アンダイイングとは｜死に抗い超越するD&D5版ウォーロックのこの世ならぬ契約相手

2022.01.17

ダンジョンズ＆ドラゴンズではウォーロックが力の源とする契約相手（Patron）もいろいろありますが、契約相手にアンダイイングを選ぶウォーロックも存在します。死を超越した存在の力をどのように使うのか、わかりやすいようにウォーロックのアンダイイングについて解説します。

この世ならぬ契約相手のアンダイイングとは

この世ならぬ契約相手であるアンダイイング（Undying）とは死を超越した存在であり、その力が使えるようになったウォーロックのサブクラスです。この契約相手のウォーロックは死を超越するためにさまざまな能力を得ることができ、生命を維持するための機能が不要になります。それは仙人のようなもので、病気や老衰による自然死はないと言えるでしょう。死に関連するサブクラスのためダークな印象を持たれがちですが、アンデッドのようなものではない「寿命が遥かに伸びて簡単には死なない」生きている不滅の存在です。アンダイイングの契約相手に特筆するものとして次のようなものがあります。

ラーロック・・・影王。リッチであり、古代ネセリルのジクシドゥルの飛び地の元魔術師王。
ギルジーム・・・アンサーの神王。半神であり、嫉妬、残酷さ、そしてプライドの高さで有名。

アンダイイングの特徴

アンダイイングは自身が死に近づくのを遠ざけ、死ににくなります。また、呪文も生命や死に関するものがリストに追加されます。

この世ならぬ契約相手：アンダイイングの特徴	レベル	効果
呪文リスト拡張	—	ウォーロック呪文のリストが拡張される。
死者に近き者	1	「スペア・ザ・ダイイング」を修得。病気に対するセーヴに有利を得る。アンデッドの攻撃対象になりにくい。
死に抗う者	6	死亡セーヴに成功か「スペア・ザ・ダイイング」で容態安定時に自身のhpを１d８＋耐久力修正値分回復。
死を超えた者の性質	10	無制限に息を止めることができ飲食睡眠が不要になる。老化速度が遅くなる。
不壊の生命	14	1回のボーナスアクションでウォーロックレベル+1d8の値のhpを回復。この時、切り落とされた部位を接合できる。

ここがスゴイ！アンダイイング

アンダイイングの特徴は病気などに強くなり、今際の際でhpを回復し蘇ることができます。また死を超越する力を得ているためアンデッドの標的になりにくくなっています。高レベルになれば自然死することはなくなります。

「呪文リスト拡張」でウォーロック呪文が増える

アンダイイングと契約したウォーロックは以下の呪文がウォーロック呪文リストに追加されます。病気や状態異常の呪文のほかに、生死に関する呪文も追加されています。

呪文レベル	追加呪文
1	フォールス・ライフ、レイ・オヴ・シックネス
2	サイレンス、ブラインドネス/デフネス
3	スピーク・ウィズ・デッド、フェイン・デス
4	オーラ・オヴ・ライフ、デス・ウォード
5	コンテイジョン、レジェンド・ローア

「死者に近き者」でアンデッドに狙われない

1レベルの時点でアンダイイングと契約したウォーロックは「スペア・ザ・ダイイング」をウォーロック初級呪文として修得します。また病気に対するセーヴに有利を得ます。さらにアンデットから攻撃対象にされた場合、アンデッドは判断力セーヴに成功しない限り、別の目標を選ぶか攻撃しないことを選択することになります。なおこのセーヴに成功したアンデッドには24時間この効果に完全耐性を持ちます。

アンデッドがセーヴの難易度は【8 + 習熟ボーナス + 魅力修正値】です。アンデッドと1対1になった場合、セーヴに失敗し続ける限り攻撃されないので一度も相手に攻撃を許さない可能性もあります。

「死に抗う者」で死の淵から蘇る

レベル6になるとアンダイイングと契約したウォーロックは危うく死を逃れたり誰かを死を救い出した時に自分に活力を与えることができます。自身の死亡セーヴに成功するか、誰かに「スペア・ザ・ダイイング」をかけて容体を安定させるたびに自身のhpを1d8+耐久力修正値回復することができます。この特徴は一度使用したら大休憩が終了するまで再び使うことができません。

死亡セーブに成功したら1回はhpを回復できるので、簡単には死ななくなります。

「死を超えた者の性質」で飲食・睡眠が不要になる

レベル10になればアンダイイングと契約したウォーロックは無制限に息を止めることができるようになります。また飲食と睡眠を必要しなくなります。ただし、消耗状態を減少させたり、小休憩や大休憩の恩恵を受ける必要がある場合はそのまま休憩が必要です。また老化速度がより遅くなり10年で１年分だけ老化し、魔法による老化に完全耐性を持ちます。

「不壊の生命」で体をつなぎ合わせて回復する

レベル14になると「不壊の生命」により1回のボーナスアクションを使い、1d8+ウォーロックレベルに等しいhpを回復することができます。この時、切断された部位を元の部位に押し当てているのであれば、その部位は再び繋がり機能を回復します。

まとめ

いかがでしたか？アンダイイングをパトロンにしたウォーロックは決してアンデッドになるわけではなく、「死ぬ」という状態を避けることができます。生物の生命維持活動を不要にしても存在し続けることができるので仙人のようなロールプレイが可能です。クレリックとは違う形でアンデッドの脅威になることができます。ぜひとも死を超越した存在を目指してみましょう。

ウォーロックの他の契約相手はこちら