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ウィザーズ・オヴ・ザ・コースト、OGLのフィードバックから新しい方針を発表

OGLのフィードバックから新しい方針を発表

ウィザーズ・オヴ・ザ・コースト(WotC)はOGLの騒動を受けて、OGL1.2のプレイテストとして募集していたフィードバックが十分な量に達したとして終了、新たに方針を発表しました。フィードバックは15,000人以上から受けたようで、その内容からいくつかの結果を公表しています。

  • 88%はOGL 1.2の下でTTRPGコンテンツを公開したくない。
  • 90%は、OGL 1.2に対応するために、ビジネスのいくつかの側面を変更する必要がある。
  • 89%はOGL 1.0aの取り消しに不満を抱いている。
  • 86%がVTTポリシーの草案に不満を持っている。
  • 62%はクリエイティブ・コモンズにシステム・リファレンス・ドキュメント(SRD)のコンテンツを含めることに満足しており、不満を抱いていた人の大半はクリエイティブ・コモンズでより多くのSRDコンテンツを求めている。

そして、これらの調査結果からOGL 1.0aが必要であり、「取消不可」を望んでいる、またクリエイティブ・コモンズを好むと結論づけています。この結果からWotCは以下の提案をしています。

  • OGL 1.0aは手付かずにしてそのままで利用できる。
  • クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でSRD5.1全体を利用できる。
  • どちらを使いたいかを選択できる。

このクリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、コンテンツをどんな用途でも自由に利用できるようにしてあり、WotCはそのライセンスを管理せず、変更または取り消すことはできません。WotCの言葉を信じる必要のない方法で、オープンで取消不能なものとしています。そして、そのオープンさは、VTTポリシーの必要がないことを意味しているので、これまで通りVTTでのアニメーションの利用も可能です。またクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でSRDを置くことにより、取り消しが行われることがなくなります。この結果から多くのD&Dユーザーが望んでいたものを提供されることになります。

来週、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにおけるSRD5.1はPDFでのみ公開され、取消不能なクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下に置かれます。

クリエイティブ・コモンズについてはこちら

なお、OGL騒動から新しいオープンゲーミングライセンスであるORCを結成したPaizoは、WotCの判断を歓迎しているようです。

まとめ

いかがでしたか?ODL1.1のリークに端を発した騒動は今回のWotC発表により、一先ず決着がつきそうです。この方針で多くのユーザーが満足のいくものとなっていますが、WotCが望んだヘイトに関するコンテンツのコントロールなどが難しくなっています。そのため、D&Dを守るという意味では各ユーザーの正しい判断が求められることとなります。WotCがかなりユーザーに寄り添った決断をしているので、ユーザー側もできる限りWotCが望んだ内容を汲み取って遊ぶと良いでしょう。

出典:D&D Beyond

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