秩序の領域(Order Domain)とは|力と心術で法を守るクレリックが信仰する神々
目次
ダンジョンズ&ドラゴンズでは数多くの神の中には秩序の神々が存在し、規律を守る者に力を与える領域があります。この領域を信仰するクレリックはどのようなロールプレイができるのか、秩序の領域について解説します。
秩序の領域とは
「Tasha’s Cauldron of Everything(ターシャの万物釜)」と「Guildmaster’s Guide to Ravnica」で追加されたクレリックのサブクラスである秩序の領域(Order Domain)とは、社会を統治する法律や制度、哲学への信仰心だけではなく規律を表す神々が影響を及ぼす領域です。この神々を崇めるクレリックは巧妙に作成された法律が合法的な階級を制定し、法律によって主導するために選ばれた者に従わなければならないと信じています。選ばれた者は全力を尽くす必要があり、もし率いるものが法律を守っていなければ交代することになります。この領域の力は規則を守り導くために与えられます。このように規律は混沌とした多元宇宙に秩序と安全を創造する義務をの網を織り成しています。法と秩序を遵守するためアライメントは自ずとローフルになるでしょう。
この領域には以下の神々が影響を及ぼします。
フォーゴトン・レルムの神々 | ベイン(専制の神)、ティア(裁きの女神) |
グレイホークの神々 | フォルタス(光と秩序の神)、ウィー・ジャス(魔術と死の女神) |
ドラゴンランスの神々 | マジェーレ(瞑想と秩序の神) |
エベロンの神々 | ウレオン(秩序と知識の神) |
ヒューマン以外の神々 | 不明 |
秩序の領域の特徴
秩序の領域の特徴は法に従う者に力を与えます。そのため、対象を「説得」したり、「威圧」したりして法に従うようにしむけ、時には神性伝導「秩序の要求」で短時間ながら多数を魅了することができます。多少武器で戦えるものの一人で戦うのではなく、誰かと連携して戦うことでその特徴が活かされます。
領域の特徴 | レベル | 効果 |
---|---|---|
習熟追加(Bonus Proficiencies) | 1 | 重装鎧の習熟を得る。また「威圧」か「説得」技能のどちらかに習熟を得る。 |
権威の声*(Voice of Authority) | 1 | 1レベル以上の呪文を味方に掛けた時に |
神性伝導:秩序の要請*(Order’s Demand) | 2 | 自分中心の30フィートで自分を見たり聞いたりできる中で選んだ相手を1ターン魅了することができる。 |
法の化身*(Embodiment of the Law) | 6 | 1アクションかかる心術呪文をボーナスアクションで発動できる。 |
信仰を込めた打撃(Divine Strike) | 8 | 各ラウンド1回だけ近接武器攻撃に追加で1d8の精神ダメージを与えることができる。 |
秩序の怒り*(Order’s Wrath) | 17 | 「信仰を込めた打撃」で相手を呪う。呪われた相手を最初に味方が攻撃した時に追加で2d8精神ダメージを与える。 |
*は「Tasha’s Cauldron of Everything」「Guildmaster’s Guide to Ravnica」が未訳のため正確なものではありません。
秩序の領域呪文
秩序の領域では心術呪文を多く修得することができます。レベル6からの特徴である「法の化身」を得ることで心術の発動時間がボーナスアクションへと変わります。
クレリック・レベル | 呪文 |
---|---|
1 | コマンド、ヒロイズム |
3 | ホールド・パースン、ゾーン・オヴ・トゥルース |
5 | マス・ヒーリング・ワード、スロウ |
7 | コンパルジョン、ロケート・クリーチャー |
9 | コミューン、ドミネイト・パースン |
ここがスゴイ!秩序の領域
秩序の領域は近接戦闘向きですが、呪文を使いながら戦うことでその能力を発揮することができます。特に心術を得意としており、1アクションの心術を使うときはボーナスアクションで発動することができます。また仲間への支援や回復をかけると、掛けられたものはリアクションを使い武器攻撃も可能となります。
「習熟追加(Bonus Proficiencies)」で近接戦闘向きになる。
秩序の領域のクレリックは重装鎧の習熟を得ます。また「威圧」「説得」技能のどちらかに習熟を得ます。
重装鎧の習熟は激しい近接戦闘に耐えることができ、「威圧」や「説得」は規則を守るよう促す時に使えます。
「権威の声*(Voice of Authority)」で仲間に攻撃させる
1レベルの時点で「権威の声」により、攻撃する仲間を勇気づける戒律の力を呼び出すことができます。味方に1レベル以上の呪文を発動するのであれば、見ることができて選んだ一体の敵に対して、呪文の直後に呪文を受けた味方のリアクションを使って一回の武器攻撃をすることができます。もし呪文が一人より多くの人数を対象にした場合、どの味方に攻撃させるか選ぶことができます。
「ヒロイズム」や「ブレス」などの支援や、「キュア・ウーンズ」「ヒーリング・ワード」といった回復を受けた者がリアクションを用いて攻撃を繰り出すことができます。レベルが上がり低呪文のスロットが余り始めると、攻撃の手段の一つとして呪文を仲間にかけて呪文スロットを消費することもできます。
「神性伝導:秩序の要請*(Order’s Demand)」で仲間を守る
2レベルになると神性伝導として「秩序の要請」を使用することができ、他者を威圧する存在感を出す神性伝導を使うことができます。アクションとして聖印を掲げ、30フィート以内の自分を見たり声を聞くことができる中で選ばれたもの全員は判断力セーヴを行い、失敗すると魅了状態になります。この魅了は次のターンが終了するか何かダメージを受けると終了します。対象がセーヴに失敗した時に手に持っていた物を落下させることもできます。
種族に関係なく範囲内で選んだ者を全て魅了することができるため、集団催眠のように統制を取ることもできます。魅了状態は1ターンしか続きませんが、手に持った武器を落とさせ武装解除したり、集団を移動させることもできます。対象に言語についての制限がないため、魅了に完全耐性がない限り魅了される可能性があります。人型生物のボスが強力なマジックアイテムを持っている時にこの特徴を使うことで、そのマジックアイテムを落とさせ、仲間のシーフが奪うという展開も作ることができます。
「法の化身*(Embodiment of the Law)」で心術の発動を短縮
レベルが6になると「法の化身」となります。この特徴により、他人に強制するために魔法のエネルギーを導くことに非常に上手くなります。呪文レベル1以上の心術系統を発動させるのであれば、本来呪文発動時間が1アクションのものをボーナスアクションの時間で発動させることができます。この特徴は判断力修正値に等しい回数使うことができ、大休憩終了時に使用した分は回復します。なお、秩序の領域のクレリックが使うことができる心術呪文を以下のものがあります。
呪文レベル | クレリック呪文の心術呪文 |
---|---|
1 | コマンド、ヒロイズム、ブレス、ベイン |
2 | カーム・エモーションズ、ゾーン・オヴ・トゥルース、ホールド・パースン |
4 | コンパルジョン |
5 | ギアス、ドミネイト・パースン |
「コマンド」や「ホールド・パースン」など心術をボーナスアクションで発動できることで、同じターンに武器攻撃や神性伝導のほか、援護や早足などをアクションとして行うことができます。
「信仰を込めた打撃(Divine Strike)」で追加ダメージ
レベル8以上になるとクレリックの攻撃には「信仰を込めた打撃」が身につき、各ターンに一度だけ攻撃がヒットすると打撃に「精神」ダメージを追加することができます。
「秩序の怒り*(Order’s Wrath)」で対象を呪う
レベル17になると「秩序の怒り」により、破壊の対象として指名した敵は自分と仲間との奮闘で元気がなくなります。もし自身のターンに「信仰を込めた一撃」でダメージを与えた時、次のターンの開始まで対象を呪うことができます。次に仲間の一人が呪われた対象を攻撃すると、その対象は2d8の精神ダメージを受け呪いが終了します。1ターンに1回対象を呪うことができます。
対象が精神ダメージに脆弱性を持つ場合、2d8は4d8になります。
秩序の領域のクレリックの戦い方
秩序の領域のクレリックは前線で戦うタイプのサブクラスです。重装鎧の習熟と信仰を込めた打撃が使えることである程度の近接武器が期待されています。神性伝導である「秩序の要請」では周囲の敵を複数1ターン魅了できるので集団に囲まれたり、敵の攻撃の手を封じたい時に使うと便利です。また心術呪文を多く使うことができるので、近接戦闘をしながら戦闘の補助をする戦い方が良いでしょう。「権威の声」の特徴により呪文の支援を受けたものはリアクションで攻撃気できることから、準備する呪文は支援中心の構成にした方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?秩序の領域のクレリックは法を遵守し、法のもとに人々を導きます。人々は法によって定め選出したリーダーにより、秩序だった組織を構築します。この領域のクレリックは組織の規律を守ることで安全を維持しています。ロールプレイではローフルのキャラクターになりますが、ステレオタイプな厳しいキャラクターを演じるには良いでしょう。ぜひとも秩序の領域を楽しんでみましょう!
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