荒ぶる魔法の道|体内でうねる魔力を放出してランダムな効果を引き出すD&D5版の原始の道
ダンジョンズ&ドラゴンズには激しい魔法の影響を受けたバーバリアンが通る荒ぶる魔法の道が存在します。このバーバリアンはどのように怒りを解き放ち戦うのか、わかりやすいようにバーバリアンの原始の道である荒ぶる魔法の道について解説します。
荒ぶる魔法の道とは
ターシャの万物釜で追加された「荒ぶる魔法の道(Path of the Wild Magic)」とは超常的な魔法の影響を受けたバーバリアンのサブクラスです。この原始の道のバーバリアンは美しく情熱的で世界に放射された魔法、特に荒ぶる影響を受けており変化しています。この道をゆく魔力で覆われたバーバリアンにはエルフ、ティーフリング、アアシマール、ジェナシがよく見受けられ、祖先の別世界の魔法を明らかにしようとしています。
荒ぶる魔法の道の特徴
荒ぶる魔法の道は魔力をうねりとして放出します。うねりはによる魔法の効果はランダムであり、直接ダメージをあたえるものや地形を移動困難に変えることもあります。多くの特徴はこのうねりと大きく関係しています。また荒ぶる魔法(Wild Magic)とあるものの、呪文は一切使えません。
荒ぶる魔法の道の特徴 | レベル | 効果 |
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魔力認識*(Magical Awareness) | 3 | アクションで完全隠蔽でない60フィート以内にかけられた呪文や魔法のアイテムの位置がわかる。呪文の時はどの系統の呪文かも分かる。 |
荒ぶるうねり*(Wild Surge) | 3 | 激怒に入った時に体内を駆け巡る魔力を放出する。効果はd8で決定する。 |
支援魔法*(Bolstering Magic) | 6 | アクションで自分や仲間1人に接触し魔法の力で強化する。10分間攻撃ロールか能力値判定にd3を加算できるか、d3の目以下の呪文スロットを回復する。 |
不安定な反動*(Unstable Backlash) | 10 | 激怒中にダメージを受けるかセーヴに失敗した時にリアクションを使い「荒ぶるうねり*(Wild surge)」を起こすことができます。この効果は新しいものに置き換えられる。 |
制御されたうねり*(Controlled Surge) | 14 | 「荒ぶるうねり*(Wild Surge)」を決定する時にダイスを2個使い、その効果を選ぶことができる。もし2つが同じであれば効果も発生させないこともできる。 |
*は未訳のため正確な日本語の名称ではありません。
ここがスゴイ!荒ぶる魔法の道
荒ぶる魔法の道は体内を駆け巡る魔力をソーサラーのように大きなうねりとして放出させる事ができます。ただし、その効果はランダムであり激怒に入る時に決定されます。また、身体中を駆け巡り噴き出す魔力を他者に分け与え強化することもできます。
「魔力認識*(Magical Awareness)」で魔力を認識する
3レベルの荒ぶる魔法の道はアクションを用いて凝縮された魔法の存在を認識することができます。次のターンが終わるまで、60フィート以内の完全隠蔽でない呪文や魔法のアイテムの位置がわかります。また呪文であればどの系統の呪文なのかを知ることができます。この特徴は習熟ボーナスに等しい回数使用することができ、大休憩終了時に使用分を回復することができます。
厳密には魔力を検知する「ディテクト・マジック」と違い、視線の先に遮蔽物があるなど直視できない範囲の認識はできません。この特徴は一点を見つめるのではなくグルリと周囲を見回して使うものでしょう。
「荒ぶるうねり*(Wild Surge)」で魔力を放出
レベル3になると荒ぶる魔法の道のバーバリアンは時々体の内側を巡っている魔法のエネルギーが時々体から噴き出ています。「荒ぶるうねり*(Wild Surge)」は激怒に入ることでその魔力を放出します。その効果はランダムでありd8により決定されます。
d8 | 魔法の効果 |
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1 | 影のような巻きひげ(蔓のようなもの)が鞭打つ。30フィート以内の見える敵を選択し、耐久力セーヴをさせることができる。対象は失敗すると蔓の鞭打ちにより1d12の死霊ダメージを受ける。また1d12の一時的ヒットポイントを得る。 |
2 | 30フィート以内の占められていない見ることができる場所へテレポートができる。激怒が終了するまで自分のターンでのボーナスアクションとして、この効果を使うことができる。 |
3 | 30フィート以内の見ることができる目標の5フィート以内にフランフやピクシーのような見える実態の無い精霊が出現します。現在のターンが終了した時にその精霊は爆発し、5フィート以内の者は敏捷力セーヴに失敗すると1d6の力場ダメージを受ける。激怒が終了するまで、自分のターンのボーナスアクションごとに他の精霊を召喚してこの効果を使うことができる。 |
4 | 手持ちの武器で選んだ1つに魔力を込めることができる。激怒が終了するまで、武器のダメージ種別は力場に変わり、通常距離20フィート長距離60フィートの投擲特性と軽武器特性が付く。その武器が手元に無い場合、現在のターンが終了した時に手元に出現する。 |
5 | 激怒が終了する前に敵の攻撃ロールが自分にヒットした時はいつでも、魔法が報復として襲いかかり1d6の力場ダメージを与える |
6 | 激怒が終了数まで、AC+1される色とりどりの光に囲まれ、自分から10フィート以内の味方にも効果が適用される。 |
7 | 激怒が終了するまで花や蔦が自分の周りで一時的に成長する。周囲15フィートの地面は敵にとって移動困難な地形になる。 |
8 | 胸から一本の光の矢が放出される。30フィート以内の見ることができて選んだ自分以外の対象が耐久力セーヴに失敗すると次の自分のターン開始まで1d6の光輝ダメージを受け盲目状態になる。激怒が終了するまで、ボーナスアクションとして自分のターンごとに効果を使うことができる。 |
セーヴィングスローが必要な場合の難易度は【8 + 習熟ボーナス + 耐久力修正値】になります。
「支援魔法*(Bolstering Magic)」で味方に恩恵を与える
レベル6になると「支援魔法*(Bolstering Magic)」により荒ぶる魔法を自分や仲間に活かすことができます。アクションで仲間や自分に触れてその対象に恩恵を与えることができます。恩恵は次の中から選びます。
- 10分間、対象者は攻撃ロールまた能力値判定の結果に1d3の値を加えることができる。
- 1d3の目以下の呪文レベルで消費した呪文スロットを1つ回復させることができる。この恩恵を受けた対象者は大休憩を終えるまで再びこの恩恵を受けることはできない。
この特徴は習熟ボーナスと同じ回数行うことができ、大休憩が終了すると消費した分が回復します。
この特徴は激怒がなくても使用できます。ロールにd3を加算する方は対象者が同じでも使うことができます。
「不安定な反動*(Unstable Backlash)」で暴走できる
レベル10になれば「不安定な反動*(Unstable Backlash)」の特徴を得ます。激怒の間に危険にさらされると直ちに体内の魔法で攻撃することができます。激怒中に
ダメージを受けたりセーヴィングスローに失敗した時にリアクションを使い、「荒ぶるうねり*(Wild Surge)」の効果をすぐに引き起こすことができます。この効果は現在の効果と代わります。
激怒中に攻撃されるという条件付きですが、ボーナスアクションとリアクションを用いることで2回「荒ぶるうねり*(Wild Surge)」を引き起こすことができます。
「制御されたうねり*(Controlled Surge)」で効果を選ぶことができる
レベル14になると「制御された波動*(Controlled Surge)」により「荒ぶるうねり*(Wild Surge)」で引き起こされる効果を選ぶことができます。「荒ぶるうねり*(Wild Surge)」を決定するd8を2回ロールし、どちらかの効果を選ぶことができます。またd8の目が同じだった場合、効果を引き出さないことを選ぶこともできます。
まとめ
いかがでしたか?荒ぶる魔法の道のバーバリアンは「激怒」によって体を駆け巡る魔力のうねりを放出します。放出した魔力はランダムな効果を発揮するため何が起きるかわからない事が楽しめる人には合います。高レベルになればより自分好みの効果も選びやすくなるので、是非とも荒ぶる魔法の道のバーバリアンを楽しんでみましょう。