D&D日本世界プロジェクト 日本世界の魔法

日本世界の魔法

D&Dの各世界に魔法があるように日本世界にも魔法が存在します。日本世界の魔法はさまざま形で現れますが、そこの根源となるものを森羅万象(しんらばんしょう)と呼びます。森羅万象は「あらゆる現象、宇宙に存在する一切(いっさい)のもの」であり、D&Dのウィーヴと同等のものです。つまり、日本世界では術を通して森羅万象に干渉して発動させる行為を魔法と呼びます

日本世界の術

日本世界では術を通して魔法を起こしますが、その術の形はさまざまであり、キャラクターのクラスによって森羅万象へのアプローチが異なります。

日本世界の術説明クラス
陰陽術表と裏を意味する陰陽と元素である木火土水金を複雑に絡み合わせ系統立てた術式を通して魔法を発動させる。陰陽師(ウィザード)
呪術契りを交わした存在を通して魔法を発動させる。妖術使い(ウォーロック)
口伝(くでん)受け継いだ、または自分に影響する力を通して魔法を発動させる。伝承者(ソーサラー)
密教法術の一つの形で真言を唱え印を結ぶことで、明王や仏神を通して魔法を発動させる。法師(クレリック)、僧兵(パラディン)
顕教法術の一つの形で仏法の教義でお経を唱えて、如来や菩薩を通して魔法を発動する。仏僧(クレリック)、侍衛(パラディン)
神道法術の一つの形で呪的な行為である宣(のり)を奉じた神を通して魔法を発動する神主(クレリック)
道術目に見える現象世界を超えた根源世界、天地万物が現れた神秘を通して魔法を発動させる。道士(ドルイド)、野伏(レンジャー)
仙術道術の一つの形。自然などの存在を通して魔法を使う「外丹」と自分の中にある気を活用する「内丹」がある。仙術使い(ドルイド)
和歌歌に込められた真言を通して魔法を発動させる。詠人(バード)

術の行使

術を使う(呪文を発動させる)にはD&D同様、音声要素や動作要素、物質要素が関わってきます。

  1. 音声要素・・・真言やお経、歌など声を出して森羅万象に働きかけます。
  2. 動作要素・・・主に手印を結んだり、刀印を切ったりと呪文発動に必要な動作を行います。
  3. 物質要素・・・呪文発動に必要な元素を含むものが必要な場合、その物質が必要です。

術の焦点具

術を使う時に必要な道具のことを焦点具と呼びます。陰陽師であれば「符(ふ)」、仏僧であれば「数珠」、神主や法師であれば「法具」が必要です。

儀式による術

D&D同様、儀式を使って術を発動させることは可能です。儀式が行えるのは陰陽師(ウィザード)、仏僧(クレリック)、法師(クレリック)、神主(クレリック)、道士(ドルイド)、仙術使い(ドルイド)のみです。

なお、悪神などの呪いを使うことができるNPCはクラスに関係なく呪いの儀式を行うことができます。

日本世界における神仏の存在

日本世界は八百万の神が存在し、ありとあらゆる形で神仏の存在を体感することができます。そのためほとんどの人は何かしらの信仰を持っています。如来や菩薩による仏法は「顕教」とされ、救世のために幅広く伝えられていますが、明王や天部の「密教」は破魔や退魔といった部分が強く、広く伝え知られることはありません。

  1. 如来・・・悟りを開いた存在。
  2. 菩薩・・・悟りを開く直前の存在。
  3. 明王・・・密教における如来の化身としての存在。
  4. 天部・・・仏法の守護者としての存在。

これらの神仏は法師や仏僧、神主、並びに侍衛、僧兵など強く信仰を持ち法術が使える者に「神仏の加護」(いわゆる神性伝導)を与えています。また、修行者(モンク)が使うことができるようになる「気」は仙術の内丹をコントロールしたものです。

日本の神とされるイザナギやイザナミ、アマテラスなどは護法善神としての位置付けで天部に含まれます。

悪神・邪神・鬼神と呪い

日本世界にも悪神や邪神は存在します。悪神や邪神は存在そのものが悪であり災害級の影響を持ちます。鬼神は亜神のような存在であり、邪鬼や悪鬼を使って人に害をなすことを喜びとしています。

  • 悪樓(あくる)・・・吉備国(岡山県)の穴海に住んでいた巨大魚の姿をした悪神。船を飲み込むほど大きい。
  • 辻神(つじがみ)・・・災いをもたらす悪神。
  • 疱瘡神(ほうそうがみ、ほうそうしん)・・・疫病をばら撒く悪神。
  • 禍津日神(まがつひのかみ)・・・存在そのものが災いの悪神。祀ることで災い避けにもなるため信仰はある。
  • 大風(たいふう)・・・外の国から来た災害の神。巨大な猛禽の姿をしており、大きな翼で強風を生じさせては家屋などを破壊し、人々を苦しめる。
  • 鬼神(きしん)・・・邪鬼や悪鬼を使って害をなそうとする神。

悪神・邪神・鬼神を祀る人も存在し、その者は神から陰陽術や呪術、法術などを授かります。また特別に「呪い」を行使する力を授かります。混沌にして悪である妖術使いや陰陽師、破壊僧は儀式を用いて呪いを仕掛けることがあり、この呪いは術者が死んでも残り続けます。蘇我入鹿や平将門は事前に準備していた呪いを死に際に発動させて歴史上強固な呪いを広範囲に発動させています。

儀式を用いて悪神の力による呪いを発動させると強固な呪いとなり、通常の解呪の術(ディスペル・マジック)で解除することはできません。そのため天皇には呪いがかけられないように「魔除け」が施されるようになりました。

まとめ

いかがでしたか?日本世界では多くの手段を用いて森羅万象に働きかけて魔法を発動させることができます。また、個々のまとめられていない方法で働きかけることもできるので思いついたものは好きなように導入しても良いでしょう。

関連記事一覧