パープル・ドラゴン・ナイト(バナレット)とは|味方を奮起させるD&D5版の戦士の類型

D&Dのファイターのサブクラスにパープル・ドラゴン・ナイトがあり、この戦士は特に集団戦闘に秀でています。仲間を励まし奮起させるパープル・ドラゴン・ナイトですが、実際にはどのようなロールプレイが合うのか、初心者でも分かりやすいようにパープル・ドラゴン・ナイトについて解説します。

パープル・ドラゴン・ナイトとは

戦士
パープル・ドラゴン・ナイト(紫竜騎士)はD&Dの世界のソードコーストから内陸側に入り、嵐角山脈を超えた先に存在するコアミア王国から来た戦士です。この戦士の類型のファイターは王家を守る誓いを立てており、国外へ踏み出して悪と戦います。その戦いの中で自ら勇気を示して周りのものへと勇気を吹き込むことができ、味方を屈強な一団へと変えます。なお、パープル・ドラゴン・ナイトは全員コアミアの騎士団に所属しているという制限がありますが、制限のない形でこの戦士の類型を使用する場合は「臣下を率いて戦う騎士」という意味であるバナレット(banneret)という名称を使います。

パープル・ドラゴン・ナイト(バナレット)の特徴

パープル・ドラゴン・ナイトは他の類型であるバトル・マスターやエルドリッチ・ナイトのように特別な戦闘技術を持ちませんが、戦士として特徴を拡張して味方に力を与える技術を持ちます。一人で戦う分には普通の戦士ですが、近くにいる味方を戦士として動けるよう自分の勇気を伝播させて勝利へ導きます。

パープル・ドラゴン・ナイト(バナレット)の特徴レベル効果
奮起の号令3「底力」を使用時に味方を勇気づけ、60フィート以内の声を聞くことができる味方3人のヒットポイントを回復する。
王家の使者7高位の騎士として振る舞いを身につけ、「説得」に習熟を得る。「説得」判定の習熟が2倍になる。
怒涛の攻勢10「怒涛のアクション」使用時に60フィート以内の声を聞くことができる味方一人はリアクションで近接武器か遠隔武器の攻撃をすることができる。
不屈の防陣15「不屈」によりセーヴィングスローをやり直す場合に、60フィート以内で声を聞くことができる味方一人のセーヴィングスローを再ロールさせることができる。

ここがスゴイ!パープル・ドラゴン・ナイト(バナレット)

パープル・ドラゴン・ナイトは派手な魔法や見栄えがするような戦闘技術はなく、使用できる戦士として特徴を仲間に適用することができます。基本的には仲間のための行動ではなく、戦士として全力を尽くすときにその効果が周りに影響を及ぼすことになります。そのため、特徴をケチケチと特徴を使わなければ味方には何一つメリットは発生しません。

「奮起の号令」で仲間を奮起させる

3レベルのパープル・ドラゴン・ナイトは傷ついている仲間を奮起させることができます。「底力」を使用する時に60フィート以内にいてパープル・ドラゴン・ナイトがb見えるか声が聞こえる3人の味方のヒットポイントをファイターレベルと等しいポイント分回復させることができます。「底力」自体が休憩まで1回しか使えないため、仲間を回復させるというよりは自身を癒す流れで仲間を少しばかり癒すと考えた方が良いでしょう。

「王家の使者」で人を動かす

パープル・ドラゴン・ナイトは常に気品溢れる振る舞いが求められます。7レベルになった時点でそれは所作に現れ、「説得」技能に習熟を得ることができます。すでに「説得」に習熟を得ている場合は「威圧」「看破」「芸能」「動物使い」から習熟を得ることができます。また「説得」技能を用いた能力値判定では習熟が倍になります。もし、「説得」もっていたため別の技能を選択した場合はその技能も習熟が倍になります。なお「説得」は善意を持って行うものであり、その結果多くの人を勇気づけたりすることもできます。

「怒涛の攻勢」で仲間に攻撃させる

10レベルになったパープル・ドラゴン・ナイトは「怒涛のアクション」を行う際に60フィート以内いてパープル・ドラゴン・ナイトが見えるか声が聞こえる味方に指示を出すことができます。その声を聞いた味方はリアクションを用いて近接武器攻撃か遠隔武器攻撃を行うことができます。追加攻撃による攻撃回数が増える戦士だからこそ有効な「怒涛のアクション」が攻撃力が高い仲間を指名することで、より強力だダメージを与えるターンを実現することができます。また高レベルになると2人に指示を出すことができます。

例えば11レベルのパープル・ドラゴン・ナイトであれば1回の攻撃アクションで3回の攻撃ができます。「怒涛のアクション」では2回の攻撃アクションを取ることができるので計6回の攻撃を行うことができます。さらに「怒涛の攻勢」の効果で仲間がリアクションで攻撃ができれば1ターンで大打撃を与えることが可能になります。(なお両手に武器を持っているのであればさらにボーナスアクションで1回攻撃も可能)

「不屈の防陣」で仲間に機会を与える

レベル15になるとパープル・ドラゴン・ナイトは自身が「不屈」を使う時に、同じセーヴィングスローで失敗した仲間一人にも再ロールの機会を与えることができます。ただし60フィート以内でパープル・ドラゴン・ナイトが見えるか声が聞こえる味方に限定され、再ロールの結果は必ず適用されます。

まとめ

いかがでしたか?パープル・ドラゴン・ナイトは特別な戦闘技術で切り抜けるというものではありませんが、戦士の特徴をフルに活かし仲間と一緒に戦うファイターと言えるでしょう。また特徴を使わなければ仲間に波及することもないので、休憩前には余すところなく特徴を使いたいところです。シンプルなサブクラスなのでチャンピオンのように使いやすいですが、上級者にとっては活躍させるための難易度は上がるでしょう。是非ともパープル・ドラゴン・ナイトをロールプレイしてみましょう!
ファイターの他の戦士の類型はこちら

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