秘術の領域とは|異世界生物を追い払い秘術を使うクレリックが信仰する神々

ダンジョンズ&ドラゴンズでは数多くの神々が存在し、中でも魔法と魔法に秘められた力をよく知っている秘術の領域の神がいます。この領域を信仰するクレリックはどのようなロールプレイができるのか、秘術の領域について解説します。

秘術の領域とは

信仰の領域
「ソード・コースト冒険者ガイド」で追加されたクレリックのサブクラスである秘術の領域(Arcana Domain)とは学問と秘術の力が融合するように知識を求めるクレリックのサブクラスです。この神々を崇めるクレリックは世界に魔法を力を保ち、広めることを目的としています。また魔法の才能ある者をしかるべき師匠のもとで修行ができるように取り計らうこともあります。特にソード・コーストではミストラ信仰が広くあり、魔法を使うものや魔法に近い仕事をする者にも多くの信仰しています。

この領域には以下の神々が影響を及ぼします。

フォーゴトン・レルムの神々アズース(ウィザードの神)、ミストラ(魔法の女神)
グレイホークの神々ボカブ(魔術の神)、ヴェクナ(悪しき秘密の神)、ウィー・ジャス(魔術と死の女神)
ドラゴンランスの神々ソリナリ(善なる魔法の神)、ルニタリ(中立の魔法の女神)、ヌイタリ(悪しき魔法の神)
エベロンの神々ボルドレイ(共同体と家の女神)、ドル・アラー(陽光と名誉の女神)
ヒューマン以外の神々コアトン・ラレシアン(エルフの芸術と魔法の神格)

秘術の領域の特徴

秘術の領域の特徴は薄暗いまたは暗闇においてその能力を発揮することができます。暗視を共有することでパーティーは暗闇を物ともせず、神性伝導や範囲呪文で仲間を守ることができます。

領域の特徴レベル効果
秘術のたしなみ1「魔法学」技能の習熟を得る。またウィザード呪文の初級呪文2つをクレリック呪文として修得できる。
神性伝導:異世界クリーチャー退散2自分中心の30フィート以内の自分を見ているか声を聞いているエレメンタル・セレスチャル・フィーンド・フェイのうち1体を退ける
呪文破り6レベル1以上の呪文で見方のhpを回復するたびに、掛かっている呪文を修了させることができる。
初級呪文ダメージ強化8クレリックの初級呪文で与えるダメージに判断力の修正値が加算される。
秘術呪文修得17ウィザード呪文の6~9レベルから各1つずつ呪文を修得できる。この呪文は領域呪文のように、常に準備済みのクレリック呪文として扱う。

秘術の領域呪文

秘術の領域ではウィザード呪文にあるものを習得することができます。ただし、攻撃呪文は「マジック・ミサイル」だけであり、その他には魔力を感知したり操作する呪文を修得できます。

クレリック・レベル呪文
1ディテクト・マジック、マジック・ミサイル
3ニストゥルズ・マジック・オーラ、マジック・ウェポン
5ディスペル・マジック、マジック・サークル
7アーケイン・アイ、レオムンズ・シークレット・チェスト
9テレポーテーション・サークル、プレイナー・バインディング

ここがスゴイ!秘術の領域

秘術の領域はウィザードの呪文が使えることで、さまざまなダメージ種別の初級呪文を選ぶことができます。また、神性伝導では強力な存在を追い払うことができるので勝てそうにない場合は逃げの一手として使うことができます。「呪文破り」ではわざわざ解除しないような低レベル呪文の影響も、回復と同時に終了させることができます。

「秘術のたしなみ」でウィザード初級呪文が使える

秘術の領域のクレリックは「魔法学」技能の習熟を得ます。またウィザードの初級呪文の中から2つをクレリック初級呪文として修得することができます。

ウィザード初級呪文で「アシッド・スプレー」や「ファイアー・ボルト」など攻撃呪文は8レベルの特徴である「初級呪文ダメージ強化」の恩恵を多く受けます。また「メイジ・ハンド」のような操作系の呪文も修得できます。

「神性伝導:異世界クリーチャー退散」で退ける

2レベルになると神性伝導として「異世界クリーチャー退散」を使用することができます。アクションとして聖印を掲げ、自分を中心に半径30フィート以内にいて自分を見たり声を聞いたりできるエレメンタル・セレスチャル・フィーンド・フェイの1体を選び、判断力セーヴをさせることができます。失敗したものは1分経過するかダメージを受けるまでその場から退散します。退散はアンデッド退散と同じようにできるだけ早く遠くに移動します。5レベル以降になると1分間「バニッシュメント」のように放逐することができます。放逐は対象が出身界以外にいて脅威度が特定の値以下であれば行われます。

戦っても勝てないような強力なエレメンタル・セレスチャル・フィーンド・フェイでもセーヴに失敗させることができれば一時的に追い払うことができます。

「呪文破りで」で味方への呪文を解除する

レベルが6になると「呪文破り」の特徴を得ます。この特徴により味方のhpを回復させることができる1レベル以上の呪文を使った時に、回復効果に合わせてその対象にかけられている呪文を1つ終了させることができます。終了させる呪文は回復に使用した呪文レベル以下のものしかできません。

この特徴は「ディスペル・マジック」にような効果を持ちますが、かけられている呪文レベル次第では高位の回復呪文が必要になります。「キュア・ウーンズ」や「ヒーリング・ワード」では1レベル以下を終了させますが、「チル・タッチ」や「ショッキング・グラプス」、「ベイン」などの影響は解除できます。

「初級呪文ダメージ強化」で追加ダメージ

初級呪文ダメージ
レベル8以上になるとクレリックの攻撃には「初級呪文ダメージ強化」が身につき、クレリック呪文の初級呪文でダメージを与える時は「判断力」修正値が加算されます。

「秘術のたしなみ」で得たウィザード初級呪文でダメージを与える戦い方がメインあれば、数ポイントダメージが上がるだけでも貢献できます。

「秘術呪文修得」でウィザード呪文を修得できる

レベル17になると「秘術呪文修得」により、ウィザード呪文の6・7・8・9レベルからそれぞれ1つずつ修得することができます。修得した呪文は領域呪文のようにすべて準備済みのクレリック呪文として扱われます。

クレリック呪文としての修得なので呪文書は必要ありません。

秘術の領域のクレリックの戦い方

秘術の領域のクレリックは積極的に前線では戦わず、呪文を交えながら戦います。後ろに下がりながら支援回復と攻撃呪文で戦う方がパフォーマンスを発揮することができます。「秘術のたしなみ」で2つとも攻撃呪文を選んだ場合、相手によっては脆弱性をつきやすくなります。特に8レベル以降になると初級呪文のダメージが上がるので、脆弱性を突いた時は大ダメージを与えることができます。ただ、ウィザードのように多彩な攻撃呪文を持つわけではないので、クレリックとしての立ち回りをは必要です。

まとめ

いかがでしたか?秘術の領域のクレリックはウィザード呪文を修得でき、呪文で戦うことができます。クレリックとウィザードの中間のような立ち位置で、支援回復をしながら後方で攻撃呪文を放つスタイルになります。支援や回復だけじゃなく、ダメージを与える立ち回りをしたいのであれば秘術の領域を楽しんでみましょう!

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