃する「デーモン」が存在します。なお、デーモンが起動している方がネットランナー以外のプレイヤーが暇にならずに済みます。なお、ネットランナーの使うサイバーデッキにも対人・対プログラムのブラックICEを仕込むことは可能です。

アクセスポイント

NET構造体に侵入するために必要な入り口のことで、ミートスペースに存在します。たとえば自宅にwifiを使用しているのであればルーターがアクセスポイントになります。ルーターにはパスワードを設定していると思いますが、ネットランナーは近くでwifiの電波を拾ってパスワードをぶち破ります。

ネットランを楽しむために

ネットランを楽しむために必要なものはサイバースペースをどのようにイメージ化・視覚化できるかが重要です。サイバースペースは滑らかなテクスチャが貼り付けてあるようなものか、マトリックスのように緑に光る文字列が上から下に流れるのか(16進数表現)、光がxyz軸に沿って縦横無尽に飛び交うのか(2進数表現)、またネットランナーの意識は無重力のように宙を浮いているのか、重力のような力場が存在し床が存在するのか。プレイヤーがネットランを楽しむためには、サイバースペースをどのように表現できるかGMの想像力に懸かっています。

まとめ

いかがでしたか?ネットランはNET構造体にハッキングを仕掛け、なにかしらの目的を達成するために行います。それは秘密のファイルを手に入れることから、室内のエアコンの制御、スプリンクラーの軌道など様々です。上手にネットランをするためにはNET構造体の特性を理解し、NETアクションを使いこなすと良いです。ぜひともサイバー空間を駆け回りましょう。

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