ブレードシンガーとは|刃の言葉を武器に近接戦闘もできるウィザードの学派
目次
ダンジョンズ&ドラゴンズではウィザードのサブクラスもいろいろありますが、バードのように踊り歌うことを研究する学派も存在します。接近戦を得意とするウィザードらしくない学派ですが、今回はわかりやすいようにこの学派のブレードシンガーについて解説します。
ブレードシンガーとは
ブレードシンガーとは「ソード・コースト冒険者ガイド」と「Tasha’s Cauldron of Everything (ターシャの万物釜)」により追加された学派で「刃の歌を歌う者」という意味のサブクラスです。この学派のウィザードはエルフの秘術魔法の中で発達した剣術を修得しています。精密で優雅な動きの中で敵の攻撃を逸らし、魔法を用いながらおそるべき攻撃と巧みな防御を行うことができます。もともとはロングソードとの結びつきが強かったものですが、研究を通じて様々な近越武器にもとづくブレードシンガーが存在します。ソードコーストの設定ではエルフおよびハーフエルフのみですが、DMの判断で制限をなくすことも問題ありません。
ブレードシンガーのメリット
ブレードシンガーはウィザードの中で唯一近接武器による戦闘を得意としています。バードのような歌により魔法を呼び起こしたり、ウィザード呪文も普通に使えるため多くの場面で活躍できます。初級呪文も「グリーンフレイム・ブレイド」や「ブーミング・ブレイド」など近接攻撃をトリガーとする呪文とも相性が良いです。
ブレードシンガーの特徴 | レベル | 効果 |
---|---|---|
戦と歌の修行 | 2 | 軽装鎧、任意の片手近接武器、芸能に習熟を得る。 |
刃の歌 | 2 | ボーナスアクションで使い、効果が持続する間はACに知力修正値が加算され、移動速度が10フィート増加、軽業判定に有利を得て、精神集中の耐久力セーヴに知力修正値を加算できる。 |
追加攻撃 | 6 | 攻撃アクションを取るたびに2回攻撃を行える。 |
守りの歌 | 10 | 刃の歌の効果中であればリアクションを用いて呪文スロットを消費することでダメージを減少させる。 |
勝利の歌 | 14 | 刃の歌の効果中であれば近接武器攻撃のダメージに知力修正値を加えることができる。 |
ブレードシンガーのデメリット
ブレードシンガーのデメリットは呪文のパフォーマンスを上げる特徴がありません。また武器は焦点具ではないため、物質要素が必要な呪文を使用する際は呪文書や呪文構成要素ポーチは必要です。
ブレードシンガーが習得した方が良い呪文
ブレードシンガーは呪文に得手不得手がないためどの系統でも同じように使用うることができます。ただし、ブレードシンガーの流派によっては教える呪文の傾向もあるので参考にしておも良いでしょう。一般的には近接戦闘でも立ち回る事を考えると戦闘を補助するような呪文があると良いでしょう。また高威力の近接呪文も使いやすいく、遠隔攻撃の手段として射程が長くダメージを与える呪文もいくつかは修得しておいた方が良いでしょう。
ここがスゴイ!ブレードシンガー
ウィザードでありながら積極的に近接戦闘ができるブレードシンガーだからこそ、積極的に武器攻撃と攻撃呪文で活躍することができます。
「戦と歌の修行」で流派が決まる
2レベルに達したブレードシンガーは軽装鎧、選択した1種類の片手近接武器を習熟し、芸能技能の習熟がなければこれも習熟します。なお選択した武器によっては流派があります。流派は一つではなく複数学ぶこともあり、流派の動物のタトゥーを体に入れていることがあります。
流派 | 武器 | 流派で教えるもの |
---|---|---|
猫:獅子 | ロングソード | すべての系統の呪文 |
猫:豹 | ショートソード | 幻術や隠密の呪文 |
猫:赤虎 | シミター | 守りの旋舞や突然の跳躍からの攻撃方法 |
鳥:鷲 | ハンドアックス | 投擲 |
鳥:鴉 | ウォーピック | 俊敏性を上げる呪文 |
蛇:毒蛇 | ウィップ | 毒と病の呪文 |
このほかにも流派は数多く存在します。
近接戦闘をするための「刃の歌」
2レベルになると秘密のエルフの魔法である「刃の歌」を使うことができるようになります。ボーナスアクションを用いて「刃の歌」使うと効果は1分間持続します。ただし、無力状態になった時や中装鎧・重装鎧・盾のどれかを装備した時や一つの武器攻撃で両手で持った場合ではその効果を失います。「刃の歌」が起動している間は以下の効果を得ます。
- ACに知力修正値に等しいボーナスを得る。
- 歩行の移動速度が10フィート増加する。
- 敏捷力「軽業」技能の判定に有利を得る。
- 呪文のための精神集中維持のための耐久力セーヴに知力修正値に等しいボーナスを得る。
この特徴は習熟ボーナスに等しい回数だけ使うことができ、小休憩または大休憩で消費した使用回数は回復します。
「追加攻撃」で手数が増える
レベルが6になると自分のターンで行える攻撃アクションを取るたびに1回の攻撃が2回攻撃になります。また攻撃は1回でもう1回を初級呪文を使用することができます。
「守りの歌」でダメージを減らす
レベル10以上になると「守りの歌」が身につき、「刃の歌」の最中であれば魔法の力でダメージを減らすことができます。そのためには攻撃を受けた際にリアクションを用いて呪文スロットルを1つ消費する必要があります。実際に減らすことができるダメージ量は消費した呪文スロットのレベル×5になり、大量にダメージを下げたい時は高レベルのスロットを消費する必要があります。
「勝利の歌」で攻撃力アップ
レベル14になれば「勝利の歌」により「刃の歌」の最中であれば自分の近接武器攻撃のダメージに知力修正値を足すことができます。
まとめ
いかがでしたか?ブレードシンガーは刃の歌の効果が大きいサブクラスと言えます。ただし、刃の歌は休憩前では2回しか使えないため、連戦する時にベースとなるのはウィザード呪文になります。近接戦闘ができるからといって「刃の歌」が使えない時に前に出過ぎるのは危険です。通常時は打たれ弱いクラスでもあるので上手に呪文を使いこなして、できる限り危険を減らすようにしましょう。一風変わったウィザードを楽しみたいのであればブレードシンガーはおすすめです。
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