クレリックの生命の領域について|前線で味方を回復させながら戦うスタイル
ダンジョンズ&ドラゴンズでは数多くの神の中には生命に関係する神が存在し、すべての生物の命を保っています。その生き生きとした正のエネルギーの恩恵を受けたいクレリックにおすすめなのが生命の領域です。癒し手としてのクレリックに人気の「生命の領域」について解説します。
生命の領域とは
生命の領域に影響を及ぼす神々は、活力と健康を重んじ、傷病者を癒し、死と”死せざる死”の勢力を打ち払う存在です。悪属性ではない神々のほとんどが少なからずともこの領域に影響を持っている可能性があります。特に農業の神や太陽の神、治癒や忍耐の神、家庭と共同体の神に多くいます。この神々を崇めるクレリックは生命を守り、傷や病気を癒すことを代行しています。生命の領域の神々の属性は善と中立です。
この領域には以下の神々が影響を及ぼします。
フォーゴトン・レルムの神々 | イルメイター(忍耐の神)、エルダス(平和の女神)、スーニー(愛と美の女神)、セルーネイ(月の女神)、チョーンティーア(農業の女神)、ヘルム(守護の神)、ラサンダー(誕生と再生の神)、リーラ(喜びの女神) |
グレイホークの神々 | アローナ(森の女神)、ウーラ(丘と山の女神)、ペイロア(太陽と癒しの神) |
ドラゴンランスの神々 | ミシャカル(癒しの女神) |
エベロンの神々 | アラワイ(豊穣の女神)、オラドラ(幸運の女神)、バリノール(獣と狩の神)、ボルドレイ(共同体と家の女神)、シルヴァー・フレイム(保護と善の神格)、ヴォルの血(不死と死せざる死の思想)、光の道(光と自己啓発の思想)、不死宮廷(エルフの父祖たち) |
ヒューマン以外の神々 | セムアンサ(リザードフォークの生存の神)、バハムート(善なるドラゴンの神)、ヤンダーラ(ハーフリングの豊饒と保護の女神) |
生命の領域の特徴
生命の領域は命を繋ぎ、傷を癒すためにクレリックに祝福を与えます。クレリックはその祝福により、人々を助け、死や死せざる死に対して打ち払うための呪文や特徴を得る事ができます。生命に関わるだけあって回復することに関しては全サブクラスの中でトップクラスです。
領域の特徴 | レベル | 効果 |
---|---|---|
習熟追加 | 1 | 重装鎧の習熟を得る |
生命の使徒 | 1 | 治癒呪文が強化され、追加で(2+呪文レベル)のヒットポイントを回復する。 |
神性伝導:生命保護 | 2 | 聖印を掲げ30フィート内の生物のヒットポイントを合計でクレリックレベル×5だけ回復させる事ができる。 |
幸いなる癒して | 6 | 治癒呪文で誰かを癒す時に自分のヒットポイントも回復する。 |
信仰を込めた打撃 | 8 | 武器攻撃がヒットした時に追加で「光輝」属性のダメージを与える。 |
治癒の極意 | 17 | 治癒呪文による回復量のロールが最大値になる。 |
生命の領域呪文
生命の領域を信仰するクレリックは回復に特化した呪文が多く、すべてクレリック呪文として存在するものです。ただ領域呪文であるため準備が必要ではないという利点があります。特にレベル9になった時点で「マス・キュア・ウーンズ」と「レイズ・デッド」がどちらも使えるのはパーティーからするとありがたいところです。
クレリック・レベル | 呪文 |
---|---|
1 | キュア・ウーンズ、ブレス |
3 | スピリチュアル・ウエポン、レッサー・レストレーション |
5 | ビーコン・オブ・ホープ、リヴィヴィファイ |
7 | ガーディアン・オヴ・フェイス、デス・ウォード |
9 | マス・キュア・ウーンズ、レイズ・デッド |
ここがスゴイ!生命の領域
生命の領域は傷や病気を癒す、まさにパーティーが回復役に求めるものに特化した領域であり、それでいて前線でも多少戦える強さを持ち合わせています。
前線で戦うための「習熟追加」
通常クレリックは中装鎧と盾、それに単純武器の習熟を持っています。そのためメイスにスケイル・メイルといった装備が多いのですが、生命の領域の加護を受けることでACが高い重装鎧を使用することができます。そのため前線で活躍する仲間をサポートしながら戦う事が可能になります。ただ、嵐の領域や戦の領域のように軍用武器の習熟がないため直接大ダメージを与える点では劣ります。
「生命の使徒」で回復量アップ
1レベルの時点で「生命の使徒」となり、治癒呪文の効果が上がります。生命の使徒が1レベル以上の呪文でヒットポイントを回復させる場合、「2+呪文レベル」の分だけ回復量が増します。これは少ししか増加しないような感じですが、回復量の底上げになっています。
マルチクラスでドルイドを獲得している場合、「グッドベリー」の呪文を修得することができます。これはヒットポイントを1回復する実を作り出すものであり、これを食べた時にヒットポイントを回復することから「グッドベリー」でも「生命の使徒」の効果は得ることができるのでは?との議論がありました。結論を言うとDMの判断になります。
「神性伝導:生命保護」で範囲回復ができる
2レベルになると神性伝導として「生命保護」を使用することができます。聖印をかざして神の名前を呼ぶ事で、30フィート以内の傷ついた生物に対して合計でクレリックレベル×5のヒットポイントを回復する事ができます。この回復量は一人に限らず複数に分配することも可能です。ただし、生命のないアンデッドや人造の生物には効果がありません。
「幸いなる癒して」で自分も回復
レベルが6になると「幸いなる癒し手」となり、誰かのヒットポイントを1レベル以上の呪文で回復させた時に自分のヒットポイントを(2+呪文レベル)回復する事ができます。
「信仰を込めた打撃」で追加ダメージ
レベル8以上になるとクレリックの攻撃には「信仰を込めた打撃」が身につき、攻撃がヒットすると打撃に1D8の「光輝」属性ダメージを追加することができます。
「治癒の極意」で最大回復
レベル17になると「治癒の極意」の特徴を得ることができます。「治癒の極意」では治癒呪文の効果を最大限に発揮する事ができ、回復量のロールで出る目の最大を回復させます。「キュア・ウーンズ」や「マス・キュア・ウーンズ」のようにダイスの幅が広い治癒呪文の時に最大値で回復できるというのは大変有効です。
まとめ
いかがでしたか?生命の領域はクレリックの中でも戦闘の中でパーティー回復していくことを楽しめる領域と言えます。呪文スロットの数が限られているの常に回復するというわけにもいきませんが、効果的に回復を展開できるのでパーティー全体での耐久度が上昇します。また回復だけでなく呪文の使い方次第では前線でも活躍できるので、叩いて回復!というスタイルを確立してみましょう。