One D&Dにおけるキャラクターの状態まとめ|UA版

One D&Dの状態

D&Dの戦闘ではキャラクターの状態で生死を分けることがよくあります。One D&Dではキャラクターの状態をいくつか再定義しています。大きな変更点は瀕死が状態として分類されたほか、消耗状態が消耗レベルの分だけダイスに影響を与えるようになっています。また「SLOWED」「DAZED」といった状態異常も追加されています。

現在「UA-2023-DruidandPaladin.pdf」までに公開されているコンディションの項目は以下のものがあります。

GRAPPLED/つかまれた状態

つかまれた状態中は、次の効果が発生します。

  • Speed 0/移送速度0・・・移動速度が0になり、変更できません。
  • Attacks Affected/攻撃への影響・・・つかんでいる者以外の目標に対する攻撃ロールに不利がつく。
  • Movable/移動・・・掴んだ者は掴んだ状態で相手を引きずったり運んだりすることができまるが、つかんでいる間の移動は減速状態になる。
  • Escape/脱出・・・つかみ状態中、各ターンの終わりに掴み状態の脱出で難易度に対して敏捷力または筋力セーヴィングスローを行うことができる。掴み状態が無力化された場合、または移動速度を使用せずに何かが掴み状態の範囲外に移動した場合も、つかみ状態は終了します。

INCAPACITATED/無力状態

無力状態中は、以下の効果が発生します。

  • Inactive/非活性・・・アクションやリアクションを行うことはできない。
  • No Concentration/集中不可・・・精神集中が途切れる。
  • Speechless/無言・・・話すことができない。
  • Surprised/驚き・・・無力状態になった場合イニシアチブをロールすると、ロールに不利がつく。

SLOWED/減速状態*

減速状態中は、次の効果が発生します。

  • Limited Movement/移動制限・・・速度を使用して1フィート移動するたびに、追加で1フィートの移動を消費する必要がある。
  • Attacks Affected/攻撃への影響・・・自身に対する攻撃ロールは有利を持つ。
  • Dexterity Saves Affected/敏捷力セーヴへの影響・・・自分の敏捷力セーヴィングスローに不利がつく。

EXHAUSTED/消耗

消耗状態にさらされている間、以下の効果を起きます。

  • Levels of Exhaustion/消耗のレベル・・・この条件は累積的する。消耗を受け取るたびに、あなたは1レベルの消耗状態を獲得する。消耗度が10を超えると死ぬ。
  • d20 Rolls Affected/d20ロールへの影響・・・d20テストを行うときは、d20ロールから消耗レベルを差し引く。
  • Spell Save DCs Affected/呪文セーヴDCへの影響・・・唱えた呪文の呪文セーヴ難易度から自身の消耗レベルを引く。
  • Ending the Condition/消耗の終了・・大休憩を終えると、消耗度が1段階減少する。消耗レベルが0になると、消耗状態ではなくなる。

HIDDEN/隠密状態*

隠密状態中は、次の効果が発生します。

  • Concealed/隠蔽・・・ターゲットが見えることを必要とする効果の影響を受けない。
  • Surprise/サプライズ・・・イニシアチブをロールしたときに隠密状態の場合、ロールに有利がつく。
  • Attacks Affected/攻撃への影響・・・自身に対する攻撃ロールは不利が付き、自身の攻撃ロールは有利が付く。
  • Ending the Condition/隠密の終了・・・この状態は、次のいずれかが発生した直後に終了する: 囁き声よりも大きな音を出す、敵に見つかる、攻撃ロールを行う、音声要素を含む呪文を唱える、重度の隠蔽状態または遮蔽の後ろではなくなる。

INVISIBLE/不可視状態

不可視状態の間、以下の効果が発生します。

  • Unseeable/不可視・・・見えない状態なので、ターゲットが見えることを必要とする効果の影響を受けない。身に着けている、または運んでいる装備品も見えない。
  • Surprise/驚き・・・イニシアチブをロールするときに不可視状態である場合、ロールに有利が付く。
  • Attacks Affected/攻撃への影響・・・自身に対する攻撃ロールは不利が付き、自身の攻撃ロールは有利が付く。

DAZED/呆然状態*

呆然状態の間、次の効果が発生します。

  • Limited Activity/行動制限・・・自分のターンに移動または1つのアクションを実行できるが、両方を実行することはできない。また、ボーナスアクションやリアクションを実行することもできない。

DYING/瀕死状態

プレイヤーキャラクターのヒットポイントが0になると、そのキャラクターは瀕死状態になります。瀕死状態では、次の効果が発生します。

  • 0 Hit Points/0ヒット・ポイント・・・あなたのヒット・ポイントは0である。瀕死状態中にヒット・ポイントを回復した場合、この状態は終了する。
  • Knocked Out/ノックアウト・・・気絶状態である。
  • Death Saving Throws/死亡セービングスロー・・・各ターンの開始時に、能力値に関係のない特別なセーヴである死亡セーヴィング・スローを行う必要がある。d20をロールし、出目が10以上なら成功になり、それ以外は失敗します。成功または失敗自体には何の影響もなく、成功と失敗も連続している必要はない。どちらか3回に達するまで両方を追う。その効果は以下で説明されています。 この状態が終了したら、成功回数と失敗回数をゼロにリセットする。
  • Rolling a 1 or 20/1または20のロール・・・死亡セーヴを行い、d20で1をロールした場合、2回の失敗としてカウントされる。ロールが20の場合、ヒット・ポイントが1回復する。
  • Three Failures/3つの失敗・・・3回目の失敗で死ぬ。
  • Three Successes/3つの成功・・・3回目の成功でヒットポイントを1回復する。その結果、この状態は通常どおり終了するが、意識不明のままであり、小休息を開始する。ヒット・ポイントを回復するか、別のクリーチャーが応急処置を行うためアクションを使用してDC10の【判断力(医術)】判定に成功するまで、意識不明のままである。
  • Damage/ダメージ・・・何らかのダメージを受けた場合、死亡セーヴィングスローの失敗が1回発生する。クリティカル・ヒットを受けると、代わりに2回の死亡セーヴィング・スローの失敗が発生する。

UNCONSCIOUS/気絶状態

無意識の間、あなたは以下の効果を体験します:

  • Inert/不活性・・・無力状態と伏せ状態であり、持っているものは何でも落とす。 この状態が終了すると、伏せ状態のままになる。
  • Speed 0/移動速度0・・・移動速度は0で変更できない。
  • Attacks Affected/攻撃への影響・・・自身に対する攻撃ロールに有利がつく。
  • Fail Str. and Dex. Saves./筋力と敏捷力セーヴ・・・筋力と敏捷力セーヴに自動的に失敗する。
  • Critical Hits/クリティカルヒット・・・攻撃者があなたの5フィート以内にいる場合、自分に対しての攻撃ロールが命中した時は、クリティカル・ヒットになる。
  • Unaware/無自覚・・・自分の周囲の状況を認識しない。

まとめ

いかがでしたか?One D&Dでは状態を再定義することで、キャラクターの受ける影響をわかりやすくしています。また魔法などの影響で「SLOWED」になった時の影響や、アンデッド退散などで起きる「DAZED」が追加されたことで、より緻密な状態異常を扱うことができます。消耗状態は扱い方が変わりましたが、その他は基本的には5版と変わらないので同じように遊ぶことができるでしょう。

*は私訳です。

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