D&Dのアライメント9タイプを分かりやすく解説

ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)はキャラクターを作成する際にアライメント(属性)を決めますが、キャラクターを深堀していくことでも大いに役立ちます。あくまでも設定であるのでダイスロールには直接関係ありませんが、キャラクターの行動指針にもなります。そこで分かりやすいようにアライメントの9タイプを解説します。

アライメント(属性)とは

D&Dの世界である程度の思考を持つ生き物(プレイヤーキャラクターやモンスターなど全て)は1つの「アライメント(属性)」を持っています。これは倫理観と個人の傾向(道義心)をざっくりと組み合わせたものです。倫理観とは「秩序」「中立」「混沌」からなり、個人の傾向は「善」「中立」「悪」からなり、D&Dのアライメントはこの組み合わせになります。

アライメントはキャラクター作成時に決めるもので、種族やクラスに合わせて決定しても構いません。またどうしてそのアライメントになったのか、過去でどういう行動をしてきたのか、といったキャラクターのバックボーン作成にも役立ちます。

D&Dにおける倫理観

倫理観
倫理観とはキャラクターが「D&Dの世界での善悪の判断の基準となる考え方」であり、キャラクターやモンスターが世界で行動する際に善悪・正邪の判断において普遍的な基準となるものです。このように書くと難しいですが、要は「法律・伝統・道徳など世の中の決まり事をどのくらい守るか」を表します。

秩序(ローフル)

倫理観が「秩序」であるということは「世の中は秩序の上で成り立つ」と考え、社会性を重んじます。道理があり整った社会であることが平和でみんなが幸せであると感じます。そのため協調性を求めたり全体的な最適化が優先される場合があります。また行き過ぎた秩序は窮屈さを生み出すかもしれません。「秩序」からすれば「中立」は考えが甘く、「混沌」は協調性を乱すものに見えるでしょう。

中立(ニュートラル)

倫理観は「中立」であるということは「世の中はバランスの上で成り立つ」と考え、調和を重んじます。中立は絶対的に真ん中というわけではなく「秩序」にも「混沌」にも動くことはあります。時としては秩序を重んじ、時としては個性を重んじと結果的に行き過ぎなければ安定した社会になると考えています。「中立」からすれば「秩序」は厳しく息苦しそうに、「混沌」は自由過ぎて纏まらないように見えるでしょう。

混沌(カオティック)

倫理観が「混沌」であるということは「世の中には縛り付けるルールは必要ない」と考え、画一的な支配は必要なく、個人主義を重視したものとして映ります。優先されるのは個人であり、社会は個人の集まりで成り立っていると考えています。不利益を被らない限り協調する必要はないと考えているでしょう。「混沌」から「秩序」は自由を奪うものに見え、「中立」は解放されておらず残念に見えるでしょう。

D&Dにおける個人の傾向(道義心)

個人の傾向とは性格を表します。道義心とは行動を起こすための指針であり、性格には「善」「中立」「悪」の3タイプがあります。要は行動を起こす時に「悪事を許容するかどうか」です。

善(グッド)

自分より他者のために善い行いをする性格で、何をするにあたっても良かれと思って行動をします。悪事に対して寛容ではありません。

中立(ニュートラル)

時として善く、時として悪いことを理解しており、自分のルール内で判断して行動します。一番自由気ままであり、その時の感情で行動が決定されやすいです。

悪(イービル)

悪事に対して寛容であり、目的のためであればどのような手段でも行使します。善行をしないというわけではありません。

アライメント(属性)9タイプ

属性
社会性と深く関わる倫理観と行動規範に関わる道義心。これらが組み合わさることでアライメントは全部で9タイプに分類されます。アライメントが異なるということで一緒にいることができないというわけではなく、物事への立ち位置を捉え方が違うというだけです。

秩序にして善(ローフルグッド)

社会が正しいと認める行動をとります。一番自分を犠牲にしやすい、場合によってはとても危うい属性です。強い信仰心を持っているキャラクターがなりやすいアライメントです。

中立にして善(ニュートラルグッド)

他からの求めに応じてできる限りの行動をとります。人のために役に立ちたいとは思っていますが、自分を犠牲にしてまで成し遂げようとは考えていません。信仰心を持ち、柔軟に対応できるキャラクターに向いているアライメントです。

混沌にして善(カオティックグッド)

他のことは関係なく、自分が正しいと信じたことで行動をとります。世の中のための必要悪を容認しており、自分がそうであれば行動に躊躇いはありません。単独行動を好むキャラクターに向いているアライメントです。

秩序にして中立(ローフルニュートラル)

社会規範に則る中で自由に行動します。世の中のルールを逸脱しなければその時の気分で判断します。秩序立つ組織に属していたり、強くはない信仰心を持つキャラクターがなりやすいアライメントです。

真なる中立(トゥルーニュートラル)

状況に合わせてベストと判断したことで行動します。社会情勢をみて状況に合った行動を選択することに迷いはありません。一番柔軟な考え方です。信仰心があまりないキャラクターがなりやすいアライメントです。

混沌にして中立(カオティックニュートラル)

周りのことは気にせず、その時の判断で自由に行動します。世の中のためというよりは自分のために行動することが多く、その時の気分で判断します。自由奔放で周りに迷惑をかけがちなキャラクターに向いています。

秩序にして悪(ローフルイービル)

社会規範の中で自分にとって一番都合が良い行動をします。世の中の評価こそ権力であり、その評価と権力を得る、または自分の保身のためには迷いません。小悪党タイプに向いています。

中立にして悪(ニュートラルイービル)

特に問題がない(多少)なら自分にとって一番都合が良い行動をします。やってることがわからないなら罪悪感に蓋をすることができ、自分のためならアクセルを踏みます。

混沌にして悪(カオティックニュートラル)

周りは一切関係なく、自分にとって一番都合が良い行動をします。自分の衝動を抑えきれなず、迷うことなく暴力を振るいます。プレイヤーには一番向いていないアライメントです。

クラスと種族による属性への影響

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属性は一部クラスに影響します。ただ、あくまでも「典型的な行動パターン」であるため、例えばローフルグッドのパラディンが自分の私利私欲のために行動してはダメかというとそうではありません。一時的に我を忘れて行動したかもしれないし、行動したあと良心の呵責に嘖まされるかもしれません。また種族も属性は絶対というわけではなく多いだけであり、ローフルグッドのドウラ(ダークエルフ)がいても何ら問題はありません。多くがカオティックイービルのドウラに何が起こったのか、という形でキャラクターのバックボーンを作ることもできるでしょう。ファイターやアーティフィサーなどあまり信仰心がないものであればアライメントは真なる中立になりやすいでしょう。

アライメント クラスの主なイメージ
秩序にして善(ローフルグッド) パラディン、クレリック
中立にして善(ニュートラルグッド)
混沌にして善(カオティックグッド)
秩序にして中立(ローフルニュートラル) モンク、ウィザード、ドルイド、バーバリアン
真なる中立(トゥルーニュートラル) ファイター、ウォーロック、アーティフィサー
混沌にして中立(カオティックニュートラル) ソーサラー、バード、ローグ、レンジャー
秩序にして悪(ローフルイービル)
中立にして悪(ニュートラルイービル)
混沌にして悪(カオティックニュートラル)

なおこのクラスと種族の表はあくまでもイメージであり、キャラクター作成やロールプレイには影響しません。

属性によるロールプレイの影響

ロールプレイの際にアライメントを考えると「このキャラクターの性格ならこういう行動をするだろう」というロールプレイが可能です。ただ、あまり縛られない方が気持ちに余裕が出てロールプレイも楽しくなります。もし「ローフルグッド」のキャラクターが目に余るような行為をし続けるなどある場合は、DMはそのキャラクターに対して行動と気持ちの乖離に不安になるなど理由をつけて「不利」をつけても良いのではないでしょうか。

ただパラディンのロールプレイの際にアライメントが問題になることがあります。パラディンは誓いによって行動規範を守るように努めるクラスでもあり、パラディンに求められるものは「秩序にして善(ローフルグッド)」の行動です。しかし、元来の属性が「混沌にして中立(カオティックニュートラル)」だったりすると、頑張ってパラディンとしてあり続けようとするも、重要な決断の時に自分にとって良い選択をしてしまうかもしれません。プレイ中はそのまま進行して、落ち着いた時にルールにあるように懺悔・赦免を行うと良いだけです。またパラディンのプレイヤーが意図的に誓いを破り続けるようであればDM権限で「誓いを破りし者」として扱うと良いです。

外方次元界の影響

外方次元界には善の要素を持つ上方次元界と、悪の要素を持つ下方次元界が存在します。次元界の属性はその次元界の本質であるため、異なる属性を持つキャラクターは不協和音的な違和感を感じます。また属性が異なる次元界で大休憩を取るとセーヴィンスローが発生し、失敗するとアライメントが変化したり、その次元界に縛られたりします。逆に同じアライメントであれば祝福を受けることもあります。このような次元界においてアライメントで受ける影響は「ディスペル・イーヴル・アンド・グッド」呪文で除去することができます。

まとめ

いかがでしたか?アライメントはキャラクターのバックボーンであり、行動規範になるものです。しかしあまりアライメントによる縛りをロールプレイに入れると楽しく演じることができなくなる場合があります。あまりにもアライメントを逸脱するものであればDMが改心を認めてたり、DM権限で自分の行動に不安を覚えたなどの演出を入れて不利をつける等、上手に全体をコントロールをしましょう。

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